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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<373>

    ガラッッ―ー‐『〜〜♪〜♪〜♪盗んだバイクで走り出す〜〜♪♪♪うぃ〜〜っすッッ!!』ドサッッ―ー‐『あっ。聖人来たよ、奈央!!』『う、うんっっ。』聖人ったら、鼻歌なんて歌ってる。カラオケは苦手なくせにっっ。何か良いコトでもあったのかな。昨日の夜の、電話の言葉が気になるよ。“おい、北岡が来たゼ?!”“知ってるか?!昨日のバイクの金髪野郎って、魔羅威夜のアタマだってよ!!”“北岡のヤツ、魔羅威夜に入
    麻呂 さん作 [456]
  • 奈央と出会えたから。<372>

    * * * * * *次の日の朝は――『おはよ〜っっ♪奈央!!』『おはよっっ♪ユカ♪』久々に目が腫れてしまい――『どうしたの奈央?!目腫れてるよ?!』心配顔のユカが、あたしの顔を覗き込む――『うん。ちょっと寝不足‥‥かな?!』心配掛けちゃうから、泣いて目が腫れたなんて、とても言えない――『何?!結局、聖人から何も連絡無かったワケ?!』『ううん。一応来たんだケド、電話で少し話しただけ。』『そうなの
    麻呂 さん作 [446]
  • 奈央と出会えたから。<371>

    ち‥‥ちょっっ☆“心配すんなよ”って‥‥‥。一体どれだけ心配したと思ってるのよっっ。しかも、今どこ?!何してるの?!う゛‥う゛‥‥。お、落ち着けっっ‥‥あたしっっ。ここは冷静にメールして‥‥と。《聖人、今どこ?!まだ京谷さんと一緒にいるの?!》ばっ‥ばか‥あたしってば、どこが冷静によっっ。思いっきり動揺してるのバレバレだしっっ。♪ ♪ ♪ ♪ ♪〜♪《今は俺の部屋。明日になったら全て分かる。》は
    麻呂 さん作 [548]
  • 奈央と出会えたから。<370>

    『じゃあね!!奈央また明日!!』『うん!!ユカ!!お父さんに怒られて気まずくなったら、あたしン家来て!!お泊まり出来る様にお母さんに言っておくから。』『あはは。ありがと奈央。それじゃね〜♪』『うん。バイバ〜イ♪』聖人からの連絡を待っていたあたしは、家に着いてからも、ずっとずっと落ち着かなかった。あたしの携帯が、やっと鳴ったのは、もうパジャマに着替えて、お布団の中に入ろうとしていたそのトキだった。
    麻呂 さん作 [519]
  • 奈央と出会えたから。<369>

    それから、社会科の授業が終わっても、次の国語の授業が終わっても、その日全ての授業が終わっても、あたしの携帯に、聖人からの連絡は無く、あっと言う間の放課後――『奈央。帰ろ。聖人なら心配ないって。落ち着いたら何か連絡があるわよ。』『うん。でも、やっぱ、まだ処分が決定する前だから、派手な行動をして欲しくないし‥‥。京谷さんがバイクに聖人を乗せて、どこへ行ったのかも気になるし‥‥。』『もしかして‥‥森宮
    麻呂 さん作 [503]
  • 奈央と出会えたから。<368>

    ガタンッッ―ー‐『聖人?!』あたしの声にも気付かずに、聖人は、椅子から立ち上がり、教室を出て行った。『奈央。聖人は何か、京谷さんから情報を得たのかもしれないわね。』『う、うん。』クラスメイト達の間を分け入って、あたしは窓から、正門前に停まるバイクと、そのバイクの上に座る人物をじっくりと眺めた。京谷さん。そして、その側に立つのは聖人だ。京谷さんと聖人は、少しの間、何か話していたかと思うと、すぐに、
    麻呂 さん作 [505]
  • 奈央と出会えたから。<367>

    * * * * * *それから、あたし達3人は教室に戻り、いつもの退屈な授業を受けていたのだけれど――ブォン‥ブォン‥ブォォォン―ー‐突然、バイクのアクセル音がし、それに気付いた、クラスメイト達がざわつき始めた。“おい、バイクが正門前に止まったゼ?!”“あっ、メット外した。金髪ヤローだ!!”“誰かの知り合い?!ヤダァ〜〜。”“でも見て。結構カッコ良くない?!”ザワザワザワザワ――『こ、こらっっ!
    麻呂 さん作 [490]
  • 奈央と出会えたから。<366>

    篠原先生の言葉の意味は、単純明快で、分かりやすかったケド、その言葉には、かなり深い意味が込められている様な気がした――保健室を出るトキ、あたしは、篠原先生に呼び止められ、こう言われたっけ――『木下さん。人よりたくさん辛い経験をして来た人は、それだけ人の気持ちの分かる人になれるって事。その時は辛くても、分かってくれる人が必ずいるから。』篠原先生、あたし――あのトキ、篠原先生が何を言いたかったのか―
    麻呂 さん作 [470]
  • 奈央と出会えたから。<365>

    ユカは、黙ってドアの方をにらみつけていた。きっと、渋川は、ユカのお父さんが、将来、市議選に立候補するコトを知っているから、あんなコトを言ったのだろう。教育委員会の教育長である、森宮の父親は、そちらのコトにも精通していると思うから。『みんな、大丈夫?!渋川先生、いきなり怒鳴ったりして、大人気ないわね!!』篠原先生が、あたし達を気遣い、そう言ってくれた。ケド、篠原先生の言葉に、聖人も、ユカも、黙って
    麻呂 さん作 [469]
  • 奈央と出会えたから。<364>

    『あたしは別にかまいません。父に言うなら言えばいい。渋川先生。あたしは――』沈黙を破り、ユカが渋川に向かって、ゆっくりと口を開いた。『なっ、なんだね?!秋田谷?!今度は私を殴ろうって気か?!』少しビビり口調の渋川が、ユカに聞き返す。『あたしは、渋川先生の様な、腐った大人にだけは、なりたくないですから。』きっぱりと言い切った、凛としたその目は、まっすぐ前を向いていた。ユカに言われた言葉が、渋川にと
    麻呂 さん作 [547]
 
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