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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。

 
  • ソードメーカー12―?

    ライス達が王宮に辿り着いたのは、昼前になってからだった。「申し訳ありませんが、皆さんこちらで少々お待ち下さい。中に入る許可を貰ってきますので」ライスはそう言うと、門の前に立つ門番に一言二言声を掛けて、王宮の中に入って行った。「へえ…」ミリスは王宮を見つめながら、感嘆のため息をついた。「やっぱり大きいわね…。さすが、『マジックパレス』ね…」「まあ、政治と軍事の中心だからな。人も多くなり、組織もでか
    いっと さん作 [449]
  • ソードメーカー11―?

    「でやっ!」ルイスは更に攻撃を加えるべく、ロイとの距離を詰め、剣を振り下ろした。「つあっ!」ロイはその一瞬に出来た隙を逃さず、ルイスの胴へ強烈な一撃を加えた。「がっ!」ルイスは防具越しに受けた衝撃に顔を歪めて、尻餅をついた。「…ルイス…、何を焦ってるんだよ…」「っ!」ロイの言葉にルイスはぎゅっと唇を噛みながら、目を反らした。ロイは呼吸を整えながら、汗を拭って、「…僕も母親を亡くしてるから、少しは
    いっと さん作 [459]
  • ソードメーカー11―?

    グラムは剣を一閃しようとしたが、その途中で力尽きたかのように、静かに剣を床に突き立てた。俺は何を考えてるんだ?最期だと?冗談じゃねえ!まだ俺の復讐は終わってねえんだ!―\r「こんな所で死んでたまるかよ…」グラムは剣を無茶苦茶に振り回しながら、唸り声を上げた。「終わらせねぇぞ…絶対生き残ってやる…」肩で息をしながら、拳を震わせて、グラムはうめくように言った。「つあっ!」「やっ!」ロイとルイスの声と
    いっと さん作 [472]
  • ソードメーカー11―?

    「それは問題ないでしょう。わざわざ助けた自分の幼なじみに危害を加えるという事は、ありえないと思いますよ」「まあ、そうじゃな」「それよりも、そのグラムとかいう犯罪者と、フードを被った謎の人物の正体を突き止める事が重要だと、私は感じていますが」「確かに。よし、グラムの調査はお前に任せる。よいな?」リグラは沸騰したお湯をティーポットに入れながら、ちらりとルークを見た。「了解しました」ルークはにっこりと
    いっと さん作 [442]
  • ソードメーカー11―?

    リグラはそれを手に取ったが、やがて、思い直したかのように首を振った。「やれやれ…頭に血が回っておらんだようじゃな。今更これを詳しく知ってもどうにもなるまい。それよりも、今起こっている事象を検証しておく事の方が重要じゃ」論文をデスクの端に置くと、リグラはコンロの上にやかんを置いて、剣で火をつけた。「リグラ様は紅茶ですか?」「無論じゃ。紅茶は頭をゆったりと癒してくれるからのう」リグラはにやりと笑って
    いっと さん作 [457]
  • ソードメーカー11―?

    「論文?最近はあまり読んでいないが…」「僕は暇な時は時々読んでるんですよ。凄いですよ、カイストランドの研究機関は。次々と新しい闇の力に関する研究論文を発表してますからね」「…まあ、あそこは交易が非常に盛んで、経済的にも潤っておるし、研究にも熱心じゃからな…」リグラは書類に目を通しながら、デスクに置いてあるヤカンに剣を当て、中に水を入れた。「実は最近出された論文に、興味深い内容が書かれていたんです
    いっと さん作 [473]
  • ソードメーカー11―?

    「今日はその兵士が非番の日で、たまたま『イルミナ』で会ったんです。それで、パンを買うついでに聞いておいたんですよ」「…」青年はにっこりと微笑みながら、咀嚼したパンをコーヒーで喉の奥へと流し込んでいた。こいつめ…既に暗黒剣との繋がりを疑っていたか…―リグラは薄笑いを浮かべながら、奥にある宰相専用のデスクに移動して、大きな椅子にどっかりと腰を下ろした。「ルーク、お前はこの事件、どう見る?」リグラは引
    いっと さん作 [543]
  • ソードメーカー11―?

    「宰相府」と印字されたドアを押し開いて、リグラはゆっくりとした動作で中に入って行った。「おふかれ様でふ」口の中にものを入れながら、一人の眼鏡を掛けた青年が、リグラに挨拶した。「…お前は何を食べているんだ?」「城下町の『イルミナ』で買ってきたぶどうパンです。良かったらリグラ様も食べますか?」青年はにっこりと微笑んで、ぶどうパン入りの包みをリグラの前に差し出した。「いらん。朝食は取ってきたからな。そ
    いっと さん作 [477]
  • ソードメーカー11―?

    「くそっ!」ロザラムは砦の裏手にある林の中で、怒りに任せて剣を振り回していた。奴ら、完全にあの小僧達の言う事を信じてやがる…何て事だ…!―\r痛いほど唇を噛み締めながら、ロザラムは肩で息をした。「どうかなさったんですか?」「!」ロザラムは突然の呼びかけに、飛び上がらんばかりに驚いた。声のした方へ慌てて振り返ると、そこには昨日、セイル達の世話をした女性騎士が立っていた。「…何だ、ユミナか。何でもな
    いっと さん作 [482]
  • ソードメーカー11―?

    ロザラムは砦の執務室で守備隊長と共にラトを歓迎しながら、さりげなく聞いた。「いや、ちょっとね。実は、調査隊の隊長として、君の意見を直に聞きたいという命令が来てね。忙しいとは思うが、王宮まで来てもらいたいんだが…どうかね?」「!」ロザラムはそれを聞いて、目を丸くして驚いた。「この命令は強制では無いよ。忙しいのであれば、無理強いはしないという事だったんでね」「…そうですか…」ロザラムはそれを聞いてし
    いっと さん作 [498]
 
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