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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
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言えないバイバイ 4話 (全10話)
あいつが好き?!そんなこと、考えたことない。好き…なんかな…でも、考えてみれば「今日の髪型、似合ってる」「ほんま?」「うん」――じゃあ明日もこれにしよう――とか、「俺、このバンド好きやねん」「ふぅん」――じゃあバンド名覚えとこう――なんてひそかに思ってる自分がいる。なんだかんだで、恋しちゃってんのかなあ…でも、こうたやで?あの弱虫なこうたやで?『結構頼りになるやん』『男らしいと思ったもん』そんな
きゃしー さん作 [423] -
スカバンburn!!最終章 -53- 酔っ払いました
――30分後翼ち「たっだーいまあー!!」聖「おかえり」美「変なもん買って来てへんやろなあ?」翼「任せとけ!」そう言いながら早速買ってきた缶ジュースを何本もあけ、空のコップに注ぐ。翼「よっしゃもう一回乾杯やあ!」それぞれ自分のコップに口をつける。目の前でベタベタ慶太郎にくっつく秋奈を見ていた光希は、一気に飲み干した。拓「…げっ!」突然拓朗が飲むのを止め、コップの中を覗きこんだ。美弥も同じように目を
きゃしー さん作 [399] -
スカバンburn!!最終章 -52- さよなら、みっくん
聖「ほんまに皆ありがとうな。あと、みっくんも」猛「そうやん!みっくんももうお別れかあ…」三「学校で会えるけどな」翼「そっか…お!どうせなら、正式に加わっちゃう?タンバリンとか!」三「いや…やめとくわ。なんか、いかにお前らの仲がいいんか思い知らされたし、それに…彼が恐いし…」全員が振り返ると不機嫌オーラを放ち三宅を見つめる慶太郎が。皆(やっぱドラムとられて嫌やったんか恐)拓「ま…まあ、そうやな汗」
きゃしー さん作 [365] -
スカバンburn!!最終章 -51- 勝者と敗者
――美弥の家「「おめでとう!!全国行き!!」」10個とプラス2つのコップがぶつかりあい響く。そして全員の笑い声翼「いや〜!!お疲れ〜ってか、なんでお前らがおんねん!」ち「ええやんかあ!2人増えたくらいで文句言わないの!ちっせぇ男やなあ」翼「ああ?!」拓「まあええやん」伸「俺ら賞さえとれなくて傷ついてんだから、もうちょい優しくしてくれる?…にしても、いいの?おうち借りちゃって」美「うん。うち、父さ
きゃしー さん作 [394] -
スカバンburn!!最終章 -45- 暇つぶし
――スタジオ翼「よっしゃあ〜!この調子で頑張ってくでー!」マイクで翼が明るく叫んだ猛「翼楽しそうやな」翼「だってなんか最近俺ら上手くなったと思わん?」聖「まあな。でもあんま調子乗んなよ」翼「とにかく目指すは世界一!!」秋「なんか夢でかくなってるし…あれ?慶太郎どこ行くん?」慶「トイレ」慶太郎はふらっと立ち上がると扉を開けて出ていった――隆「おう、慶太郎。練習は?」階段を降りると隆一が声をかけた慶
きゃしー さん作 [361] -
スカバンburn!!最終章 -44- お守り
光「その…手、いつもめっちゃ大事にしてたんやろ?絶対怪我しないように…なのに、うちのせいでごめん。」慶「…光希。」光「え?」慶「それ、お礼じゃなくて謝罪って言うねんで」光「あ!そうっ、ごめっ…あっ…ありがと…」途端に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしてうつ向いた。慶「ふふっ…いいえ、どういたしまして」光「…で…ね?…あの…右手!」慶「右手?」光「うん!右手出して」首を傾げながら慶太郎は光希の方へ右手
きゃしー さん作 [383] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (7/7)
“ワイルド・ワン”は惜しまれながらも活動休止。デビューの話も白紙にした。ただ俺はまだ諦めてなんかいない。もちろん、テツもヒロも。道は必ずある達也が死んですぐ、俺は家を出た。真面目に通っていた大学も辞めた。父さんや母さんは、こんな危なっかしい道よりもっとまともな道に進んで欲しかったらしいけど20過ぎてまで何してるんやろって思うけど達也が見てた夢を簡単に終らす訳にはいかへん。それに、ただひたすらまっ
きゃしー さん作 [352] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (6/7)
「…達兄が…よく言っとった」またしばらくして慶太郎が独り言のように呟いた「…“現実を受け入れるのが強さや”って。ありのままを受け入れて、逆らったりせえへん。…達兄はほんま強かった。達兄は“俺なんかじゃなくてもっと上を目指せ”って言うけど、やっぱり俺は尊敬してる。……だから…俺も強くありたい。……でも…」だんだん声がかすれ、慶太郎は歯を食いしばった。その表情に力が入る。「………そっか……、…もう…
きゃしー さん作 [328] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (5/7)
「…はは…、笑い話にもならない…な」「父親助けといて、自分死ぬってなあ…」葬式にはかなりの人がいて、あいつがどれほどいい奴だったのか思い知った。けど、あいつの父親はおらんかった。俺は、あいつの父親に会ったことはない。どんな奴か聞いたことしかない。でも、もしそいつがこの会場にいたら、殴りかかってたかもしれへん。達也の命の上に、あんなだらしない父親が生かされてると思うと、胸が詰まった。テツの俺の嫌い
きゃしー さん作 [317] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (4/7)
病院のベッドで眠る達也。病室で泣き崩れる母親。おそらくその母親を隣で支えているのは、慶太郎の父親やろう。「嘘やろ…達也っ!!!」テツが真っ先に駆け寄り、達也に手を伸ばす。「たつやっ!…たつやぁ…っ!…冗談…きついって…」その場にしゃがみこむヒロ。目の前にいるのに、ちゃんと目に見えるのに、こいつは今、空っぽなんか?ただの抜け殻みたいな達也の体を眺めて、何かぞっとした。近寄れなかった。こいつは今、生
きゃしー さん作 [323]