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アンネリダさんの投稿された作品が123件見つかりました。

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  • 満足という名の浴槽に溺れて

    気づかぬうちにあなたを傷つけて 知らぬうちに幾多の人を傷つけていたその多さに眩暈を覚えて嘔吐してしまうのです誰かのためになるならばと偽善を歌い 満足感の浴槽にただ溺れるのですいつか誰よりも優しくなれるなら誰よりも傷つくことができるなど私には恐ろしいほど難儀で今もただ偽善を歌い 満足感の浴槽にただ溺れるだけなのです私にこの世界は余りに息苦しく溺死のように呼気もままならないのですそれからまた逃れるよう
    アンネリダさん作 [740]
  • 寂恋と審理の秤

    寂しいから恋をするのでしょうか恋をするから寂しいのでしょうか恋は淡く愛は慈しむ恋は儚く愛は哀れむ独りで居られる強さがあれば私は何も求めないのでしょうか誰かが私の距離に入ることを拒むから独りなのでしょうか恋は心理のように不確かに脆く愛は真理のように明確な不透明それを伝う回路が真の心ならばあなたに一生分愛された私はもう愛はいらないのです私は溶けてしまわぬようにこぼしてしまわぬように心を鎖して守るのです
    アンネリダさん作 [720]
  • 忘れてしまう悲しみよりも想い続ける悲しみを

    言葉では比喩できぬほどに愛されて命溢れる泉のように永久に途切れぬ錯覚をしてしまっていたのです失くならぬ愛などないと思っていた氷は感ずることのないほどに貴女の愛に融かされたのです気付かぬうちに失うことへの恐れがさらさらと融き解かれ指の隙間から零れる一握の砂に私は愚かにも気づけなかったのですこれからの時の重ねに何を求めるのでしょう見えぬものへの想像を幾ら重ねれば透明に色をのせることができるのでしょう貴
    となりのトトりんさん作 [808]
  • 黒を愛した弓張りの月

    まるで時計の針のように一瞬だけ重なり合った愛した貴女と私の時間長い時は刹那に過ぎ去り残った心の灰は今も風に掠われぬように大切に包まれたままいつかまた貴女の針に逢えることを願い静かに歩みたいのに私の針は未だあの時の場所から動けずにいるのですまるで茨の鎖に拘束されたように手足は血を流し痛みに怯えているのですあと幾時立ち止まり続ければ心に剣を心に盾を持てるのでしょう暗ければ月の明かりを頼りに雨が降れば両
    となりのトトりんさん作 [896]
  • alia

    三角フラスコの中で消化液と混ざり合う私は 狭い硝子の世界で乱れた時間軸だけを頼りに歩くしかなかったのです小さな出口に憧れて上を見つめればうなだれてため息ひとつに悲しみひとつ重ねて重ねて屠り去られるのです次の命に憧れて来世に咲く花のよに慎ましくありたくて今はただ過ぎ去る時に熔かさるる三角フラスコの中で消化液と混ざり合う私は 旋律を奏で悲しみを唄い抒情を喰っては狂い咲くのですいつか消えてなくなるこの
    となりのトトりん さん作 [872]
  • 貴女の傍で枯れさせて

    白い情景に優しく包まれて私はみるみる大地に融けだす誰にも囚われずにいたかったのに視線も声も心臓もいつの間にかすべてを貴女に囚われていたのです私が貴女を鎖まみれにし絶対に離れぬようにとしていたはずなのにいつしか私は恐がりで脆弱な鳥のように怯え囀らず貴女の姿を探してひたすらに泣くだけなのです歳老いても傍にいることを誓い貴女だけを守ることに迷いはなくそれでも貴女の眸を私のものにすることは叶わないのです
    となりのトトりん さん作 [985]
  • 想い慕い祈ることも

    私が貴女に恋をして愛して 愛して 愛してでも伝えられなくて貴女の笑顔になれなくて貴女の笑い声になれなくて私は傷付けることしかできなかったのです幾ら 貴女を泣かせたのでしょう数え切れぬ罪が後悔の焔となり業々とまた私の心を焼くのです私はただ貴女に恋をして愛して愛して 愛して愛して 愛をしてそして貴女の笑顔も笑い声も奪ってしまったのです寄り添って歩くことなど赦されはしないのですただ消えるだけしかできぬ
    となりのトトりん さん作 [872]
  • 燭台と蝋燭と焔とジレンマ

    エップカップして笑う異常者の群れの中で本当の顔を忘るるように私は歪に姿を捩るのです毒だとしても飢えるよりは良く 焔に焼かるるよりは水中窒息が良く痛みから逃げながらゆらゆらと揺らめく燭台の焔のように自らを熔かし続けるのです燭台の蝋燭は愛する焔を燃やすため自らを熔かし続けるのです熱くとも焼かれ気体になっては昇華してここから消えてなくなろうとも焔のために熔けるのですだから…このジレンマの中で貴女が燦く
    となりのトトりん さん作 [750]
  • この声が枯れるまで

    この想いが決して届かなくとも私は歌うのです知っているのです解っているのですでも止められぬなら私は喉を掻き切ってでも声にせずに歌うのです届けてはならぬこの声が一秒でも早く枯れるように私は声にせぬように歌うのです貴女の声が聞きたくても 貴女の眸が忘れられなくても貴女の心音が愛しくても私は口を糸で紡いで声を殺すのです届けてはならぬこの想いが届けてはならぬこの声が一秒でも早く枯れるように祈るのです過ちの
    となりのトトりん さん作 [693]
  • Jack-o'-Lantern

    解かれることを待つ屑夜の中で蛍を燈して歩いている夜は闇に包まれながら透明感を増し空気は流れるままに流れてる夜は増し蛍の光では弱すぎて私は歩けなくなってきたからジャックランタンの灯火を吊るし彷徨っている私は祝福されたことはないけれど自分の嘘にだけは正直だった誰かを傷つけなくては生きていけなかっただから僕は言う『お菓子をちょうだい くれないと悪戯するよ』解かれることを待つ誰かを傷つけた罪から向こうの
    となりのトトりん さん作 [583]
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