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けんちゃん さんの投稿された作品が8件見つかりました。
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あの頃の願い?
その男を僕たちはなすびと呼ぶことにした。昔流行ったテレビ番組に出てた芸能人に似てたからだ早紀と同学年らしく、早紀はなすびさんと呼んでいるのが笑えるなすびはチャドスミスが好きらしくレッチリの話になると止まらなかった。「んで、軽音に入部するってことでいいな?」「まあ付き合うよ。ここでただでドラム叩きまくれるなら」これで役者は揃った。次の日早紀が歌詞を書いてきた。僕がメロディーをつける作曲が始まった
けんちゃん さん作 [386] -
あの頃の願い?
次の日煩わしい全校集会とやらで遅くなって部室に行くのがいつもより遅れてしまった部室の前に行くと早紀がいた「何で入らないの?」「誰か中にいるみたいなんです。」他の部員は全く来ないのに中に誰かいるなんておかしいドアを思い切り開けたそしたらそこには太って髭の生えたまるで高校生とは思えない老けた男子が寝ていた「何してんの?」「いやあ全校集会だるいんで良い寝場所を探してたらここが空いてて」そいつは部室にあ
けんちゃん さん作 [403] -
あの頃の願い?
次の日からドラムを探すと共にバンド練習が始まったとはいえ早紀のベースに自分のギターを合わせるだけだから前とかわりないんだけど早紀は物覚えが良く早く上達しそうだ。啓太は数少ない親しい友人からのつてでドラムを探したがなかなか見つからなかったある日少し遅れて部室に向かうと歌声が聴こえたとても綺麗な声だったドアを開けると早紀は我にかえって「うわー恥ずかしい、聴かなかったことにしてください!」「そんな事無
けんちゃん さん作 [393] -
あの頃の願い?
中学生の時バンドを一緒にやっていたドラムの祐希。一緒に今の高校に入り、軽音でバンドに明け暮れるはずだっただからどんな辛い勉強も耐えられた。なのに…合格発表も終わりこれから高校生活だというときに、事故で亡くなっただから入ってから軽音には籍を置くもののやる気も出ず学校にいる意味すら見つからなかったそんな中、早紀に出会いバンド熱が再び燃え上がろうとしていた早紀は啓太がギターを弾き自分がベースを弾くとい
けんちゃん さん作 [421] -
あの頃の願い?
一応部活の一環みたいなことで日曜楽器屋を見に行くことになった。待ち合わせ場所には早紀がもう着いていた「先輩今日はよろしくお願いします!」「こちらこそよろしくね」こういうのってもしかしてデートと言うのかも知れないが啓太はあんまりそういうことに構いはしなかった色々見て回ると予算内で買えそうな楽器も多かった「私ギターよりもベースがやりたいんですよね。ほら、あとドラムがいればバンドは出来るじゃないですか
けんちゃん さん作 [463] -
あの頃の願い?
次の日から早紀は部室に来るようになった使わなくなった古いギターを修理して早紀に使わせて教える事にした「北条さん同じ中学だよね?俺の事わかるのかな?」「はい。文化祭のバンドで出てたのを見てたんです。自分もあんなに弾けたらいいなと思ってました。」早紀にギターを教える中で学校にいる理由が一つ増えた気がした早紀も放課後部室に来るのが楽しいらしく、この子も自分と一緒でなかなかクラスに馴染めてないのかなと思
けんちゃん さん作 [456] -
あの頃の願い?
自ら望んだ高校生活とは違い、あまりにも退屈な日々。そんな日々に辟易していた中で彼女との出会いが啓太の中で何かを変えようとしていた「ああ、入部希望ならこの紙に名前書いて。」「はい、あの…私、バンドがやりたくてこの高校受けたんです。活動が活発だと聞いたので…」この部活が活発だったのはかつてのこと啓太もそれを望んでこの高校を受験したはずだった…諸事情を聞いた後で一年生の彼女はがっくりした様子ではあった
けんちゃん さん作 [534] -
あの頃の願い?
狭くて楽器が散乱している埃まみれの部室授業中眺めた飛行機雲あの頃僕らはそこにいた啓太は授業が終わると部室に来てギターを弾く事だけが学校生活唯一の楽しみだった毎日二時間かけて通い、だるい授業もクラスも馬鹿な教師も煩わしかった多少うるさくしても大丈夫な分厚い鉄筋コンクリートで出来た部室棟で今日もギターを爆音で鳴らしていた軽音部は啓太と残りの部員含め数人の部活しかし主だった活動もなく、啓太だけが毎日部
けんちゃん さん作 [565]
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