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るー6 さんの投稿された作品が90件見つかりました。
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いじわる先生 16 〜逃げ場0〜
「…命懸けだぞ。」優太は小声で言った。「分かってるわ。」涼子も決意した。「じゃ、行くよ。」幸輔は電柱から道路を見た。そこには1人、こっちに向かって歩いてくる男がいた。幸輔は手で『×』を作って、他の道に行くことをみんなに勧める。すると、涼子が何かを発見したようだ。すぐさま幸輔が駆け寄る。「あれ…篠崎くん…。」幸輔は、うつむいてしまった。「あいつ…幸輔をいじめていた奴の1人…」優太の表情が強ばる。篠
るー6 さん作 [443] -
いじわる先生 15 〜いじわる先生、学校ジャック〜
「…説明してみて。」岩塚先生は冷笑を浮かべる。「僕と優太を銃で撃つとき、手袋をしていた。それは自分の指紋をつけないようにするため。おそらくその前に、神山先生に銃を握らせて、指紋を付けさせた。橋の下で事件は起きたので、丁度死角になり、目撃されにくい…。これが、証拠です。」いじわる先生モードが入った。近くにあった椅子を蹴り飛ばした。女子の悲鳴が聞こえる。「よく言った。その通りだ幸輔くん。」いじわる先
るー6 さん作 [456] -
いじわる先生 14 〜幸輔、優太の反乱〜
『いじわる先生退治』ふと頭に、その言葉がよぎる。耐えてばかりじゃいけない。幸輔は、ずっとそのことを思いながら、優太の背中をさすり続けていた。そこに、香山と涼子が来た。「2人とも、大丈夫だったか。あっちの方で、銃声がしたから…。」香山は心配そうだった。「先生…でも…神山先生が…」幸輔は事情を説明した。「そうか…。とうとう、人を殺した…。」香山は表情を曇らせる。涼子は言葉にならないようだった。「とに
るー6 さん作 [404] -
キャッチボール 第58話〜別れ、龍吾の迷い〜
2人を精一杯抱きしめた。10年分の…愛情を。「で、今はどうしてんの?」姉ちゃんの質問で急に父親が真剣な表情にかわる。「名古屋にいるんだ。できれば、こっちに来てほしい。」「名古屋…」龍吾はうつむいた。「うん。2人では生活してほしくないの。ぜひ名古屋に来て、幸せに生活したいの。」名古屋って…目の前が真っ暗になった。確かに、家族と一緒に、幸せな生活がしたい。それはオレらがずっと望んできた事でもある。で
るー6 さん作 [332] -
いじわる先生 13 〜帰り道の涙〜
……覚悟は、していたから。周りがどう言おうと、もうどうでもいい。「いないな…。」幸輔は一体どこへ…?香山と涼子は未だに諦めず探していた。「さっき、あっちの方で、音がしたけど。」「まさか…。」涼子は香山を促した。「行ってみるしかないでしょ。」銃声が響き渡った桜川大橋周辺。張り詰めた空気がみるみる解かれていく。「幸輔…?」優太は幸輔を呼ぶ。幸輔は、動かなかった。でも、耐えているのか、倒れてはいない。
るー6 さん作 [419] -
キャッチボール 第57話
「ほら。ボサッとしない!着替えて顔洗って、さっさと食ってさっさと…」「分かったよ。」しぶしぶ龍吾は返事した。今日、本当の親が来る。なぜ、オレたちを捨てたのか?その理由を絶対に聞いてやる。「絶対…」午前九時。玄関に白い車がとまった。『ピンポーン』「来た。」姉ちゃんは慌てて玄関を開ける。「……久しぶり。」「…お母さん、お父さん…。」姉ちゃんは、かすれた声で言った。目には涙があふれてる。「とにかく上が
るー6 さん作 [325] -
いじわる先生 12 〜ずっと、助け合おう〜
紙を持つ手が震えていた。「くそ教師め…。」その時、幸輔の携帯が鳴った。「香山先生…?」すぐさま携帯に出る。「もしもし?先生?」『あぁ。』「大丈夫。僕は狙われてないよ。」『山田の目的、何となく読めた。』幸輔はため息をついた。「先生、家にいてよ。」『今、どこにいる?』「だから先生僕は…」『どこにいるんだ!』香山の怒鳴り声。『優太を何で1人で助けにいこうとするんだ!先生たちに相談してくれよ!』「矛盾し
るー6 さん作 [414] -
いじわる先生 11 〜いじわる先生のショータイム〜
おそらく神山先生が写真を持っているのをあのいじわる先生が知って、神山先生のもとへ向かった。神山先生の様子がおかしかったのは、きっといじわる先生に、脅されたからだと。「そうか…」幸輔は涼子をなだめた。香山も、初めて見たいじわる先生の感想を述べた。「おまえら…あいつの逆鱗に触れたら、最悪殺されるぞ。」幸輔の頭に何かが浮かんだ。殺される…!?じゃあ何で、僕達を追わなかったのか。他に殺したい人がいるから
るー6 さん作 [451] -
いじわる先生 10 〜いじわる先生の計画〜
「先生…」「こっから先は、お前が行ってこい。」「……。」幸輔は行こうとしない。すると香山先生はそっと幸輔の肩に手を置く。「お前の…友達が、苦しんでるんだろ。」「先生…」幸輔は微かな声で先生を呼ぶ。「オレは、ここで見てる。」幸輔は、ゆっくり校舎の方へと歩いていった。1歩、1歩。歩く毎に涙が出ていた。なんか、香山先生の存在が、遠くなっちゃった気がしたんだ。目から涙が溢れた。視界がみるみる潤んできた。
るー6 さん作 [430] -
いじわる先生 9 〜学校生活の変化〜
「いいけど…。」「えっ…?」「散らかってるぞ。」何だ。そういう事か。「大丈夫です。」幸輔は呆れた。部屋は予想していたよりはるかに散らかっていたが、ブルドーザー香山が部屋の隅の方に避けてくれたので、何とか座るスペースができた。「で…話って。まぁ、こういうの聞く立場じゃないんだけどな。」「先生…学校がおかしいんです。」香山は表情を曇らせた。「ん?おかしいって、どういう事だよ。」「それがですね…。」「
るー6 さん作 [431]