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ヤルンヴィドの番犬 さんの投稿された作品が180件見つかりました。
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あの人への追悼 〜1〜
追悼3パートナーとは、このバンドの曲で何が一番好きか、というくだらない話をした事があります。全曲知っている訳ではないのに。二人とも、『タイムマシン』というピアノがメインの曲になりました。語りかけるような口調で歌われる『戻れるかなタイムマシンのように同じように笑えるか』という歌詞が、今では皮肉にも心を引っ掻きます。クリスマスイヴ。何気なく開いた携帯ニュースで、ボーカルの死を知りました。元々のバンド
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [664] -
あの人への追悼 〜1〜
最初のきっかけは、俺がアクセサリー屋の店長をしていた時。有線で流れた一曲です。別に感動した訳ではなく、やたら漂うはかなさ、暗さがひっかかりました。『青い鳥』というその曲は、ビートルズの一曲をかい摘まんだような暗さと共に、けだるさと鬱屈さの中に、唸るような青春感と意思を感じる、オリジナリティもきちんとある曲でした。俺はスタッフと、『暗いな、コレ。誰の曲?』『…さぁ…』くらいのやりとりをし、それから
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [589] -
あの人への追悼〜始めに〜
まだ、俺が『ディナー』だった頃、とある人への追悼を日記で投稿した事がありました。その方はアーティストで、俺は気になってはいましたが、別にその方を特別よく知っていた訳ではありませんでした。投稿のきっかけはただ、昔かつて聞いた、その方のバンドの曲に胸打たれただけでした。不思議でした。今までは、音楽関係の方が亡くなられても、残念に思ったり、少し落ち込むくらいでここまで引きずった事はなかったのです。(他
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [638] -
……クライアナノナカ……………九人目…………
ある所に、三流ゴシップ誌の編集長がいた。彼は横柄で、我が儘で、愚鈍で、心ない男だった。皆一様に彼を嫌っていたが、彼には権力があり、誰も逆らえなかった。ある日、部下でオカルト担当の者が彼に言った。『そういえば、うちの会社にも心霊スポットがあるって知ってました?ほら、誰も使わない北側のエレベーター。あれ、夜中に一人でに開くらしいんですよ』男は馬鹿馬鹿しいと一蹴したが、それからそのエレベーターを気にす
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [929] -
『クライアナノナカの真相』ノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウ14
私はディナーを罠にはめた。しかも、彼のやり方で。結局、その後ディナーからの連絡は一度もない。彼は、消えたのだ。『クライアナノナカ』へ。私は、間違ってなどいない。私は、狂ってなどいない。これこそが裁きなのだ。結局、元凶である『携帯電話』だけが残った。私の手元に。やはり、この携帯が根源なのか。 いや。まだだ。私と彼は親しくはない。よって、彼の行動のパターンを私は知らない。ただ彼があき
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [682] -
『クライアナノナカ』の真相 〜13〜 かつ、八人目
私は、最後の切り札、すなわち『ジョーカー』を出す事にした。周りを見回すと、客は私とディナー以外はいない。予定通りだ。被害に遭う者は少ないに越した事はない。ディナーに、裁きの鉄槌を。私は、素早くテーブルに手を伸ばし、黒い携帯をかすめとった。ほぼ同時に立ち上がり脱兎の如く身を翻すと、そのままトイレへと駆け込んだ。脇目から覗いたディナーは、別段驚くでもなく、むしろ余裕を持っていたように見受けられた。だ
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [658] -
『クライアナノナカ』 の真相 〜12〜
私は驚いた。ディナーが、仮に行方不明事件について知っている、或いは後ろめたい事があるのなら、こうも簡単に『切り札』である携帯を見せないはずだ。どういう事だ?それを見透かしているかのような、ディナーの笑み。惑わされて行く私を嘲笑っているのか?彼を罠に嵌めるつもりが、いつの間にか私が術中にはまっている。このままでは、まずい。「…気になりますか…?」「…何?」「…携帯ですよ。さっきからずっと見てるから
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [616] -
『クライアナノナカ』 の真相 〜11〜
私は、『クライアナノナカ』のインタビューをする、という形でディナーから色々聞き出す事にした。「さぁ、飲み物を頼もう。私が注文してくるよ」「なんか、至れり尽くせりで申し訳ないですね。じゃあ、シャンディーガフを」ディナーの口角が上がる。その様子は、まるで好青年だ。私は烏龍ハイに見せかけた烏龍茶で、彼と乾杯した。料理も揃い、和やかに晩餐は始まる。「…という事は、『クライアナノナカ』は完全に君のオリジナ
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [435] -
『クライアナノナカ』 の真相 〜10〜
最後の『クライアナノナカ』が終わり、訪れた新たな展開。それは『ディナー』との、直接コンタクト。それは私にとって『クライアナ』なのか、それとも『アカルイデグチ』なのか。私は、まだ見ぬ標的を想定し、様々な仕掛けを事前に施す事にした。意外にも、『ディナー』は時間も場所もこちらに任せると言ってきた。ならば、こちらはそれを最大限利用する。彼が凡人なのか、策士なのかはまだ分からないからだ。綿密に戦略を練り上
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [433] -
『クライアナノナカ』 の真相 〜9〜
ついに最後の、七人目だ。名前:ナグモ ケンタ年齢:22歳暗い性格が災いし、高校でイジメに会ったのがきっかけで引きこもりになる。基本的に『オタク』気質だったらしく、ゲームやアニメにはまってしまい、それが引きこもりをより加速させてしまったらしい。両親はそれがきっかけか新興宗教に入信。近所の住民によれば、絶えず怒号や悲鳴が飛び交っていたという。典型的な家庭崩壊。それは今のこの国の縮図に思える。『クライ
ヤルンヴィドの番犬 さん作 [456]
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