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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー5―?
「ミリス先生、エミリア先生!」その時、後ろからミリスとエミリアを呼ぶ声が聞こえた。「ルイス、リリー!」ミリスとエミリアが振り向くと、ルイスとリリーが駆け寄って来るのが見えた。そして、それに続いて町の人たちが、皆一様に不安そうな表情を見せながら、ミリス達の方に向かって来ていた。「ルイス、リリー、町の人たちにはここから離れるように言って!大変な事になってるから!」「え…、何かあったんですか?」「とに
いっと さん作 [485] -
ソードメーカー5―?
ああ、死んじゃうかも…―顔をひきつらせながら、ロイは死を覚悟した。しかし、もう後には退けず、ロイはごくりと唾を飲み込んで、男と対峙した。「ふっ!」男は素早い動きで後方に飛び移ると、落ちていた剣を拾って上段に構えた。「死ね、小僧!」そう叫んでロイに突撃しようとした瞬間、男は何かに後ろから引っ張られて、後ろへと倒れ込んだ。「な、何しやがる!!」男は真っ赤な顔をして後ろを振り返ると、そこにはフードを被
いっと さん作 [579] -
ソードメーカー5―?
「痛っ!」ミリスが尻餅をついて悲鳴を上げるのと同時に、セイルの剣と男の剣がぶつかり合う音が響いた。「そらそらそら!」男は素早い動きで剣を薙ぎ払いながら、セイルに肉薄していった。「ちっ!」それらを何とかかわしながら、セイルは反撃の機会を窺った。しかし、先程のダメージによって動きが鈍り、次第にかわすのが精一杯になっていった。「甘いわ!」その隙を逃さず、男は自らの足でセイルの脚を払うと、セイルは下半身
いっと さん作 [619] -
ソードメーカー5―?
「うう…」土煙が上がる中、ロイは打ち付けた頭を撫で擦って、起き上がった。「大丈夫、お母さん!?」「ええ、大丈夫よ…それよりお父さんは!?」隣では、同じように吹き飛ばされたミリス、エミリア、サリアの三人が、起き上がって、それぞれ痛む箇所を手で押さえていた。もうもうと上がる土煙が晴れてくると、前方でセイルが膝に手をついた姿勢で立っているのが見えた。「お父さん!」サリアをエミリアに任せ、ミリスはセイル
いっと さん作 [505] -
ソードメーカー5―?
「エアフレイム!」その瞬間、セイルは剣を前方に突き出して、炎の塊を放った。闇の輝きを放つ炎の塊と、光を放つ光の塊がぶつかった瞬間、僅かに炎の塊が光の塊を押し込んだものの、炎は一瞬にして消滅してしまった。「馬鹿なっ!!」セイルは驚愕の表情を浮かべながら、僅かに減速したものの、それでもこちらに向かってくる光の塊に対し、急いで闇の障壁を前方に張った。光の塊はその障壁にぶつかると、一旦停止したが、それで
いっと さん作 [521] -
ソードメーカー5―?
「いや、お前達は怪我人の治療の為に魔力を温存しておいてくれ。こいつらは父さんが何とかするよ」セイルはミリスとエミリアを制して、にっこりと微笑んだ。「父さん…でも、あいつはともかくとして、隣の怪しい奴は相当できるわ。まだあまり力を感じとれない私でも、分かるもの」「そうだな…ま、何とかなるさ。あ、そうだ、ロイ君」「はい!」「娘達を宜しく頼むよ」「え…?」ロイは驚いた顔をして、セイルを見た。「父さん?
いっと さん作 [565] -
ソードメーカー5―?
「ウィンストン」の三軒隣の家までが殆ど瓦礫と化しており、家の原形を留めていなかった。その中から血まみれになった町の人たちが見え、ある者は瓦礫の中から這い出してきて力尽き、ある者は瓦礫の隙間からうめき声を上げていた。「酷すぎる!誰がこんな事を!!」セイルは持っている剣の鞘を握り締め、怒りの形相を正門の方角へと向けた。町の被害状況から、正門の方角から攻撃を受けた事は明白だったからである。少しして、巨
いっと さん作 [584] -
ソードメーカー5―?
朝。季節は春から夏にかけての移行時期であり、天気もあまりすっきりしておらず、朝日は雲に覆われ陽の光は射し込んで来なかった。ロイは布団の中で薄目を開けて、窓の外の曇り空を見た。今日は曇りか―\rぼんやりとそんな事を考えながら、まだ起きる時間には早いと思い、再び目を閉じようとした。その瞬間、猛烈な爆風が家を襲い、ロイの部屋の窓ガラスが割れ、壁がみしみしと音を立てた。「何だ!?」ロイは布団から跳ね起き
いっと さん作 [554] -
現場の田中さん
「スポーツニュースの時間です。今日は野球の優勝決定戦ということで、球場にいる田中さんを呼んでみましょう。田中さん」「はい、田中です」「球場の雰囲気はいかがですか?」「そうですね。両チームとも優勝決定戦という事で、練習などを見ていても、ピリピリした雰囲気がこちらにも伝わってきました」「田中さん、小刻みに震えてますが、やはり緊張しますか?」「いえ、さっきスタンガンを持ったファンに襲われまして、まだビ
いっと さん作 [693] -
ソードメーカー4―?
この空き部屋は普段は客用の寝室として使われているが、今はロイの部屋として、セイルから使用を許可されていたのである。「それにしても…こんな事をしたのは一体誰なんだろ?」ロイはベッドに横になりながら、首を傾げた。光が分裂して、次々と屋根に墜ちていった―\rその様子を想像しながら、ロイは思わず身を震わせた。中の人たちに死者が出なくて良かった―\rそう思う一方、じゃあ目的は何なんだろう?―\rという疑問
いっと さん作 [530]