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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー18―?
アリネスの呟いた感謝の言葉と共に、闇の輝きは夜風に流されてゆっくりと消えていった。ロイは剣を構えてユミナの方を向くと、一つ小さく息を吐いた。「ユミナ姉さん、これで貴方には抵抗する手段が無くなりました。…投降してくれませんか?」「…いい気にならないでよ…」ユミナはロイをジロリと睨んで、ぎゅっと唇を噛み絞めた。「投降して私が助かるとでも言うの!?…あんた、私を馬鹿にしてるのね…」「そうじゃないです」
いっと さん作 [414] -
ソードメーカー18―?
「これは…?」城内にいる兵士達は溢れ出た闇の輝きを見て、驚いたような表情で腰の剣に手を掛けた。「うん…?」兵士達はその闇の輝きの中にある暖かい感触に、心が満たされたような感じがして、思わず首を傾げた。 「何て暖かい輝きなのかしら…」アリネスは一つ小さく息を吐いて、うっとりとしたような表情で闇の輝きを見つめていた。「左様ですな…」リグラとルークはその言葉に頷いて、目を細めながら闇の輝きをアリネスと
いっと さん作 [439] -
ソードメーカー18―?
ロイは不思議そうな顔で、一つ小さく首を傾げた。マジックパレスの封印された部屋で、エリクシオンは興奮しながら闇の塊を部屋中に飛び回らせていた。遂にこの時が来ました…。長かった。本当に長かった…涙声で呟きながら、エリクシオンは自らの身体を揺らして震えていた。「お前が誰かの手に渡れば、必ず悪用する者が出てくる。こうするしかなかった。許せ」…マスターがこうおっしゃって私を封印してから数百年。とうとう私の
いっと さん作 [431] -
ソードメーカー18―?
空に放たれた光のエネルギー弾は上空で一旦静止した。その直後、それは爆発を起こして無数の光の矢となり、一斉にロイに向かって襲いかかってきた。「うわっ!」ロイは驚きの声を上げて、慌てて闇の障壁を創り上げた。無数の光の矢がその障壁とぶつかった瞬間、次々と爆発していった。「…何て事…」ユミナは悔しそうに眉を寄せながら、剣をぎゅっと握り絞めた。「…すごい。無傷だ…」ロイは頭上にある無傷の障壁を驚きの眼差し
いっと さん作 [354] -
ソードメーカー18―?
「なんて事…それなら、この世界にある魔力を全て自分の物にできるという訳?」「そうなるでしょうね。それも、際限無く」「そんな…」ミリスは信じられないといった表情で、ロイの方を見た。ロイは溢れ出てくる魔力を感じながら、不思議そうな表情で剣を見つめていた。…こんな事があるのか…?―\rあるのですよ。マスター「!」ロイは突然聞こえてきた声に驚いて、目を大きく見開いた。君は…僕の剣…なの?―\rその通りで
いっと さん作 [395] -
ソードメーカー18―?
ロイは目を大きく見開いて、自らの剣を見据えた。それは、この力を使う事を心の奥で恐れていたからだ―\r「…!」ユミナはロイの剣に集まってくる闇のエネルギーを見て、驚いたような表情を浮かべた。ユミナ姉ちゃんの為にこの剣を振るう事が、リアの為でもあるなら…―\r「僕は喜んで、この剣と共に在ろう!」ロイがそう叫んだ瞬間、巨大な闇のエネルギーが剣に吸収され、小さな風が優しく辺りを包み込んだ。「…っ」ユミナ
いっと さん作 [389] -
ソードメーカー18―?
「そうだよ!だからね、だからね、お兄ちゃんも一緒にユミ姉ちゃんを笑顔にしていこうよ!」…何で?「だって、皆が笑顔だったら幸せでしょ?ユミ姉ちゃんの笑顔、見たくないの?」そんな事は無いけど…「じゃあ決まりだね!ユミ姉ちゃんが毎日笑っていられるように、リアとお兄ちゃんで頑張る。約束だよ!お兄ちゃん!」うん…分かった「…そうか…」ロイは妹と交わした約束を思い出して、ぎゅっと唇を噛んだ。僕は、リアと交わ
いっと さん作 [426] -
ソードメーカー18―?
「ちっ!」ユミナはその攻撃を間一髪で避けると、ロイに向かって剣を振り下ろした。「やっ!」ロイはその剣を力で弾き返すと、隙が出来た彼女の肩を切り裂いた。しかし、その攻撃は浅く、服を肩口から切り裂いた程度で、彼女の肌に傷はつかなかった。「くぅっ…」ユミナは顔を歪めて裂けた肩口を手で押さえた。「あ…」ロイは裂けた服の間にある赤黒く変色した肌を見て、目を大きく見開いた。「それは…」「これ?…決まってるじ
いっと さん作 [515] -
ソードメーカー18―?
「…くっ!」マギウスが抵抗しようとした瞬間、黒装束の人物の短剣が首筋を切り裂いた。「がっ…」首筋から血が噴き出ると、マギウスは目を大きく見開いてエリウスを睨みつけながら、机の上に倒れ込んだ。「黒鷹、よくやった。下がってよいぞ」「…宜しいのですか?」黒鷹と呼ばれた黒装束の人物は小さく首を傾げた。「よい。このような事をした男でも、わしの弟子には変わりない。師匠自身が始末をつけるのが常道じゃよ」「分か
いっと さん作 [405] -
ソードメーカー18―?
「言葉…?」マギウスはそう呟いてから、何かに気付いたような表情で、目を大きく見開いた。「『こんな紙切れ一枚ではそんな証拠にならない』そうお主は言った。この『一枚』という言葉が命取りになったようじゃな」エリウスはそう言って、懐から数十枚の紙切れを取り出した。「お主とダリウスが密会をする時間を書いた紙切れじゃ。既に仲立ちをした者から助命と引き換えにして、事情を全て聞いてある。逃げ切れぬぞ」「…一つ、
いっと さん作 [394]