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零峙さんの投稿された作品が49件見つかりました。
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永久に§2§
ある日の事だった。 日曜日なので、二人とも特にする事がなく、暇だった。 私は、お昼過ぎならサイが起きていると思い、メールを送ってみた。《暇だよぉ。》 相手からもちゃんと返事は返ってきた。《俺もだよ。》 その後、何回かメールをやりとりして気がついた。 文章が、珍しく短いのだ。 初めてメールをし始めた時、『文章が短いと愛が感じられないじゃん。だからせめて、2行くらいにしてよ。』と言われたのだ。 そ
夏姫 さん作 [419] -
永久に§1§
《お疲れさま。元気にやってますかぁ〜!?》 私の大好きな人、サイからのメール。 短いけど、メールをくれるっていう事が凄く嬉しかったりする。《お疲れさま。私は元気だよっ。サイはどう?》 いつも似たような返事しか返せない私。 お疲れさま。と入れるのは、サイが仕事をしているからだ。 私にしてみれば、社交辞令などではなく、本当に仕事ご苦労様ですという意味を込めているのだが、サイがどう捉えているのかは分か
夏姫 さん作 [486] -
永久に§序章§
私はハル。 ただ今、高校3年生。 でも、後2ヶ月もしないうちに、卒業する。 私には、彼氏がいる。 8歳年上の、サイ。 見た目は、派手。 でも、そこらへんにいる派手でうるさい連中とは、何かが違う。 別に、頭が良いわけじゃない。 顔だって、失礼だけど、もっとかっこいい人はたくさんいる。 でも私は、サイが大好きだ。 優しくて、一人でいる方を好む。 それに、話していて楽しいし、一緒にいて全然飽きない。
夏姫 さん作 [459] -
Light & Dark
毎日にイライラしてずっと苦しんでいた私の日常はストレスばかりが溜まっていく誰にも話さず助けてもらわずたった一人で頑張るそれが「私」だ「ハル!」私を呼ぶ声が聞こえた。高校の中で一番仲のいい友達。リンだった。「おはよう」柔らかい笑顔を相手に向ける。相手は軽く頭を下げて挨拶を返す。それがいつもの風景だ。部活を通して、私とリンは仲良くなった。似た者同士。そんな言葉がぴったりだった。考え方も、話の流れ方も
夏姫 さん作 [391] -
一人で生きること{1}
「いってきまーす!!」 この家の長女、菅原穂波は元気よく玄関の扉を開けた。 ふと空を見上げると、ここ何日かぶりの青空が広がっていた。「んーっ。いい天気」 ぐっと背伸びをして、気持ち良さを全身に表す。「いつもこれ位暖かかったらいいのに」 さっぱりした笑顔で空にむかって呟く。 穂波は、青々とした澄みきった世界に思わずみとれた。「……、やばっ。電車に乗り遅れる!」 穂波は駅に向かって走り出した。「ハァ
夏姫 さん作 [447] -
永遠の物語【5】
「おい、クリス。そんなに中身が知りたいのかよ」 ユアンは苦笑いを浮かべながら、隣の親友を見る。「だってさ、気になるじゃん。もしも国家機密のシロモノだったら、王様に感謝されて、一生王宮暮らしとか!夢が膨らむよな〜」 一人で妄想を展開するクリスを横目に、ユアンは今日で何度目かになるため息をついた。「それで、…いかが致しましょうか」「とりあえず開いてみるか。…いいんだな?クリスのいうような物であれば、
夏姫 さん作 [412] -
明日へ
今日大好きだった人に振られた私は この世界の景色が全て 色を失った気がした死にたくなるほどつらいってこういうことを言うんだと思った外を見ればあなたといた日々が蘇る街を歩けばカップルが羨ましく思える楽しかった時間忘れることの出来ない思い出がいつも以上に鮮明で胸が苦しくなる泣いても取り戻せない空間笑っても一人だという現実その全てが強烈で投げ出したくなるどうすれば楽になれるのだろうどうすれば終わらせら
夏姫 さん作 [392] -
裏切り〈4〉
「…ダメだ、いないよ〜」 彼を探すことはや三十分。いっこうに見つかる気配は無かった。「そこらへんに落ちていないかな〜」「楓ったら。物じゃないんだから…、あら」 楓の台詞に苦笑いしながら探していた時だった。「…いた」 そう、楓の言った通り、落ちていたのだった。「コイツ、何やってんの?」 楓の疑問も最もだった。なにしろ、花壇の横にねっころがっていたからだ。「人が必死に探してたっけいうのに…!!…ちょ
夏姫 さん作 [816] -
世界の果て―4―
疑問の渦に巻かれ、隼人は混乱した。「…っと。それでだ。俺に何の用があるんだ」「そうそう、忘れるトコロだった」 ペロリと舌を出して照れ笑いを浮かべるルミ。「お前なぁー。それ、一番肝心なところじゃんねぇのかよ」 呆れかえる隼人を尻目に、ルミは明るく笑った。「ゴメンゴメン。でも、隼人が私のこと覚えてないって言うし…。はっきり言って、結構ショックだったんだからね!」「分かった。俺が悪かったって」 隼人
夏姫 さん作 [562] -
永遠の物語【4】
「…おい、ユアン!お前、なんつー物拾ってんだよ!?」「…いや、そう言われても」 耳元で怒鳴るクリスにむかって眉をひそめながら、ユアンは呟いた。「…とりあえず、中は見ない方が良さそうだな」「えーっ、別にいいじやん!」 駄々をこねるクリスに、ユアンは静かに首を振った。「駄目だ。もしも大事な物だったらどうする?」 厳しい顔をして言うものの、クリスは聞いていない。「つーか、そんな大事な物がここに落ちてん
夏姫 さん作 [516]