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睦月 さんの投稿された作品が64件見つかりました。

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  • きんととさんと一緒

    うちには数十匹の熱帯魚(卵から孵ったベタがいるから一時的に数が多い)と一匹の黒出目金がいる。きんととさんという名で呼ばれている彼はつい最近祭りでもらってきた一匹で一緒にもらってきたオランダシシガシラ(規格外)ととても仲良しだった…のですが水カビ病とイカリムシと内蔵疾患らしきものによりオランダシシガシラ逝去黒出目金も病気もらって一時期死にかけましたが、なんとか持ちなおして今は元気に水槽のバネリアス
    睦月 さん作 [455]
  • お魚日記。〜ベタと金魚と水草と〜

    徒然なるままにうちの魚の日記を書くのも、ものすごぉく久しぶりです。まあうちに古参にいる魚はグリーンのクラウンの美ベタ♂と同じくクラウンの嫁さん、奇形の赤のダブルテール。チビ魚たち(ネオンテトラとグローライトテトラとブラッドフィンのこと)で、両者うちに来てから二年目になります。結構長生き。で、新たにうちに来たのはパウダーブルーグラミーくんとラベンダー色の並クラウンくん。あとは闘病中の出目金くん。…
    睦月 さん作 [479]
  • 座敷牢。

    あれは、じりじりと照り焼きになりそうなくらい暑い暑い夏のことだった。当時小学四年生で、夏休み中だった私は、両親の離婚調停のため、母方の祖母の実家に預けられていた。その日は午前中、何もやることがなくて、いつもなら最後の最後にやってしまう夏休みの膨大な宿題も、自由研究と絵日記を残して全部おわってしまった日だった。「つまんない!」わたしは思わずそう声をあげた。唯一の暇つぶしは終わってしまったし、この家
    睦月 さん作 [631]
  • 祖母の死と伯母の痛み2

    「ばあちゃん、誕生日おめでとう」通夜の日は祖母の誕生日だった。祖母の棺の前でバースデイソングを歌って、好きだったサイダーの封を切り、棺の上に乗せた。好きだったチーズケーキとモンブランに卵パン(コッペパンにマヨネーズで和えたゆで卵の入ったパン)私の膝掛、弟と妹の手製の匂い袋。そして「…天国に行ったらばあちゃんをよろしくね」十二で、白血病で亡くなった従弟の遺品であるぬいぐるみ。そのぬいぐるみをきつく
    睦月 さん作 [474]
  • 祖母の死と伯母の痛み1

    祖母が死んだ。癌で、見つけた時は末期だった。胃カメラで見た癌の患部は真っ黒に変色し、丸く窪んだり、腫れたりした白い癌になりかけのところは胃、腸などの臓器にびっしりと、数え切れずに無数に広がっていた。私は、あれほどの絶望を味わったためしがない。医者からは「ここまで進んでいて生きているのは奇跡だ」と言われるほどひどい有様で、祖母はいつか便がきちんと出なくなると言われ、便が出るようにバイパス手術をした
    睦月 さん作 [480]
  • ころしてください5

    にこり、と依頼人は苦く笑った。殺し屋は口を挟まずにおだやかに話を聞いていた。『とにかく目にあまるものがあって、さすがの妻もノイローゼ。そんなときに、養子を貰う話がきてね、妻の気分転換になるならって会いにいったんだよ。…運命だったね。あいつも同じでね、葵と桜をすぐにでも引き取りたいって。離れる時間になっても、離れたがらなくて、苦心しました。…内緒ですが、ぼくも同じでね。ぼくら、つらい里親試験にも耐
    睦月 さん作 [715]
  • ころしてください4

    「パパの字…!?」驚愕したような映子、ちょうどそのとき、双子の喪服の女の子が、カラフルな布の貼ってある箱を持ってきていた。「どうゆうことです?なぜあの人の手紙があなたの手元にあるんですか?」「さっきご説明したとおりです。わたしはあなたの旦那様から殺しの依頼を受けました。」ほーっと妻の体から力が抜けた。そうして、最後の気力を振り絞り、力いっぱい返した。「だれを殺すのですか」「あなたを苦しめる、ご依
    睦月 さん作 [741]
  • ころしてください3

    「こちらに奥様がいらっしゃるとお聞きしました。……映子さんで、よろしいですね?」すっと殺し屋は喪服の女の傍らに寄った。近くで見ると、あの薄幸そうな男には不釣り合いなほど、美しい女だった。うっそりとした、密林のような睫毛は涙の露がしたたる。はっとするような美人、と言ったような容姿だ。男の妻が、焦点のあわない目で殺し屋を見つめた。「…誰ですか、あなた」「…わたくしは、こうゆう者です」すっと名刺を差し
    睦月 さん作 [677]
  • ころしてください2

    殺し屋に依頼した数日後、くたびれたスーツの男は死んだ。死因は交通事故だった。青信号の横断歩道を横断中に、老人の運転する軽自動車が猛スピードでつっこんできて、飛ばされ、頭を強く打って、死んだ。男には家族がいた。妻と、二年前に養子に迎えた、3歳の双子の娘。近所でも会社でも、得意先でも評判の、仕事のできる優しい人間で、生前世話になった者がたくさん葬儀にきた。その中に、殺し屋も来ていた。黒い、真新しい喪
    睦月 さん作 [698]
  • ころしてください。

    殺し屋は目をわずかに開いた。―これはめずらしい殺しの依頼だ。目の前にいるのは、ひとりの痩せこけた、中年の男。くたびれた灰色のどぶ鼠色といわれるスーツと、曲がったネクタイ。なんとも薄幸そうな面構えだ。「あんたにこれが殺せるかい」男がにやりと、皮肉に頬笑んだ。殺し屋が、男の態度に少し苦笑いした。「私に殺せないものはありませんよ。安心してください、依頼はこなします」「そうですか。では、依頼料は指定され
    睦月 さん作 [766]
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