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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<306>

    『ケッ。女ってめんどくせぇ――。』カチッ――一言つぶやいた聖人が、煙草に火を点ける。『あっは♪奈央ちゃんと秋田谷さん、ビックリしたでしょ?!ごめんね。隠してて。あたし、元番長だったんだ♪』笑顔のミズホさんは、やっぱ、可愛い。普段は、こんなにキュートなヒトの、どこに、さっきの迫力が隠されているんだろうって思った。『あの‥‥ミズホさん。』『なぁに?!奈央ちゃん?!』『さっきは、助けてくれてありがとう
    麻呂 さん作 [520]
  • 奈央と出会えたから。<305>

    京谷さんが去って行った後、まだ泣いている青山さんと、その横に立つ成沢さんの姿に、あたしは、自分がまだ、この状況を十分に理解出来ていないコトに気付いた。だって、そもそも、“クサ”とかって言葉が、青山さんと成沢さんの会話の中で飛び交っていた時点で、あたしには、全く意味が分からなかったし。でも、青山さんから煙草を腕に押し付けられそうになったトキの、ミズホさんの登場にはビックリしたな。なんか、全然、頭の
    麻呂 さん作 [558]
  • 奈央と出会えたから。<304>

    『残念だ。丸くなったお前に、俺は魅力を感じねぇ。今のお前には、“魔羅威夜”のアタマは、到底つとまらねぇしな?!』京谷さんの目が、優しく、あたしの方に向けられた。一瞬、微笑みかけられた様に感じた。『京谷さん。コイツら2人は、どうします?!』ミズホさんが京谷さんに尋ねる。『サオリと成沢については、ミズホと聖人で可愛がってやれよ。俺は、もう行くぜ。悪いが、こんなくだらねぇコトに付き合ってられる程、暇じ
    麻呂 さん作 [513]
  • 奈央と出会えたから。<303>

    『誰だ?!』辺りに響き渡った叫び声と同時に、京谷さんのするどい眼光が、見事にあたしとユカに突き刺さった。き‥きゃあ‥‥こ、怖いよぉ〜〜!!『す、す、す、済みません!!』み、み、みなさんお揃いでっっ。し、視線が痛い‥‥。『な?!奈央???オマエ何で、こんな所にいんの?!』聖人が驚いた顔をして、あたしに言った。『えぇっっ?!奈央ちゃんも秋田谷さんも、どうしたの?!教室に戻っていいわよって言ったじゃん
    麻呂 さん作 [558]
  • 奈央と出会えたから。<302>

    『奈央。』『ユ‥‥ユカ?!』『すごいね。やっぱ京谷さんて、迫力あるよね?!』『う‥うん。』あたし達2人は、至近距離から観察していたコトもあって、ものすごい迫力を味わうコトが出来た。ケド、庭木の植え込みに体を小さく丸めてひそみ、同じ体勢でいたから、あたしもユカも、もう限界に近付いていた。『奈央大丈夫?!あたし、もう限界だよ。』『頑張ってユカ!!もうそろそろ終わりそうだから。我慢して!!』『うん。』
    麻呂 さん作 [533]
  • 奈央と出会えたから。<301>

    青山さんは、京谷さんのコト、本当に大好きだったんだって思った。ケド、なんで好きなヒトが嫌っていた、ドラッグになんて手を出したんだろう。きっと、青山さんは、自信があったんだね。自分は、京谷さんに愛されているって。でも、気付いたトキには、もう遅くて、京谷さんの心は、青山さんから離れてしまった。さっきから側で、冷静に2人のコトを見ていた聖人とミズホさんは、やっとホッとした表情を取り戻しつつあった。成沢
    麻呂 さん作 [563]
  • 奈央と出会えたから。<300>

    『龍二、ごめん。あたし‥あたし‥‥。』青山さんは動揺していた。そうだよね。言い訳すら、考える余裕もないくらいに、聖人とミズホさんの動きが早かったから。『言い訳なんて聞いてねぇよっっ!!てめぇ、よくも俺に恥をかかせてくれたな?!俺は、てっきり聖人がオマエにちょっかい出したんだと思って、殴っちまったじゃねぇか!!聖人は、俺が見込んだ唯一の男なのによ。俺の後に、“魔羅威夜”を継いでもらおうとまで考えて
    麻呂 さん作 [543]
  • カヤノコイXイブサンタ?

    『パパァ〜、ママァ〜!!こっちこっちぃ〜〜!!』『こらっっ!!恋(レン)、陸(リク)!!危ないからそんなに走るんじゃない!!また転ぶぞ!!』『そうよ!!2人ともパパの言う事ちゃんと聞くのよ〜!!』わたしには5歳になる双子の子供達がいる。男の子と女の子。『ねぇママ。このツリーだよね?!ママとパパの思い出のツリー。』女の子の恋(レン)が、わたしに聞く。『そうよ。恋(レン)ちゃん。ママとパパね、恋(レ
    麻呂 さん作 [467]
  • カヤノコイXイブサンタ?

    抱き合ったカタチのままで、颯太がわたしに言った。『サンタってさ、1人じゃないんだよ。ある日、選ばれた者達だけが、サンタになるために、サンタの国へ行く事になるんだよ。』『サンタの国?!』『うん。サンタの国へ行ってる間の周囲の人間の記憶は、魔法の力でうまく操作してもらえるから、絶対にばれる事はないし、バレたら即サンタからおろされるんだ。』そこまで話すと、颯太は抱きしめていた腕をそっと離し、わたしの顔
    麻呂 さん作 [461]
  • カヤノコイXイブサンタ?

    『ねぇ颯太。さっきの話だけど‥‥わたしも信じるよ。サンタクロースが実在するって話♪』ゆっくりと、颯太と一緒に、手をつないで歩いた。『どうしたの?!さっきは、カヤノ笑い飛ばしてたじゃん。』『うん‥‥。なんでかな。颯太といると、本当にそう思えてくる。』信じられなかった。年下の男のコに、こんなにドキドキしている自分が。もしかして、わたし、颯太に恋しちゃった?!『カヤノ‥‥僕ね‥‥‥。』『うん‥‥???
    麻呂 さん作 [404]
 
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