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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
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スカバンburn!!〜夢〜 -169- 好きにならずにはいられない
「何聞いてるん?」しばらくそれぞれ別れて店内をまわった後、一人で試聴していた伸昭に秋奈が訊いた。伸昭は何も言わずニコリと笑うとヘッドホンを秋奈の耳に当てた「…この曲なんか聴いたことある…」「“Can't help falling in love”。よくいろんな人にカバーされてるからじゃない?元は確か、エルヴィス・プレスリーやったかな」「この曲好きなん?」「今それ歌ってるバンドが元々好きやって
きゃしーさん作 [393] -
スカバンburn!!〜夢〜 -167- うまくいかない計算
「…今は?」伸昭が聞き返す「ちょっとでも可愛く見えたらいいのになとか…そういう…下心っていうのかな…いつも計算してる」「そうなの?」「うん。でも、いっつも計算通りにできひんの」「じゃあ今わかったんじゃない?」「何が?」「計算しなくてもそのままでいいんやってこと」「…本気で…可愛いって…言ってくれた?」「いや、俺はいるかが可愛いって言ったんだけど」悪戯っぽく笑う伸昭に顔をしかめる秋奈「嘘嘘。ほら、そ
きゃしーさん作 [376] -
スカバンburn!!〜夢〜 -167- でも、今は
「これがいい」「ん?どれ?」秋奈が手にしたのはいるかの抱き枕だった「いるか?何でこれ?」「だってなんか癒してくれそうじゃない?それに見てや。この目がね、うちに買ってって言ってるみたいやねんもん」秋奈がいるかに顔を近づけるのを見て伸昭はくすくす笑った「な…何なん?」「いや、可愛いなあと思って」その言葉に秋奈はぱっと耳を赤くし、いるかを元の場所に素早く戻した「あれ?買わんの?」「だって別に自分を可愛く
きゃしーさん作 [357] -
スカバンburn!!〜夢〜 -166- ぬいぐるみ
「はあ…もう!多すぎだよ!ノブ君の“知り合い”!!」「ははは…ごめん(-_-;次はどこ行く?」「じゃあこっ…」顔をあげた秋奈の手が止まる「ノブ君やっぱりこっちにいこう」そしてくるりと方向を変えた「え、どうしたん?…あ、あいつ…」伸昭はあの日、ゆうすけと居た男達の姿を見つけた「大丈夫?」彼らの視界に入らない場所までくると伸昭が訊いた。伸昭の手を握る秋奈の手は震えていた「だいじょ…」大丈夫と答えようと
きゃしーさん作 [358] -
スカバンburn!!〜夢〜 -165- 君の好きなもの
2人は手を繋いだままいろんな場所に向かった――花屋「この青い花、好きやな。この色好きやし」「…青が好き…」「お!秋ちゃん、この花似合うね」「ほ、誉めても何もでないよ!」「はいはい」――クレープ屋「俺はチョコにしようかな」「チョコバナナ?」「いや、バナナ嫌いやねん」「へー…バナナが嫌い…」「秋ちゃんは?」「え?あ!うちもそれ!」「わ、真似やん」「ちゃうもん!決めてたの!」「あっそ」――本屋「
きゃしーさん作 [337] -
スカバンburn!!〜夢〜 -164- Take my Hand
「映画みたい!その…逃亡劇??」突然目を輝かせる秋奈「こらこら…(-_-;」「ああいうのやってみたかってん!なんか刑事がこういう物陰からこそこそ犯人追跡したりとか…」そんな秋奈をじっと見つめる伸昭「あ…ごめん。うち何言って…」急に我にかえった彼女に彼は笑いだした「意外。刑事モノとか好きなんや」「…べつにぃ。」「俺もさぁよく昼間くらいにやってるやん、○○事件簿とか、ああいうのつい見ちゃうねんなあ」「
きゃしーさん作 [382] -
スカバンburn!!〜夢〜 -163- 2人で
ち「春ちゃん、今日出かけてきたら?」朝ご飯中、伸昭が動くたびにちらちらと目で追う秋奈に気づきちひろが言った秋「え?」ち「だってこんなキッチンが爆発するような家に籠ってんのも嫌じゃない?」伸「こら、俺の家やぞ。だいたい秋ちゃん熱あるし」ち「じゃあノブも一緒に行ったらいいやん!しんどくなったらノブがおぶって…ね?2人で遊んできなよ」伸「でも秋ちゃん大丈…」秋「い、いきたい!大丈夫やもん!!」伸「え?」
きゃしーさん作 [326] -
スカバンburn!!〜夢〜 -162- 君が笑うと
秋「今さらわざわざ誰かのために何かしようとしなくたってノブ君はいっぱい人を助けてるやん」背を向けたままの伸昭に秋奈が優しく言った伸「いや〜俺かなりの女の子泣かせるような男だよ?」秋「でもうちは3回助けられたよ」伸「3回?」秋「1回目は光希と拉致られそうになった時。2回目はあのお嬢って子に仕返しされそうになった時。そして3回目は…」伸「…」秋「…なんかノブ君ってうちがピンチの時よく現れるね」伸「た
きゃしーさん作 [346] -
スカバンburn!!〜夢〜 -161- 朝ご飯
――翌朝バァーン!!!!朝の静けさを破る爆発音ち「!!!何事?!」秋「え?!な、何?」2人が飛び起きると台所から黒い煙とともに伸昭が姿を現した伸「あはは…ごめん、ミスった(^^;」伸昭が右手には焦げた“何か”がのったフライパンが握られていたち「何それ(-_-;」伸「あ〜…何やろう(-_-;」ち「もう!ノブは火使用禁止!!僕が朝ご飯作るから!」伸「俺の家なのに(-_-;?」ちひろはフライパンを奪
きゃしーさん作 [330] -
スカバンburn!!〜夢〜 -160- 知りたい?
温かい風と秋奈の髪に触れる伸昭の指先。秋奈の髪から香るシャンプーの匂い。その髪に指を通しながら体中に力を込め、緊張で固まっている秋奈の様子に伸昭は笑いそうになった伸「顔赤いで?」秋「え?!」伸「うっそー(-ε-)」秋「な…!もう!やっぱ自分で乾かす!」立ち上がろうとする秋奈伸「待ってよ」秋「わっ!」彼女の腕を伸昭が掴み引き寄せ、バランスを崩した秋奈は背中から伸昭の胸に倒れた秋「な、何…」伸「別
きゃしーさん作 [348]