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キャロルの秘密 さんの投稿された作品が146件見つかりました。
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キャロルの秘密 11
「一人暮し?」 恵子は思い切って尋ねた。 「うん。なんなら、今度くる?」 古賀は今度ではなく今夜と言いたかった。 それに対して恵子は、少し考えてから、いつかと答えた。 「じゃあ、今日は電話番号、聞いちゃおうかな」 「彼女に怒られるよ」 「彼女がいたら、とっくにここにいるはずだよ」 恵子は少し安心した。 「それより恵子ちゃんは?」 「私ですか、今はいないんだな」 「本当に?」 古賀は本気で尋ねた
キャロルの秘密 さん作 [773] -
キャロルの秘密 10
大生と聞いた恵子は、少しびっくりした。 「私、そんな飲めませんよ」 それを聞いた良介が言った。「いいから、いいから」 テーブルには冷えた大生ジョッキ七つが運ばれた。 「よし、じゃあ直也、お疲れ、乾杯!」 「乾杯!」 恵子は何かを決めたかのように口にジョッキを運んで目を瞑りながら最初の一口を飲んだ。 その姿を見た古賀は恵子の女らしさを感じた。 恵子は少しばかり頬を赤らめ隣に座る古賀に尋ねた。 「
キャロルの秘密 さん作 [767] -
天使が笑った
天使が笑った それは君だった そしてまた僕も笑いころげた それがみんなに広がっていった そしてまた今日も世界が変わった 代わらないもの 変わってくもの そんな時代の中で 僕等は何を求めていけばいいの だけど自分を信じていけばきっと楽しいはずだから 君はもっと強くなれる 僕ももっと強くなれる
キャロルの秘密 さん作 [1,241] -
涙の絆 27
だが、こんな悲しみの中、坂木家には逆に純を守らなくてはという気持ちが父を始め母と京子にも芽生えていた。 本当に純のこれからどうなるか誰にも分からない。 それだけに家族一丸となっていかなくてはいけない。 時は無情にも過ぎていき、純が病院へ行く時間が遂にきてしまった。 「純、そろそろだな」 口数の少ない父が口を開いた。 純は涙を拭い頷いた。 「心配するな。お父さんやお母さん、京子がいるんだ。お
キャロルの秘密 さん作 [865] -
キャロルの秘密 10
大生と聞いた恵子は少しびっくりした。 「私そんな飲めませんよ」 「いいから、いいから」 テーブルの上には、店員が冷えた大ジョッキを七つ置いた。 「よし、じゃあ直也お疲れ。乾杯!」 「乾杯!」 恵子は何かを決めたかのように口にジョッキを運んで、目を瞑りながら最初の一口を飲んだ。 その姿を見た古賀は恵子の女らしさを感じた。 恵子は少しばかり頬を赤らめ隣に座る古賀に尋ねた。 「古賀さんは、今どこに住
キャロルの秘密 さん作 [798] -
キャロルの秘密 9
打ち上げは、ライブハウスから徒歩十分たらずのとこにある居酒屋『元』で、いつものように行われた。 古賀と本間を中心に六人ほどの男ばかりで、ただ一人女性は恵子だけだった。 店に入るなり恰幅のいい天地が快く古賀達を迎えいれた。 「よっ、きたな。奥空いてるぞ」 一行は店長に頭をさげ奥の座敷へ行った。 「恵子ちゃん、お酒は?」古賀は恵子を隣に座らせて聞いた。 「私まだ、未成年だから」 それを聞いていた
キャロルの秘密 さん作 [819] -
キャロルの秘密 8
「じゃあ、行きます」 恵子ははっきり返事をした。 「よし。おい良介、彼女も打ち上げ来てくれるって」 本間良介は、よしと手を叩いた。 「じゃあ、みんな行くぞ」 本間良介は、古賀と小学生からの付き合いで古賀のことを良く知る友人の一人で、飲み会などでは、まとめ約といった感じの人物だった。 このとき古賀は既に目の前にいる美しい恵子のことをもっとよく知りたいと思っていた。
キャロルの秘密 さん作 [910] -
キャロルの秘密 7
「君も俺のライブ観に来てくれたんだよね」 それが恵子に対する古賀の一声だった。 古賀が恵子と久しくなったのは、そのライブの次のライブのときだった。 ライブは、いつものように終わり、古賀が外で一人でいた恵子を打ち上げに誘ったのがきっかけだった。 「確か−恵子ちゃんだよね?」 古賀は恵子を見るなり尋ねた。 「はい、よく覚えてくれてましたね」 恵子は照れ臭そうに言った。 「恵子ちゃん、これから、打ち
キャロルの秘密 さん作 [989] -
涙の絆 26
純は、そんな母の姿をとても見ていられなかった。 自分のことを思ってくれてる母、そして父に姉の京子、純はあらためて家族の大切さを痛切に感じた。 「お母さん、僕これからどうなるかよく分からないけど、そんなに心配しないでよ。」 「馬鹿、自分の子供を心配しない親なんていないんだよ」母は涙を拭いながら言った。 純は、ありがとうと言うと自然と涙が溢れてきた。
キャロルの秘密 さん作 [960] -
キャロルの秘密 6
恵子が古賀のことを知ったきっかけは友人のバンドとの対バンのときで、古賀がまだワンマンでやる以前のことだった。 恵子は古賀の歌を始めて耳にしたとき、今までに感じたことのない衝撃を受けた。 それは何か大きいな温もりというか、心温まる気持ちだった。 それ以来、恵子はすっかり古賀のファンになってしまった。 恵子が古賀のライブに通うこと六回目に彼女は初めて彼に自分の存在を知られたのだった。
キャロルの秘密 さん作 [793]