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キャロルの秘密 さんの投稿された作品が146件見つかりました。

 
  • 涙の絆 29

    病院に着いたのは、すでに太陽が西の水平線に沈み、街は夜の闇に包まれてた。 紹介状を持ち病院の玄関をくぐると受け付けがあり、普通の病院と同じようなロビーだった。 たたなぜか目に付くのは大きな鉄扉がいくつかあることだ。 受け付けで父に代わり京子が紹介状を出し、これまでのことの成り行きをはなした。 純は、自分のことでこの精神病院に来ているとは感じていなかった。たた頭には何故という思いがあるだけだっ
    キャロルの秘密 さん作 [804]
  • キャロルの秘密 16

    翌日、野沢祥子はプロデューサーの古賀が来るのをいまか、いまかと待っていた。 古賀は作や、野沢が帰ってから、スタジオに篭り『明日の私』のアレンジを一晩かけて曲のオケを完成させた。 古賀のアレンジした曲が野沢祥子の歌声にどのような形でマッチするか古賀自身、楽しみにしてスタジオを後に世田谷の自宅へと戻った。 そして向かえて今日、野沢も古賀のアレンジを楽しみにしてスタジオ入りした。 古賀がスタジオ入り
    キャロルの秘密 さん作 [822]
  • 希望の光

    灰色の空と灰色のこの街が僕の瞳に写っているやり切れない 絶望の壁が目の前にそびえ立つ高く激しく小さな僕を包み込んで だけど胸に描いた夢 きっと闇を引き裂いて 希望の光 僕を照らして強い力に変えるさ 信じれば明日の風優しく吹くはず俯いた日々が続いたときもあるさそんなときそっとそばにいたね君だけが いつも僕を励ましてた そんな君を抱きしめて 希望の光 もしか君かもいま始めて気付いた捜してた未来の地
    キャロルの秘密 さん作 [830]
  • いつまでも君を

    眠りについた街を君と二人ドライブ 星は青い空に輝いているまるで僕等のために このままでいたいけど楽しいときはいつも悪戯に時間は早過ぎるから時計を止めていたい いつまで君を見つめていたいから このままずっとそばにいてよ Lovin’You  振り返らずここまで二人やってきたけど重たい荷物はトランクの中に仕舞い込んでしまおう いつまで君を愛していたいから このままずっとそばにいてよ Lovin’Y
    キャロルの秘密 さん作 [786]
  • キャロルの秘密 15

    古賀は、じっと耳をすましている。 そして長い時間をかけて野沢のデモ15曲を聴き終えた。 「渡辺。8曲目をもう一度、流してくれ」 「はい」 古賀のプロデュースのやり方は、一度アーティストのデモを聴いて、その曲の良い所を、述べて、そのアーティストにまず自信を持たせ、その曲の世界感を掴ませるのである。 野沢の歌声が流れてきた。 「この曲のタイトルは?」 野沢は、嬉しそうに答えた。 「『明日の私』です
    キャロルの秘密 さん作 [789]
  • キャロルの秘密 14

    野沢祥子と直接、会うのは、この日が始めてで、古賀がスタジオのミキシングルームに入るなり野沢はソファーから立ち上がった。 彼女は長い髪を後ろで束ね、黒のニットにジーンズという服装である。 「始めまして、野沢祥子です。よろしくお願いします」 野沢は古賀を前に些か緊張した面持ちだ。 「どうも、古賀です」 古賀は野沢にてを差し出し握手をした。 「良いアルバムを作りましょう」 「はい」 「渡辺。デモは何
    キャロルの秘密 さん作 [858]
  • 君のままで

    君のままでいてね 僕のままでいるよ 二人あるがままで 君のままでいてね 僕のままでいるよ いつか君が輝くように わがままばかりだったね僕は今さらだけどI'm Sorry 君が捜してる優しさはどこかで君を待っている 思い出が心の中空回りしてゆくだけ 僕は何かを失う気がして君を離せなかった 君のままでいてね 僕のままでいるよ 二人あるがままで 君のままでいてね 僕のままでいるよ いつか君が輝くよ
    キャロルの秘密 さん作 [986]
  • 涙の絆 28

    病院には、父の運転で家族全員が行った。もちろん、嫁にいは行ってるが姉の京子も同行した。 純は、始めの時のような幻聴や幻覚は、収まっている。だが、純自信は、これから病院、それも精神病院という未知の世界に行かなくてはいけない。当然不安は隠せない。 そこで、そんな気持ちを察してか、父が口を開いた。 「純。お前の純という名前はな純粋に育つようにと父さんとお母さんがつけたんだ。いいか、不安かもしれないが
    キャロルの秘密 さん作 [926]
  • キャロルの秘密 13

    古賀がプロデュースした、山口英夫のニューシングル『二人』は、発売から、二週目にして百万枚を突破してCDの製作工場にプレスの追加発注がされていた。 古賀は十月の柔らかな日差しを受けながら、世田谷の自宅から紺色のメルセデスに乗り込み港区にある録音スタジオに向かった。 スタジオに着いたのは午後二時を過ぎていた。 今日は、これまで五枚のシングルと二枚のアルバムを出している、シンガーソングライターの野
    キャロルの秘密 さん作 [772]
  • キャロルの秘密 12

    「一年前に別れちゃって」 「本当、こんな可愛い娘を誰がいったい」 「古賀さんて口も上手いんだ」 「そんなことないよ。こいつには負けるよ」 古賀は目の前にいる良介のことを言った。 「何か言ったか直也?あれ恵子ちゃん、全然進んでないね。駄目だよ。俺もう三杯目だよ」 古賀は恵子に向かって、なっ、と言って煙草に火を点けた。 「まだ名前、聞いてませんでしたね」 「そうだよ。俺は本間良介。こいつとは、あそ
    キャロルの秘密 さん作 [833]
 
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