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アンネリダさんの投稿された作品が123件見つかりました。

 
  • トラヴェル

    八月の輝く朝に私は旅に出る地平線と天末線の間まで私は歩いて旅に出る誰も知らぬ場所へ負荷を背負い誰も来ぬ場所へ罰を背負い朝靄の晴れぬうちに私は贖罪の旅に出る『此処には何がありますか』ドアを四回ノックしてそれでも開かぬ 白い枠組みに私は二度目の呼びかけをする此処には何がありますか私はいらないですか愛は不足しておりませんか此処でも私はいらないですか幾ら問いても事足りず 幾ら問いても応えなく私はまた背負
    となりのトトりん さん作 [520]
  • 貴女は私の隣で誰の夢を見ているのでしょうこんなにも近くで貴女は誰を想い 誰を愛しているのでしょう重ねた言葉は意味を持たず重ねた愛は価値を持たず 私は声にせずに伝えるのです貴女を困らせぬために貴女を傷つけぬために自分を守るために私は声にせずに幾度も貴女に伝えるのです貴女は私の隣で誰の夢を見ているのでしょう声も表情も\r隣にいる私ではなくひと時の記憶に身を委ね 誰の夢を見ているのでしょうそれでも構わ
    となりのトトりん さん作 [656]
  • 優しい嘘

    本当に辛い時など誰も傍には居てはくれないから信じてはいけないのです何も信じなければ失わないのに私はそれを幾度も信じてしまうから無駄に裏切られるのです幾度 傍に居ると言われても 決して今居てくれはしないのです思い出す度に 裏切られるのならそんな言葉を言わないで 私に心の隙間を作らせないで下さい最初から最後まで必ず一人になるなら私に優しい嘘は要らないのです
    となりのトトりん さん作 [556]
  • 向日葵の涙

    あの枯れてしまった向日葵が涙を零しているいつでも僕は一人だったんだ太陽に背を向けて自分の黒い影を踏んでいたんだ向日葵のように太陽に向かうことができずにいたんだ恐かった  僕は独りが恐かったんだ向日葵は強い  熱い 熱い太陽に向かうからでも 何故 涙を落としたの?   何故 泣いているの?それじゃあ 僕と一緒に      今は泣こうか…やっぱり 向日葵は強い君の落としていた涙は種だったんだね君が新
    となりのトトりん さん作 [548]
  • この口を噤まれても 連詩 声

    例えこの眼が見えなくなっても良いのです貴女の何も飾らぬ言葉を聞きたくてそれでもうこの眼が見えなくなっても良いのです 例えこの口を糸で噤まれても構わないのです貴女にもう一度だけ私が持てるだけの全ての愛と全ての感情を伝えたくて それでもうこの口を糸で噤まれても構わないのです この眼をこの声を失ってしまってもそれでも構わないのです ただただもう一度だけこの耳でこの心で貴女の声を貴女の本当の声を私に聞
    となりのトトりん さん作 [502]
  • こんな晴れた日は

    重い雲をどけて太陽の光を浴びた。 雨も良かったけどカエルが多かったから 一日中、部屋の中に隠れていなくちゃいけないでしょ。だから晴れの日は好き。 飛行機雲が青い空に長い長い白線を引くから。運動会を思い出すね。気持ち良いから僕は歌う。『こんな晴れているのだから空の下にゆこう。 雨も良いけど、晴れが好き。だって君に逢えるから。雨が降っても傘をさして逢おうね。』晴れた日は外で煙草を燻らせて歩こう。青い
    となりのトトりん さん作 [506]
  • Hello 連詩

    不意をついて襲う空虚が私の全身を覆い 足を留めさせる 貴女の居ないこの世界に一体、何がありましょうか ぽっかりと穴を開けたように私は虚ろに蝕まれては決して溶けぬ音に身を委ねる貴女の居ないこの世界に一体、何がありましょうか私の躯体の半分えぐったように不安定な心が幾度も幾度も 貴女の名を呼ぶのです幾度も 幾度も 貴女の名を呼ぶのです
    となりのトトりん さん作 [520]
  • Name

    貴方の名前を教えて下さいまた最初から貴方のことを愛したいと思うからどうか貴方の名前を教えて下さい今まで積み上げた愛にどれだけの価値がありましょうかそれに価値をつけられないならばまるで構わないのです最初からで良いのですこれからも貴方だけを見つめ愛し目を閉じてしまうその時まで私は貴方と共にいます今までよりもこれからを色褪せることよりも見えない先に新たに色を塗り僅かずつでも綺麗に鮮明にまた最初から貴方
    となりのトトりん さん作 [554]
  • 囚われ人 連詩

    貴女のくれたいつまでも忘れないと言う言葉を私は信じないようにしています。いつか必ずその言葉は反故になるなら今から心の傷を浅くしないといけないからです例えその言葉がいつか消えてしまっても私は貴女を想い続けていたいから私は今から その言葉に疑いを持たなくては 心を守りきれないのです貴女のその想いを私は守りきれないのですいつかその言葉が消えて亡くなっても 私の中で今のまま守りきりたいのですだから安心し
    となりのトトりん さん作 [508]
  • 劣化

    いつの間にか呼吸を忘れ私はぼんやりと空間を見る永遠に尽きぬ 永遠に枯れぬ 永遠の誓いは 何もかも偽物で やはり私の考えは正しかったのでしょう 人の誓いなど偶像崇拝にすら劣る 劣化していくただの飾り 本物などなく在っても私は決して 信じない 薄めの祈りで私は願う
    となりのトトりん さん作 [512]
 
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