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るー6 さんの投稿された作品が90件見つかりました。

 
  • キャッチボール 第56話〜裏切られた2人 2〜

    必死に龍吾を元気づけようとするが、姉ちゃんの足元に、ポタポタと落ちる涙。オレは何で、姉ちゃんが泣いているのか、分からなかった。まだ姉ちゃんは8歳。オレなんかまだ5歳。幼い子供に突き付けられた現実。『ねぇ…おねえちゃん。なんで泣いてるの?どこか…いたいの?』姉ちゃんはただ泣いている。『ねぇ…おねえちゃん。なんで泣いてるの?ね〜え』オレは姉ちゃんの袖を引っ張る。『ママ、もどってくるんでしょ?だったら
    るー6 さん作 [334]
  • いじわる先生 9 〜学校生活の変化〜

    「いいけど…」「えっ?」「散らかってるぞ。」何だ。そういう事か。「大丈夫です。」幸輔は呆れた。部屋は予想していたより遥かに散らかっていたが、ブルドーザー香山が部屋の隅の方に汚…いや、ものを避けてくれたので、何とか座るスペースが出来た。「で…話って。」「先生…学校がおかしいんです。」香山は表情を曇らせた。「ん?おかしいって、どういう事だよ。」「それがですね…」「そうなのか…」幸輔はまず、神山先生の
    るー6 さん作 [363]
  • キャッチボール 第55話〜裏切られた2人 1〜

    今から13年前。オレと姉ちゃんを産んでとても幸せな家族だったらしい。あまり覚えてないが。『ハッピーバースデートゥーユー。ハッピーバースデートゥーユー。ハッピーバースデーディア龍ちゃ〜ん。ハッピバースデートゥーユー。』みんなから祝われ、2本のろうそくを消す。『龍ちゃんもう2歳か〜。』『うん!』『龍ちゃんほら見て!誕生日プレゼント!』『あけていい?ねぇ、あけていい?』『もう。龍ちゃんったら。いいわよ
    るー6 さん作 [313]
  • キャッチボール 第54話

    「…ありがとう」僕は本当に感謝した。ずっと、来ないと思ってた。でも、親友の2人は必死になって僕を探してくれた。来てくれただけで、喜びがあふれ出そうになった。ずっと僕は、『親友』が作れないまま、14年間過ごしてきた。1年前、僕は死に場所を探して石田中のフェンスにいた。ただそれだけで、龍吾と出会ったのである。自分自身、龍吾に話し掛けられたときは、どうせいじめるだろう、からかうだろうと思っていた。でも
    るー6 さん作 [368]
  • いじわる先生 8 〜幸輔の決断〜

    捻挫の処置を終えた幸輔は、優太が心配だった。保健室の神山先生も何だか様子がおかしかった。「どうなってるんだ…。」岩塚先生が来てから、幸輔に対するいじめもなくなった。保健室を出ると、優太がいた。「あっ。幸輔。大丈夫だった?」「うん。」「じゃあな。まだ体育だから。」「あっ。まだ体育か。」体育が始まってすぐ、幸輔はケガしたので、ものすごい時の流れが遅いように感じた。放課後、幸輔は1人、ある人のもとへ向
    るー6 さん作 [422]
  • キャッチボール 第53話〜最大の危機3〜

    陽太の父親も心配しているようだ。あの男も何か関係しているのかも知れない。でも、何も手がかりが掴めない。「……」立ち止まるしかなかった。駐車場は出た。だが何処に向かうのか全く分からなかった。「何だよ!何も動けねぇなんて。」「待って龍吾。怒るのはまだ早いよ。よく考えよう。」「…あぁ。分かった。」龍吾は冷静さを取り戻した。「あの男、お父さんは見た?」陽太はお父さんに聞いた。「スーツ姿の男が車に乗って出
    るー6 さん作 [353]
  • キャッチボール 第52話〜最大の危機2〜

    「あっ、そうか。照れるなあ」音が響くゲームセンター内。2人の会話はもう、僕には届かない。「…こんにちはお兄ちゃん。」「…こんにちは」声を掛けられたのは、スーツ姿の、いかにもゲームセンターには不似合いな若いサラリーマンぽかった。「お礼にいいものあげる。ちょっと来てくれない?」「…いえ。今ちょっと待ち合わせしているので、ここでお願いできますか。」そう言った途端、急に僕をゲームセンターから連れ出し、車
    るー6 さん作 [338]
  • いじわる先生 7 〜友達の変化〜

    体育の授業で捻挫をしてしまったので、幸輔は保健室へむかっていた。職員室には保健の先生はいなかったので、「じゃ、保健室か。」保健室は職員室の本当に反対側と言ってもいいだろう。「けっこう歩くな…。」足が痛い…幸輔はゆっくり歩いた。その途中、優太に会った。「お、おい!大丈夫か!」「うん。」「そっか。」「な…何してたの、優太は。」「い…いやあ。トイレ行ってた。」「じゃあ捻挫したのは、優太がトイレ行ってる
    るー6 さん作 [472]
  • キャッチボール 第51話〜最大の危機1〜

    中に入ると、様々なアトラクションがあり、まるで外の遊園地にもありそうな大きなアトラクションもあった。「何から乗る?」「じゃあ…これ!」僕が選んだのは、ある映画をモチーフとした、刑務所から脱出するというアトラクションだ。「どうやら、成功バージョンと、失敗バージョンがあるらしい。」「うへー。」龍吾は戸惑う。「とりあえず、並ぼうよ。」陽太が列に入った。「…ねぇ龍吾。並ぶのって嫌いだよね。」「ああ……」
    るー6 さん作 [350]
  • いじわる先生 6 〜写真でぶちのめせ!〜

    その会話を一人、不安そうに聞く女子。3年4組学級委員、相田涼子。涼子は、見てしまったのだ。優太が、あの先生にやられてるところを。他のクラスメイトはきっと何も思っていないのだろうが、涼子は見てしまったので、優太の顔を直視できない。「私にできること…」涼子は保健室に行った。「…岩塚先生?!」「あの…どういう人か知りたいんです。」涼子は、比較的安全な保健の先生に聞いてみることにした。「…前は、有名な中
    るー6 さん作 [445]
 
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