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アンネリダさんの投稿された作品が123件見つかりました。
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歌 連詩
貴女が傷ついていることがわかるから両手を広げて叫ぶんだ私に翼があったならきっと貴女を抱きしめに行くのにそれができないからまた私は拙い歌を歌うんだ遠い空の下で貴女のために歌うんだ
となりのトトりん さん作 [479] -
『Re:』
貴方から届いた手紙は別れの言葉ばかりでした 私はそれがとても悲しいのです読めば読むほど『愛してる』の言葉が聞こえてきます帰れないのに戻れないのに愛してるとは言えない貴方の優しさが酷くて辛いからです待っていてはダメですか? 待っていては重荷ですか?それが私の幸せとしても きっと貴方は赦してくれないでしょうね私はずるいから貴方からの手紙を読まなかったことにしますだって僅かな言葉の中に『愛してる』って
となりのトトりん さん作 [487] -
手紙
月の光を頼りにして貴女に手紙を書いています届かなくても書かずには居られないのです蛍を頼りに夜道を辿るのです。点と点が繋がる先は私の来た道と行く先だけど私はどちらから来たかわからないので不安です燈籠を頼りに石を跳び移るのですまるで流れに翻弄される木の葉のように次へ次へと縺れながらも急ぐのです 銀を頼りにすべてを返すのです受け入れられれば白から染まることができるのにそれが私にはとても難行ですだから私
となりのトトりん さん作 [455] -
歌
雨に濡れた艶やかな緑が夜の色をくすぐっていた願いをかける群青色した時達今を駆ける天使の靴を鳴らして歌おう雨に濡れた夜に夜の緑とともに歌おう
となりのトトりん さん作 [490] -
リプレイ
自分を愛するために今までの愛を愛でつつそれを優しく包めたのならもしや貴女に届いたのかも知れません でもそれは私には難行なことでまた自虐的にケロイドを火であぶるのです。私はそのたびに夢から醒めて恋から冷めて心はこれ以上にドロドロと。形を失い今以上にふわふわと。ただ救われたのはこれ以上はもう−−− ただ救われたのは 今以上にはもう−−− いつかはまた黒ずむケロイドに戻ってくれる決して 白にはなれない
となりのトトりん さん作 [527] -
戻らぬ日々に訂正線を引いて
貴女の『愛している』に私は『愛してる』と返して私の『さようなら』に貴女は『さよなら』と返して貴女はいつも私より一つ多く愛してくれたのに私の最後の言葉は貴女より一つ多くて傷つけて最後の最後まで優しくなくて最後の最後まで愛してくれて戻らぬ日々に思いを馳せる
となりのトトりん さん作 [450] -
紐
揺らぐ心は色の識別を失い、不安にとりつかれながらも手探りを止めないのです。私から生まれた貴女への感情はいつでも卑しくどろどろしているのです。伝えた心は平行感覚を失い、不安定になりながらも貴女の元へ向かうことを止められないのです。私から生まれた貴女への言葉はいつまでも切なくさらさらと貴女の指先から摺り抜けてしまい遺ることができないのです。いつだって貴女の愛に甘えていたのでしょういつだって貴女の愛が
となりのトトりん さん作 [478] -
一片ひらり『連詩』
昨日は桜が雨に打たれていたけどあまり散らずに耐えていました。その姿がとても健気です。一片一片は弱く淡い色だけど集まれば『ひそひそ』と噂話。雨が降ればみんなで『寒いね』って寄り添い耐えて。一片で見ても綺麗。みんなが集まっても綺麗。まるで人のように一人ずつでもとても綺麗。生命が凝縮していてとても綺麗。
となりのトトりん さん作 [496] -
桜雨
停留所に着くと私は傘を閉じた。傘には桜の花びらが一片 雨降る中で春を感じる 人は言う。枝が私の家の敷地に伸びてきた枝を短く切りなさい。人は言う。 桜の花が満開ではないですかその下で花を見させなさい人は言う。 桜の花がたくさん落ちて汚いではないですかその花をどこかへ捨てなさい停留所に着くと私は傘を閉じた。傘には桜の花びらが一片 雨降る中で哀しみを感じる
となりのトトりん さん作 [480] -
約束
いつかまた逢いましょう。今は辛い別れでもいつの間にか離れてしまっていてもいつか必ず逢いましょう。この遠い広い世界で出逢い別れて 酷く辛いものだとしても今から約束しておきましょう。いつかまた逢いましょう。今は辛い孤独でも一秒単位の運命のズレだとしてもいつか必ず逢いましょう。この遠い広い世界でまた貴方をさがしてまた私をさがして次は少しだけ違う運命を歩めるようにそっと小指を開けて 貴方に逢いましょう。
となりのトトりん さん作 [478]