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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<258>

    * * * * * *『――で、2年生は中だるみの学年と言われているが、受験戦争は、もう既に始まっている。3年生になってから焦っても遅いのだと言う事を、心しておくように。』新学年になって早々、渋川の長い話を延々と聞かされていた――はぁ‥‥長いなぁ‥‥‥。早く終わらないかな‥‥‥。聖人の席は、前から3番目のあたしの席から、3つ左の窓側。ちらっ――ドキッッ☆聖人、こっち見た!!そして――バチンッッ☆
    麻呂 さん作 [507]
  • 奈央と出会えたから。<257>

    『聖人。嬉しくないの?!』『何が?!』『‥‥あたしと同じクラスになれたコト‥‥‥。』『あ???』『だから、あたしと同じクラスになれたコトっっ!!!』『わっ、バカッッ!!声でけーよっっ!!』廊下を歩く同級生達が、あたしの声に、ちらっ、ちらっと、こっちを見ていく――『じゃあ答えて。』だって、聖人が何考えてるのか、時々、分からなくなるから。『‥‥そ、そんなの‥‥う、嬉しいに決まってんだろっっ!!先、教
    麻呂 さん作 [576]
  • 奈央と出会えたから。<256>

    ☆2年3組☆渋川 史朗先生北岡 聖人。藤木 タツヤ。秋田谷 ユカ。木下 奈央。安田 サチヨ。 『あ‥あはっ。あたし、聖人と同じクラスだ‥‥。』嬉しいっっ。超嬉しいよおぉっっ。安心したら、思わず涙ぐんでしまった。気付かれないようにしたケド。『‥‥クスッ。また2年間一緒にいられるなっっ!!』『う‥‥うんっっ!!』ポンッ――なでなでなで♪いつもの様に、頭をなでられた。今、此処が学校じゃなかったら、聖人
    麻呂 さん作 [554]
  • 奈央と出会えたから。<255>

    * * * * * *“っはよぉ〜〜♪”“おはよ〜〜!!”“あたし4組だったぁ。”“え〜〜っっ。マジィ?!あたし2組〜〜。”こちらは――クラス編成の紙が貼られている掲示板前――あたしは、聖人と一緒に、その前に立ちはだかる人ゴミの中に立っていた。『奈央。見た?!けーじ板。』『待って。あたしチビだから人の頭で見えないよ。聖人見てよ。』そう――今日から、あたしも2年生――そして――ドキドキのクラス替え
    麻呂 さん作 [694]
  • 奈央と出会えたから。☆番外編☆〜おまけのページ?〜

    病状が比較的安定していた僕は、仮退院した時、1人で秘密基地へ行った。桜。もう天国に着いてる?!今ね、僕ひとりで秘密基地に来ているよ。本当は、桜と一緒に来たかったんだけど。でもさ、天国も結構いい所だって、お父さんが言ってたから‥‥。だから僕、少し安心したよ。この前、お父さんと約束したんだ。強くなるって。僕が泣いてたら、桜が心配して天国へ行けなくなっちゃうって。だから僕、もう泣かないから。強くなるか
    麻呂 さん作 [630]
  • 奈央と出会えたから。☆番外編☆〜おまけのページ?〜

    でも、桜は約束を守れなかった。指切りしたのにーー『聖人。もう泣くんじゃない。男の子だろ?!聖人がそんなにメソメソしていたら、桜ちゃんだって心配で天国へ行けなくなっちゃうんだよ。』『‥ヒック‥‥。お父さん。どうして僕の好きな人は直ぐ死んじゃうの?!お母さんだって‥‥。ヒック‥‥。お父さんも‥‥僕を置いて死んじゃうの?!』『聖人‥‥‥。』僕があんまり泣きやまないから、お父さんは、僕を抱きしめてくれた
    麻呂 さん作 [512]
  • 奈央と出会えたから。☆番外編☆〜おまけのページ?〜

    ーーねぇ、お父さん。お母さんは天国に行ったんだよね?!ーーーーそうだよ。お母さんは、きっと天国で聖人の事を見守ってくれているよーーーーじゃあ、もし僕が心臓病で死んだら、お母さんに会えるかなーータタタタタッッーー『いぇ〜〜いっっ。桜っっ!!今日も遊びに来たよ。』『あっっ。聖人君!!』『し〜〜っっ!!また先生に見つかったら怒られちゃうからねっっ!!』桜は、僕と同じ病院の同じ階に入院している、色白でシ
    麻呂 さん作 [577]
  • 奈央と出会えたから。<254>

    『聖人。あたしね。“いわさきちひろ”さんの絵が好きなんだ。』『いわさき ちひろ???』『そう。小さい頃ね‥‥夜、眠るトキ、いわさきちひろさんの描いた絵本を、母がいつも読んでくれたんだ。』『ふぅ〜〜ん。』興味のない返事の聖人。でも、あたしの話には、ちゃんと耳を傾けてくれていた。だから、気付いたらあたし、夢中で話し続けていた。『ちひろさんの描く“子供達”の絵は、とても繊細で、表情豊かで‥‥本当に可愛
    麻呂 さん作 [541]
  • 奈央と出会えたから。<253>

    『絵本作家?!俺、てっきり“画家”とか言うのかと思った。』『あはは。無理だよ、画家なんて。あたしの絵なんて自己流だし。まるで落書きみたいだし。』謙遜している訳じゃなかった。本当に、そう思っていたから。『そんな風に言うなよ。』『えっっ?!』『そんな風に自分を卑下するの、やめろよ。奈央の悪いクセだぜ。自分のコト、そうやって悪く言うトコ。』聖人に言われてハッとした。あたしを見るその目が、いつもと違って
    麻呂 さん作 [601]
  • 奈央と出会えたから。<252>

    * * * * * *聖人のバースディプレゼントは――あたし、聖人の絵をたくさん描いたんだよね。『聖人あのね。あたし、色んな聖人を描いたよ。はいこれ。プレゼント。』春休みに入ってから、ずっと描いてたんだ。色んな聖人。『奈央の絵?!俺を描いてくれたんだ?!』聖人は、少し照れた様な表情で、あたしの手から、スケッチブックを受け取った。『スケッチブックのままでプレゼントしたかったの。』プレゼントとして渡
    麻呂 さん作 [554]
 
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