携帯小説!(スマートフォン版)

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紫の焔さんの投稿された作品が4件見つかりました。

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  • 『僕の彼女−4』

    先に百合子が飲んでいたので自分のグラスにもビールを注ごうとして、固まってしまった。彼女を見つめる。「傷付く事を、また仰るね?」「だって、携帯小説って、いわゆるライトノベルみたいなもんでしょ?内容は別にして簡単な文体に、どちらかというと、心理描写がメインじゃない?軽い文体と言ってもいいかしら?あなたのは、重いし状況描写が多くて、携帯小説じゃないわよ」彼女は自分のグラスのビールを一気に飲み干した。大き
    紫の焔さん作 [650]
  • 『僕の彼女−3』

    葉山瑠璃子は新潟出身だった。「ねぇ、何これ〜?」僕のiPhoneを勝手に弄り回していた百合子は、不満気と少しの好奇心を混ぜて聞いてきた。「まーた人のiPhone勝手に弄ってる」狭いキッチンで今日買ってきた惣菜類を電子レンジで温めていた僕は、手にそれらを持って彼女が座るリビングにしている部屋に入った。椅子ではなくカーペットを敷いた床に地べたに座るので木目調のローテーブルを置いていた。手の物をテーブル
    紫の焔さん作 [420]
  • 僕の彼女−1

    冷たい夜の池袋。JR池袋駅東口の出口で、初めて彼女に会った。大勢が行き交う中、佇む姿は、細身のせいもあり存在が危い印象を与えた。声をかけると驚いてまじまじとこちらを見上げる。整った顔立ちに少し伏し目がちな表情。50だと言っていたが、若く見えた。『写メより凄く男前・・』そう呟くと、顔を伏せた。男前か・・。その言葉に自嘲を浮かべそうになる。くだらない外面の事だ。たまたまこの顔に生まれたのだ。親の遺伝子
    紫の焔さん作 [452]
  • 僕の彼女−2

    予約しておいた店は個室がある居酒屋だ。電話で二人と告げていたためか二人で満杯の向かいあった個室。店は、ルリコの好みが魚貝類ということもあり、和風な雰囲気を選んでいた。黒のダウンコートの上着を脱いだルリコは、タイトな黒のスカートにピッタリした白のタートルのせいで、細身が更に細く思えた。乾杯のビールと食べ物を頼むと店員が襖を閉めて出て行く。沈黙が漂った。お互い目線が合うと少し微笑んで目をそらす。店員が
    紫の焔さん作 [441]
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