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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー1―?
「…魔法剣は我々と同じ闇の属性を持ち、今日まで友好関係が続いておる。これを叩けば、岩石剣を刺激してしまう」「…」「そうなれば、光属性の三国との争いになった場合、岩石剣の支援が得られない可能性も出てくるのじゃ…」エリウスは肩をすくめながら、小さくため息をついた。「それならば、一つ策があります」都市長官の一人が、冷徹な瞳をエリウスに向けて、静かに言った。「何?マギウス、何か良い考えでもあるのか?」エ
いっと さん作 [819] -
ソードメーカー1―?
カイストランドの王都「リディ」。そこに建つ荘厳な城の会議室には、宰相や軍司令官、そしてそれぞれの都市の長官が集まっていた。「時は満ちた!」宰相エリウスは白い髭をいじりながら、鋭い目で叫んだ。「五百年の間、我々暗黒剣が天下を手にすべく、同士の数を増やし、人材の育成に尽力してきた。その甲斐あって、今ではどの国よりも鍛治士達の数と質は優れているといってよい」それを聞くと、軍司令官ルディウスはにやりと笑
いっと さん作 [868] -
ソードメーカー1―?
「何?言いにくいことなの?」ミリスは怪訝な表情で、ロイを見つめた。「…実は、使いこなせないんだ…創った魔法剣を」「え…?」「ごく簡単な魔法は使えるんだけど…、それ以上の魔法が全く使えないんだ。どんなに訓練しても」ロイは悔しそうな顔で言った。「だから今では鍛治士としてじゃなくて、教師になるための勉強をしてるんだけどね。でも父さんは諦めきれないみたいで…」「そうだったの…」エミリアは小さくそう言って
いっと さん作 [892] -
ソードメーカー1―?
「姉ちゃん?…もしかして、あなた、ロイ君?」ミリスは首を傾げて、少年の顔をじっと覗き込んだ。それを見ていたもう一人の女性は、一つ頷いて、「そうよ、ロイ君よ。間違い無いわ」と、目を輝かせて言った。「エミリア姉ちゃんも変わってないね」ロイはにこっと笑って言った。「大きくなったわね。あれからもう十年になるかしら」 「そうだね。母さんが亡くなった時に会ったくらいだから」「そうね…。叔父様やお兄様達はお元
いっと さん作 [934] -
ソードメーカー1―?
暗黒剣の国「カイストランド」の隣国、魔法剣の国「ジャストランド」。その国境の町「ベイス」で、一人の少年がきょろきょろと辺りを見回しながら、首を傾げて、「おかしいなあ…この辺のはずなんだけど…」と、呟きながら歩いていた。「あ、あったあった!鍛治屋『ウィンストン』。あの頃と変わってないなあ」少年は一軒の家の前に立つと、ほっとしたように胸を撫で下ろして、懐かしそうにドアの上にある古ぼけた看板に目をやっ
いっと さん作 [1,082] -
ソードメーカー
その昔、六人の鍛治士達に、創造主はそれぞれの創り上げた剣に力を与えた。 闇の力として「暗黒剣」、「岩石剣」、「魔法剣」。 光の力として「光法剣」、「精霊剣」、「鉄鋼剣」。 それぞれの力を得た鍛治士達は、その力を駆使して勢力を広げ、国を創り上げていった。 その過程で、国境線を巡り小規模な争いが頻繁に起こった。属性が同じ者同士はすぐに妥協点を見つけ、折り合いをつけられたものの、異なる属性の者同士の
いっと さん作 [1,364]