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キャロルの秘密 さんの投稿された作品が146件見つかりました。
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RAIN
曇り空の下 俺は独りグレーな町並み見渡してる今にも降り出しそうな空を見上げてはすべてに目を伏せていた 俺が求める光さえも今はもう遠い何処かへと消えて行ったのに俺はまだ手を伸ばしてた少年のまま何もかもが嫌になった15の時どんなふうに笑ってたかも思い出せないくらい 降り出した雨は土砂降りのまま断ち切れぬ思いもまだこの雨も止みそうにない 「独りぼっちは寂し過ぎる」と笑顔と優しさ探してた何時しか誰かに
キャロルの秘密 さん作 [750] -
WAITING
久しぶりに君に逢って僕の心ははしゃいでる 隠せない喜びが今すべて溢れそうさ 何もかも少しずつ変わって行くけれど二人だけはあの頃のままだね 巡り行く奇跡の中 何度目の冬が過ぎただろう 寂しくはなかったよ また逢えると信じてたから 忘れてはいないよ何時だって君だけ離れてみて掛け替えのないものと 僕の思い君に届け 言葉は何時も空回りで 感じているそのすべてが輝いて見えればいいから 君が捜す優しさはど
キャロルの秘密 さん作 [781] -
10年
歩き出そうと10年 歩き出して10年 君と出会って10年 笑いの増えた10年 幸せだった10年 10年後そんなふうに 思えたらこれからの 未来が少し楽しみだ 諦めるのはまだはやい さあ歩きだそう
キャロルの秘密 さん作 [1,095] -
夜明け前の出来事 3
どうやらお金が入っていないらしい。 大男は5、6人の警察官を振り払い表へと出て行ってしまった。 私は床に落ちている財布を拾い上げた。免許証が入っているのが見えた。それを見ると住まいは、この近くらしい。 少したち警察官と大男が暑内に戻って来た。 大男は私に向かって言った。 「お兄ちゃん。さっきは悪かった」さっきより落ち着いた口調だ。 「煙草でも吸うかい?」私は言ってみた。 「その一言は余計だ
キャロルの秘密 さん作 [824] -
夜明け前の出来事 2
長椅子から立ち上がり場所を変えた。 長椅子に警察官が大男を座らせた。 「とにかく、落ち着くんだ。まずその血を拭かないとな。ちょっと救急箱を持ってきてくれ」別の警察官に指示した。 「ゆっくりでいいから、何があったか話してくれ」 「飲み屋で飲んでたんだ」 「それから」警察官が促した。 「よく覚えてない。ただ店を出て歩いてたら、後ろからクラクションを鳴らされたんだ」 「それから?」 「確かに俺はちど
キャロルの秘密 さん作 [829] -
夜明け前の出来事 1
義理の兄による、私に対する暴行により、私は暑に被害届けを出した。 まだ夜明け前にだ。この県に37ある警察署のうち、1、2を争う忙しさだ。 私は一人の警察官に長椅子で話しをしていた。 その日は得に忙しいように私の目には写った。 朝方に110番通報が何件か入った。 まず近くの学校での小火騒ぎ。次に別の学校では、校舎の硝子が割られたとの通報。三人の警察官と鑑識が出向いた。 私は暑内で暖をとっていた
キャロルの秘密 さん作 [884] -
希望
ボロボロになったブーツでアスファルトに音をたてあの日見た夢の続きを僕は一人捜していた 不器用に愛してた夢も君も自分さえ譲れない一つでも僕が有る限りずっと 皺くちゃなシャツを脱ぎすて新しいシャツを着てみる でもなんだか落ち着かないその理由は何処にあるの 教えてよ人は何故求めることを辞めない変わらない明日ならそんなものは欲しくない 限りない明日の地図を開いた時からシナリオのない物語歩き始めてた 悲
キャロルの秘密 さん作 [940] -
夢のかけら
花の匂いを嗅んだことがあるかい 慌ただしい日々に立ち止まることなく 急かされてるような毎日のなかで僕は少しばかり疲れている 君に夢中で話した夢はもう遠い記憶の中へ 忘れかけていた思いが胸に蘇るこの夜に 流されて行くもの流れて行くものそんな狭間の中迷いながら 確かな明日さえ掴めないままで僕はきっと今日も捜している夢のかけらを捜している 暮れ行く空を眺めたことがある夕日に照らされた笑顔覚えてる 川
キャロルの秘密 さん作 [891] -
キャロルの秘密 17
「では、早速だ始めよう」古賀は野沢にブースに入るよう促した。 野沢は少し緊張した面持ちでブースへ入った。 「渡辺、まずどんな感じか流してくれないか」 アシスタントデレクターの渡辺は頷いただけで、野沢祥子の『明日の私』のオケを流し始めた。 野沢はブースの中でヘッドフォンをして目を閉じ曲をじっと聴いている。 曲はエンディングを迎えた。 「このオケに、昨日俺が言った通り、この曲の持つ詞の世界感を大事
キャロルの秘密 さん作 [974] -
涙の絆 30
やがて沈黙を破るかのように坂木さん、どうぞこちらへと看護士がやって来て診察室の扉を開け家族全員を中に通した。 「どうぞかけて下さい」 看護士に言われるままに椅子に腰を下ろした。 純の座る椅子の前には、デスクがあり、そのデスクの椅子に座っているのが黒髪を後ろで束ねた女医だった。 「私は吉田といいます」 はっきりと吉田先生は言った。 それから、これまでの純の言動などを聞いていくつか検査のようなこと
キャロルの秘密 さん作 [888]