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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー16―?
グラムはそれらの出来事を走馬灯のように思い浮かべながら、最期に、これで…少しは、楽になれるか…な…―\rという言葉を頭の中で呟いた。そして、グラムは静かに息を引き取った。「死んだ…か…」ロザラムはぽつりと呟いて、グラムの亡骸を神妙な面持ちで見つめた。「…」その様子を黙って見ていたフードの人物はグラムの亡骸の前に出ると、ゆっくりとした動作で剣を構え小さく息を吐いた。ロザラムは一気に険しい表情になっ
いっと さん作 [418] -
ソードメーカー16―?
犯罪者のグラムを匿ったと見なされて、教師達が拘留されてしまったからである。そして、そこにいた子供達は全員別の孤児院へと移されていった。俺がいなけなかったのだ!―\rグラムはそれを知り、愕然となって警察へ赴くと、自分の身柄を差し出す代わりに、どうか教師達や子供達を元の場所へ戻してやってほしいと頼んだ。しかし、その返答はあまりにも冷たいものだった。「教師達は既に牢の中にあり、子供達の行方はこちらでは
いっと さん作 [469] -
ソードメーカー16―?
爆発音が闇の静寂を消し去り、木々を激しく揺れ動かすと、闇夜に向かって新緑が舞い上がっていった。「が…はっ…」グラムは爆風を受けて後ろにあった木に激しく背中をぶつけると、口から血を吐いて、呼吸を乱した。闇の波動をまともに浴びた胸から腹にかけて、赤黒い火傷のような跡がついている。「はあ…くっくっく…完全に力負け…か」グラムは悔しそうに、しかし、どこか満足したような表情で木に背中を預けて座り込むと、口
いっと さん作 [458] -
ソードメーカー16―?
「はあああ…」グラムは剣の切っ先に大量の光のエネルギーを集め、巨大な光輝く丸い塊を創り上げた。「む…」ロザラムはそれを見て、闇のエネルギーを全身から放出すると、剣の周りにそれを集めて、剣全体を闇のエネルギーで覆った。凄まじい光のエネルギーと闇のエネルギーが砦の前で互いにぶつかり合い、大きな音を立てて弾けていった。「行くぞ…ロザラム」「こちらもだ…グラム」二人はそう言い合うと、グラムは巨大な光の塊
いっと さん作 [454] -
ソードメーカー16―?
「馬鹿なっ!」グラムは目を大きく見開いて、闇の波動が回転しながら障壁を削ってゆく光景を、信じられない思いで見つめていた。「お前が創ったものが光の障壁だからだ。同じ闇の障壁だったら、逆に闇と闇が溶け合ってしまい、壊す事は出来ても削る事はできなかっただろう」「く…」グラムは悔しそうな表情で唇を噛み締めながら、剣を握る拳を震わせた。その瞬間、グラムの背後から凄まじい光のエネルギー波が湧き上がって、闇の
いっと さん作 [480] -
ソードメーカー16―?
ラトは一つ小さく息を吐いて、首を横に振った。「ならば、今から我々と共に砦の外で奴らを待ち伏せしよう」「わかりました」ロザラムは頷くと、ラトと共に砦の外へと歩いて行った。本当に、あの姉妹が大事なのだな…―\rラトはあの時に言い掛けた言葉を思い出して、ぎゅっと唇を噛んだ。「ずあっ!」グラムは剣を掲げると、大きな光の塊を空に打ち上げ、「くらいやがれ!」と、叫びながら、塊から放たれた無数の小さい光の塊を
いっと さん作 [487] -
ソードメーカー16―?
「…どういう事ですか?」ロザラムは鋭い眼差しをラト達に向けながら、尋ねた。「君が殺そうとしたロイ君は今、王宮に居る」「…あ…」「わかったかね?彼女達はそこで保護されているロイ君達の面倒を見る為に、王宮での滞在を希望したのだよ」「…っ!」それを聞いたロザラムはぎゅっと唇を噛んで、拳を震わせた。「それもこれも君がロイ君を殺そうとしていたからだ。我々が保護していなければ、見つかった時、君は彼を問答無用
いっと さん作 [569] -
ソードメーカー16―?
「…」グラムは苦い顔をしながら、先ほど出来た傷口に剣を当て、光の力でそれを治していった。「…」ラトは二人の様子を伺いながら、三十分程前にあったロザラムとのやり取りを思い出していた。ラト達が来ると、ロザラムは何かを覚悟したような表情で、命令通りに一人だけで彼等を出迎えた。「ロザラム。君に至急伝える事がある」「…何でしょうか?」「君はどうやら、捨て駒にされるらしい」「!」それを聞いたロザラムは一瞬、
いっと さん作 [533] -
ソードメーカー16―?
「…好きでこんなに強くなった訳じゃないがな…」ロザラムはぽつりと呟いて、小さく息を吐いた。「…まあいい。お前のあの町を潰す計画を聞かされた時は正直、『大丈夫か、こいつ?』と思ったが、実力は間違い無かったみてえだな」「…」「『ウィンストン姉妹は絶対に殺さないように』っつう要望に沿った計画を実行したせいで、側にいたあの小僧も始末する予定が、それを実行しようとする直前にあの姉妹のうち一人が目を覚ましち
いっと さん作 [431] -
ソードメーカー16―?
「…ほう…罪を償うねえ…俺にそんな気は毛頭無いがな」グラムは少し苛立ったような表情で、剣を地面に叩きつけた。「まあ…元々お前さんを殺すように言われてたしな。丁度いいか」そう言った瞬間、グラムは素早い動作でロザラムとの間合いを詰めると、恐ろしい速さで剣を振り下ろした。「はっ!」ロザラムは余裕の表情でその攻撃を自らの剣で受け止め、グラムの剣を弾き返した。「ちっ!」グラムは厳しい表情で二、三歩間合いを
いっと さん作 [418]