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るー6 さんの投稿された作品が90件見つかりました。
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キャッチボール 第50話〜龍吾の思い〜
「ただいまー」元気のない声で龍吾は家に帰った。『3月10日に、引っ越す。』『ごめんね。高校の都合で…』伯父さんの言葉を思い出す。自然と気持ちも暗くなった。「おかえり龍吾!岬くんと仲直りしたんでしょ?どうしてそんなに落ち込んでるの?」「いや…何でもねぇよ。」「へー。」隠しているのはバレバレだったらしい。だがそれ以上姉ちゃんは何も聞いてこなかった。今日はいろいろありすぎた。みーくんが、引っ越す…オレ
るー6 さん作 [370] -
いじわる先生 5 〜いじわる先生の襲撃〜
「こいつは、いじめがいがある。」と言って去っていった。「大丈夫か幸輔。」「…その顔見てると…こっちが心配しちゃうんだけど。」「あっ。これ?大丈夫。全然痛くないから。」幸輔は小さく頷いてこう呟いた。「こんな時に、先生がいたら、優太もこんなに傷つくことなかった。」「えっ……」「楽しかったなぁ。先生がいたときは。」優太は悲しくなった。香山先生がいなくなったことに関しては、何も言えなかった。「3人で…笑
るー6 さん作 [511] -
キャッチボール 第49話
龍吾はロープをゆっくりと外しながら言った。そして僕をおぶり、救急車を呼んだ。きぬ医師会病院。僕のお父さんも駆け付けた。「岬…」心配しているようだ。まだ中学生の龍吾だが、医者に特別に病気の現状について教えてもらった。「まぁ…簡単に言えば精神の病気だな。ショックや何か酷いことを言われると、軽くうつ状態になったり、気を失ったりする事がある。今が最悪の気を失っている状態だよ。もしかして君…何か酷いことを
るー6 さん作 [366] -
いじわる先生 4 〜悲しきいじめとの闘い〜
『君たちがいるから、幸輔くんは、笑っていられると思う。』この一言にどれだけ勇気づけられただろう。優太は自分の役目、『友達を助ける。』という事を知るきっかけとなった言葉だった。香山先生。…オレね、幸輔を…いじめから守っていくって決めたんだ。だから、心配しないでね。だけど岩塚先生…まさかこの人が来て、3年4組がどんどん変わっていくなんて…誰が思っていたのだろうか。「おはようございます。」「……。」生
るー6 さん作 [496] -
キャッチボール 第48話〜束縛 2〜
健也が部屋へ入ってきた。手には包丁。「ふざけるのもいい加減にしろ。」「…!」「死ね。」その時、インターホンが鳴った。「来たな。」窓から覗くと龍吾がいた。「健也。オレだけど。」返事がない。「オレだけど!龍吾だけど!」扉を開ける様子もない。「くそ。健也が何かみーくんにやらかしてんだな。」龍吾は無理矢理扉を開けようとする。でも開く訳がない。「…しょうがないねぇ。今開けるよ。」健也が出ていく。自分の部屋
るー6 さん作 [383] -
いじわる先生 3 〜いじわる先生登場〜
翌日、その生徒から苦情の電話が殺到。「香山先生!どういうことですか!あなたのせいでわが校の名誉は…。」それでも香山は諦めなかった。ハゲ教頭に言われたから成り下がる。自分のプライドが許さなかった。「僕は!いじめをなくそうと最大限の努力をしてき…」しかし、ハゲ教頭に口を押さえられ、「それが…その結果が暴力かね君…!」怒り心頭だった。「きょ…教育委員会に君は行ってもらう!」「なっ…」反抗する間もなかっ
るー6 さん作 [480] -
いじわる先生 2 〜香山先生大ピンチ!〜
保健室。「失礼します。」「あら、山田くん…。」また、と言う顔で保健の先生、神山恵先生が駆け寄る。「どうしたの…?また…いじめられたの?」幸輔は小さくうなずく。「そう…何かあったら言いなさいね。」神山先生は消毒液を患部に付ける。「ちょっと我慢して。」怪我しているところにガーゼを当て、テープで止める。「はい。終わり。」「ありがとうございます。」「じゃあ…下校時刻過ぎているから、早く帰りましょう。」神
るー6 さん作 [512] -
キャッチボール 第47話〜束縛 1〜
『今度オレの家に来いよ。つーか…明日!』僕は『うん。分かった。誰が来るの。』とメールを返す。そしたら、『あー。まだ誰も。でもたまには2人で遊ぼうぜ。』だよな?僕は少し疑ったが『まあいいけど。』とメールを返した。「だよなって…。」ずっと考えてた。でも、楽しそうだ。「あ…もし龍吾が誘ってきたら断らなくちゃいけないから、一応遊ぶことを伝えとこ。」そう思って一応龍吾にメールを送った。翌日。2月14日。石
るー6 さん作 [356] -
いじわる先生 1 〜生徒、先生の挑戦〜
「やめて…」悲痛な叫び声とは裏腹に、同級生は腹に蹴りを入れる。そう、最近社会問題になりつつある、『いじめ』がここ、桜井中学校でも発生していた。場所は定番。体育館の裏や倉庫の裏。「お前さ…なんかムカつくんだよ。」理由は特に何もなく、階級的に下の人をいじめる。これも最近増えているケースだ。「…っ!」あきらめよう。このまま耐えていよう。その時、声が遠くから聞こえた。「先生!こっちです!」「先生…?」そ
るー6 さん作 [782] -
キャッチボール 第46話〜再会〜
「……」「……」2人とも言葉にできない。聞こえるのは風の音だけ。このまま…僕か龍吾を吹き飛ばしてほしい。その時は、そう思っていた。そう、当たり前の考え方だった。「何?忘れ物か。」「うん。」前のように会話が弾むことはない。風が2人の存在を消していく。「みーくん。」「……じゃあね。」僕は帰ろうとした。でも龍吾は「1つ話していいか。」「…」僕は立ち止まった。「これ。」僕の手に差し出したのはグローブ。あ
るー6 さん作 [360]