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二つ星 さんの投稿された作品が23件見つかりました。
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『三途の川』の渡り方
『三途の川』の川の渡り方三途の川はあの世へ行く時に渡ります。渡る際には五文銭(五百円程)お金を払います。最近は死ぬ人が多いので、券売機で支払います。釣り好きな人は二百五十円払って三途の川の中洲で釣りをします。楽しんでいる間は成仏できません。彼岸(あの世)には死者を導く為に花畑があります。そこを通り抜けると、極楽と地獄とで道が分かれます。悪人は地獄へ行きますが、その入口には面白いものがあります。何
二つ星 さん作 [701] -
ダラス 4
本国アメリカに着いたブラフマンは、まず『レストラン・ターリーズ』に寄って夜食をとった。 このレストランのオーナーは昔、著名なメジャーリーガーのタクシー乗降時を狙って強盗を働いた事がある。 『俺をウィルヘルムと知っての狼藉(ろうぜき)か。』 と凄まれたので、持っていた銃を手放して平謝りをしたところ、 『銃口を向けられて、俺も一人前のアメリカ人になった気分だ。』と気に入られ、強盗沙汰を座
二つ星 さん作 [492] -
名探偵二つ星
警察『容疑者が10時の新幹線に乗っている事は確認されています。次の駅の到着時刻は11時。だとすると死亡推定時刻の10時半に、犯行現場に居た可能性はゼロです。』二つ星 『途中、新幹線の窓から飛び降りた。』警察 『(大笑い)』二つ星 『何故笑うか。』警察 『新幹線の窓は開きませんでしょう。よしんば開いたとしても300キロで走ってますから。』二つ星 『物凄くやる気があったのさ。』警察 『なんすかそれ!
二つ星 さん作 [498] -
名探偵二つ星
警察『容疑者全員にはアリバイがあります。被害者の死亡推定時刻には皆さん別の場所に居たのです。』二つ星『それじゃ自殺だな。』警察『死因からして他殺以外ありません。』二つ星 『ダイイングメッセージは?』警察『ありません。』二つ星『んもぅー、ダイイングメッセージくらい書けよー。最近の遺体はダメだなー。』名探偵二つ星 第二回 おわり。
二つ星 さん作 [518] -
名探偵二つ星
ダイイングメッセージが『わ・た・し......』の遺体があった。二つ星『これは...。』警察『これは?』二つ星『これは自殺ですな。』名探偵二つ星第一回 おわり。
二つ星 さん作 [550] -
ダラス3
ダラス 3ブラフマンはその後、イギリス、ドイツと渡り、酒場の空気を学んだ。影を引きずる身分ゆえ、何にせよ気配は消すように努めていた。 黒幕に従事する、表向きは身分の確かな者の名義で借りているアパートに住んだ。同じアパートにはひと月しか滞在せず、金は週二回、定形外封筒に普通郵便でそこへと送られてくる。そうすれば郵送履歴が残らないうえに誤配達の確率も低くなる。デザイン事務所への請求書とでもして
二つ星 さん作 [431] -
アイスコーヒー
アイスコーヒーランチタイム。アイスコーヒーを先に下さいと頼んだのに、いつも食事と一緒に持ってくる喫茶店がある。 このやろう...........。ある日。『食事を早く作る自信があるのだろうが、客の言う事は常識の範囲内なら聞けよ。』と、私はついにそれを口にしてしまった。すると店主。『そうじゃないんです。アイスコーヒーも頼まれてからドリップして作るので、食事の方が先にできちゃうんです。ただ食事より先
二つ星 さん作 [676] -
クモの巣でクモをやっつけろ
クモの巣でクモをやっつけろ 外回りの仕事中、クモの巣によくひっかかる時期があった。 勿論、オーナー(クモ)がくっついてくる場合もある。 近所の住民を呼び出して、 『すみません!!僕の背中にクモがついてませんか!?クモ!!』 と叫んだ事もある。 クモが大嫌いである。青二才のくせに彼女のいる男より嫌いである。 あまりにひっかかるから、僕の前世は蝶々だったに違いないと思った事もある。
二つ星 さん作 [622] -
ダラス
ダラス 麦藁帽子 ボビー・ブラフマン これがその男の名前だった。 しかしホワイトリカーのマスターのポストが用意された時、黒幕から アルフレッド・ソラン\rを名乗るようにとの指示があった。 元々かけていた黒縁の眼鏡さえ外せば、変装なしでも日常問題はないだろう、との事だった。 架空の替え玉と引き換えに釈放されて後、ほとぼりを冷ます為、二年間はフランスのフォンテーヌブローで
二つ星 さん作 [501] -
ダラス 『闇の窓口』
ダラス ―闇の窓口 ホワイトリカーというバーが人知れぬ場所で蔦に埋もれてぼんやりとネオンを燈している。 新規の客も不思議と多く、10ドル払って15分位で皆早々と店を出て行く。 エバァンストリオ以外のジャズは滅多に流れない。 コースターの裏に対価に見合う暗号が走り書きしてある場合、モスコミュール一杯に1000万ドル払う客もいる。 このバーが開戦の口火を切らせた戦争で、十万人を
二つ星 さん作 [551]