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けん さんの投稿された作品が46件見つかりました。

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  • Disaster(18)

    コンコンッ「むぁい…」ノックの音に真は寝ぼけ眼で返事をする。「おう。俺だ。」「…………おおかみさん?」「…大神だ。ちと出てこい。」「むぁ…っ。なんですか?」真は欠伸を噛み殺しながら自室の扉を開けるとドアの前にいた大神はおもむろに一着の服を放りなげてくる。「なんですか?これ…」「知らねぇのか?ウェットスーツだよ」「いや…それはわかります。今からスキューバでもするんですか?」「そんな楽しい事にはなら
    けん さん作 [570]
  • Disaster(17)

    真は相変わらず自室につくとベットに身を投げる。ふわふわのベットに身体が沈んで行く瞬間が真は不思議と安堵を感じる。シャワーを浴びてさっぱりしたい気持ちになりながらもそのまままどろみの中に落ちていった。桑原と大神はその頃自室で久方ぶりの再会に話しを弾ませていた。「相変わらず酒の量は減ってないみたいですね。」「そういう堅は砂糖の量は減ったみたいね。けっこう、けっこう。」二人は桑原はビールを、大神はコー
    けん さん作 [552]
  • Disaster(16)

    話しの途中で大神は鼻をひくつかせながら辺りの様子を伺う。その同じタイミングで真は何かの音を拾う。「この音は…」「ああ。団体さんがお出ましみたいだな。さっさとずらかるぞ」そういうと大神は真のボードに足をかける。「なにしてんだ?」その様子を見ていた真は怪訝そうな顔で大神を見る。「何って?…俺は疲れてんだよ。いいから早く出してくれや。」そういって桑原を後ろに乗せると大神は顎で指示を出す。「くっ…なんで
    けん さん作 [478]
  • Disaster(15)

    「おい!NO、315!なんでメタモルフオーゼしない!?」「何なんだよ!?そのメタモなんとかってのは?」真の背中からは多少の出血は見えるがそこまで深く切られたわけではなさそうだった。「ちっ…なんだよ。ユミのやつ…その辺教えてねぇのかよ。」そういいながら狼のような怪物は首を軽く捻ると両手足の先端から鋭い爪が伸びる。「しかたねぇ…坊やは下がってな。こいや!ネズ公!」そういうと真の前に歩みだし構えをとる
    けん さん作 [538]
  • Disaster(14)

    「桑原さん。会計済ませといて。」真は席から立ち上がると音のした方角を睨む。恐らくサイレンサーとかを使ったのだろう。パスッ!っというような乾いた音だった。しかしその後同じような音はしていない。だが日本でそうそう拳銃を使っての犯罪しかもサイレンサーを使ってはないだろう。どんどん増えて来てはいるだろうが…。桑原は会計を済ませると真の近くへ戻ってきた。「どうしたの?」その顔からはさっきまでのほろ酔いな表
    けん さん作 [563]
  • Disaster(13)

    真が部屋に行ってみると桑原は髪をタオルで纏め上げ身体にフィットしたシャツ一枚とスウェットだった。(…正直バスタオルの方がマシだったかも…)そう思えるほど身体のラインにピッタリとした軽装で相変わらず手にはウイスキーグラス…「で…メールって?」真は極力桑原を視界に入れないように心掛けながら彼女のノートパソコンの前に移動する。「これよ。」桑原が操作してモニターにはメールの文章が出て来た。−こちらでの情
    けん さん作 [527]
  • Disaster(12)

    襲撃の夜から空が白く染まり始めたころ、真と桑原の2人は現在の隠れ家に戻ってきた。今のところこの場所はパンドラにはばれていないようで外出から帰る時も遠回りをして帰るようにしていた。「先にお風呂使うわね」そういって奥の部屋へ桑原が消えたことを確認すると、真は自室へと戻るりベットへと倒れ込み枕に顔を埋めた。正直、今はマヤを助けるという目的のおかげで表明上は普通にしているが内面としては今の身体に不安を抱
    けん さん作 [518]
  • Disaster(11)

    「で…君はそのまま負け犬の様に連絡を入れてきたわけか?」黒塗りの大きな机の向こう側で外の景色を見ながら声の主はそう話してきた。その姿は大きく背もたれの高い椅子のせいで全く見えない。むしろ松村自身この会社に入社して以来社長の姿など見たこともなく、今日が初対面であった。「しかし…」「しかし?私はこういった事態を想定して防犯用の機材は支給したはずだが?」「はっ…はい…。」「なのに君は捕獲するどころか何
    けん さん作 [428]
  • Disaster(10)

    松村は感電のせいか体を小刻みに震えさせていたが意識はしっかりとしているようだった。「あんたらのボスまで伝言が伝わればいいけどな。とりあえず伝えてくれ。あんたらの開けたパンドラがら飛び出した厄災はあんたら自身に降り懸かるぜ。残った希望をDisaster(厄災)が奪いにくるぜってな」そういうとまばゆい雷光と共に真はその姿を消した。「くっ…」松村は痺れが残る身体を無理矢理動かすと内ポケットに入れていた
    けん さん作 [527]
  • Disaster(9)

    あれから2週間が過ぎた。この2週間は体内のナノウイルスを使っての闘い方を訓練していた。ただ桑原さんが言うにはナノウイルスによって何が出来るようになるのかは個人差があるらしくて俺の使える力はマヤのそれとは全く異なるものだった。………………「ふう…今日も疲れた」そうぼやきながら一人の男性が歩を進めていた。男はしっかりした服装ではないもののくたびれたかのようなスーツを羽織り人の賑わう駅前を離れ静かな住
    けん さん作 [447]
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