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もか さんの投稿された作品が177件見つかりました。
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おいっ!
おいっ!おいっ!おいっ!男の声で目が覚めた。誰かがさっきから呼んでいる気がする。眠い目を擦り辺りを見渡すが…当然誰もいない。だって俺は一人暮らしきっと夢だったんだ。また寝ようと横になった時だった。おいっ!男の声が今度は確実に聞えた。つーっと変な汗が額を流れた。誰かこの部屋にいる…泥棒!?心臓がバクバクして動けない。落着け落着け落着けと自分に言い聞かせる。近くに何故かあった金槌をギュッと握る
レオン さん作 [823] -
眼(ガン)?
それはいつでもどこでも現れる。ユラユラとまるで蜃気楼の様に。学校の帰り道お風呂場街角目を擦ってみてもホッペタを抓ってみてもそれは夢や幻なんかじゃなく確実に見えていた。でも私はその事を誰にも話さなかった。頭がおかしくなったなんて思われたくなかったから。
レオン さん作 [491] -
眼(ガン)?
あれから十数年。親戚も頼る人もいなかった私は施設で育った。親がいなくて困った事はなかったし、あんなのを見た私に大人達はカウンセラーをつけたが、私は至って明るく過ごしていた。ただ、あの日以来私の眼は少しおかしくなってしまったようだった。施設の先生へお願いして何度か眼科へ行った事があったが、どこにも異常はなく、でも毎日の様にアレが見た。ユラユラと揺れる白いもの。
レオン さん作 [692] -
眼(ガン)
小学生の頃初めて死体を見た。天井からユラユラとまるで軒下で風に吹かれた時の風鈴の様に揺れていた。窓から差し込んだ西日に照されてそれは美しく揺めき、私はしばらくの間眺めていた。父と母…二つの影は長く私の足元まで伸びた。悲しくはなかった。冷たくなった母の目から溢れていた真赤な涙を私は自分の小さな手で拭ってあげた。「泣かないで…」幼い私に二人の事情は分らなかったけれど、その日から私は一人ぼっちになって
レオン さん作 [756] -
I Can Sing a Song ?
帰り道、外はすっかり明るくなっていた。私はしばらくの間さっきまでの余韻に浸って、夢見心地でいた。カラスが出されたゴミに群がっている。こんなのを見ると現実の世界に急に引き戻される。!!!!!!!カラスの群の中で、ゴミ袋をベット代りに一人の男が体を丸めてスヤスヤ眠っていた。Kei!!!!私の憧れの人がゴミの中で寝ている…。これは夢!?恐る恐る近寄って、カラス達をシッシッっと手で追い払う。やっぱ
レオン さん作 [352] -
I Can Sing a Song
Every DayEvery Nigntずっと側で同じ景色を見てたいよそんな詩を書いて私は歌った。貴方への気持ちを素直に伝えられなかった想いを「歌」という形で私は貴方に届けようとしたんだ。土曜のclubは若者達で混合い、貴方の姿を見つける事は出来なかったけど、この煙るフロアーの何処かに貴方が居る気がしていた。私はオレンジの光を浴びてステージに立つ。沢山の歓声も流れるトラックも、今の私にはまる
レオン さん作 [373] -
窓越しの笑顔 最期
「お〜い!今行くぞ〜!」 おじさんは窓から叫んだ。ヤバイ?私は走った。マンションに入り、部屋の鍵とチェーンをかけ、布団に潜りブルブルと震えていた。しばらくするとペタッ ペタッ ペタッ っと裸足で歩いて来る音が聞こえた。 怖くて震えた。息を殺していると「お〜い!!何処いったんだぁ」とおじさんの叫ぶ声がした。その声は徐々に私の部屋へと近寄って来る。来ないで?私は心の中で叫んだ。「お〜い!
レオン さん作 [718] -
窓越しの笑顔 飛び降り
遠回りをして帰る様になってから一ヵ月。あのおじさんの事も薄れかけていた頃に、私はどうしてもあのアパートの前を通って帰らなくてはいけなくなった。7時20分に大切な荷物が届く事になっている。20分まで後5分。遠回りの道では到底間に合わない。仕方なくアパートの前を通る事にした。なるべく窓の方を見ない様に…。「お〜い!待ってよ!今行くよ」おじさんの声だ怖い!!!恐る恐るおじさんの様子を伺おうと窓を見
レオン さん作 [637] -
窓越しの笑顔 始まり
AM3:24私は帰り道を急ぐ。いつもの帰り道もこんな夜更けでは気味悪く見える。残業が長引き気付けばこんな時間…。早く寝たい。後200メートルでマンションに着く頃に、私はあるアパートの一室に目を向けた。窓から誰かがコチラを見ている。部屋の明かりもつけずに。気持ち悪い…。そう思ったものの、気になりまた目を向けた。コチラを見ているのはオカッパ頭の女の子だった。子供かぁ…?少しホッとする。きっと眠れ
レオン さん作 [633] -
ラスト メモリー…ANSER…
貴方の優しさは私が一番知ってるよ。見た目ほど貴方は強い人間じゃない事も知ってるよ。ずっと隣りで支えたかった。貴方の事を見てたかった。二人出会って二人で笑って二人で泣いて二人で過ごした日々は今でも鮮やかに輝いてるよ。貴方への溢れるこの想いをどうすればいいのだろう。会いたいよ今すぐに。抱締めて今すぐに。寂しさ抱いて下を見下ろせば貴方は遥か彼方…。あの日から私の時は止まり永遠に輝く星になった。悲しまな
レオン さん作 [447]