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ピロリ さんの投稿された作品が7件見つかりました。
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噛まれる女
「彼と別れたの」コーヒーを飲みながらIはさらっと言った。 「えっ!いつ?」O代は驚いて聞き返した。「前の日曜だよ。別れてってお願いしたの。」 Iは怪訝な顔をしてコーヒーを啜った。 「ふぇ〜。あんなに仲良かったのに。わかんないもんだね〜」呆れたようにO代は言い放った。 「だってヤキモチや束縛も激しくていつも監視されてるみたいだったから…それにね…噛むの」「え?」 「だから…噛み付いてくるのよ。ほら
ピロリ さん作 [877] -
自慢する女
「あの人って全然ダメよね。仕事も中途半端でそれでいて出来てるつもり。私はあの人から教えてもらうことは何もないわ。」鼻を鳴らしてW江はいつものように言う。J子は尊敬の眼差しでW江を見て言った。 「W江さんは仕事も出来るから誰かに教える立場ですよね。みんなそれをわかってるはずですよ。」「え〜?まあそんなこともないけど…やる気の問題っていうの?私会社のこと考えて動いてるから。腰掛けのパートとは違うのよ
ピロリ さん作 [908] -
頼まれる女
C美は人からよく物を頼まれた。 「これコピーとって」「そこに運んでくれる?」「誰か紹介してよ」「車で迎えに来て」C美はいつも頷いて頼み事を引き受けていた。 いつしか友達ですら頼み事の用事がないとメールすら送ってこなくなった。C美は悩んだ。 私はみんなの都合のいい便利屋でしかないのかしら…。 そんな時メールが届いた。“C美元気〜? 今日はC美の誕生日だね”アドレスは見たこともないものだった。 C美
ピロリ さん作 [756] -
A型の女
Y子はある口癖があった。「私、A型だから。」どんなときでもY子はA型を主張した。 特に相手がB型とわかると頼みもしないウンチクとため息をつき、 「これだからB型は… A型がどれだけ我慢してるかわかってないよね。A型は繊細なのよ」友人のB型K子はむっとするもののこれで彼女がモチベーションを保っているなら適当に相槌を打ち返事をしておこうと思った。ある日Y子とK子はドライブにでかけた。 相変わらずY子
ピロリ さん作 [1,029] -
見える女
B子はいつも不満を抱いていた。 『どうして誰も私を相手にしてくれないの?』本当は皆とおしゃべりに花を咲かせたいB子にとって今の職場ではなぜかそれが叶わなかった。 B子は年老いていた。そして古株根性を丸出しにし、気に入らないことは上司にすぐチクリに行っていた。皆が疎ましく思うのも当然だった。ある日、休憩室で皆が盛り上がっているところにB子が現れた。 B子は興味のなさそうなすまし顔をし椅子に座った。
ピロリ さん作 [781] -
ある女の悲劇
A子は掃除が苦手だ。 部屋はゴミだらけで足の踏み場もない。 『明日までには片付けないと…』A子はゴミで一面埋まった部屋を見て頭を抱えた。 明日、付き合って半年になる彼氏が遊びに来るというのだ。 いままで散々理由をつけ断っていたが半年もたつと嘘で固めた理由すら無くなってくる。 『あ〜どう片付けたらいいのかそれすらわからない…誰か片付けてくれないかしら…』A子は心から祈った。 その時、ピンポ〜〜ン玄
ピロリ さん作 [751] -
愛しい君へ
初めて会ったときの君。止まる事なくずっと喋ってたね。 緊張してたのかな? そんな君が動揺した言葉は「うち子供三人おるバツニなんよ」 さすがに顔が真顔になってたね。ちょっと笑えた。そんな君から出てきたのは「俺実は29年間誰とも付き合った事無い。エッチもしたことない」だったね。 逆にあたしが真顔になってたかも。お互いの秘密を暴露してその帰り道に付き合おうって言った君。 かなり驚かされたよ。 この人正
ピロリ さん作 [471]
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