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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。
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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<29>
* * * * * *ピピッ‥ピピッ‥ピピッ‥ピピッ――部屋の中に響き渡るアラーム音――ん‥‥何だ‥もう朝か‥‥‥。僕はベッドの端に上半身を伏せる形で、何時の間にか眠ってしまっていた。寝ぼけ眼の僕は、部屋の中の風景が何時もと違う事にピンと来ず、ボーっとした頭で、取り敢えずは、アラームのスイッチを切る。『‥‥未來?!』服を着たままベッドで眠っていた彼女が目を覚ました様だった。『起こしちゃった?!‥
麻呂 さん作 [347] -
奈央と出会えたから。<164>
『奈央ちゃん。ドリフトはね‥‥例えば右に曲がる場合なら、コーナーに進入する直前、左に一瞬ハンドルを切って、キッカケを作り、コーナーに進入して、カウンターを当てながら立ち上がって行くんだ。』『ふ〜ん‥。キッカケにカウントするの?!』思った言葉をそのまま口にしてしまったあたし。『ハハハハハ。な‥‥奈央!!‥‥や、止めてくれ!!腹痛てぇ〜‥‥。それ以上笑わせたら‥‥‥マジで怒るからなっっ!!』あたしが
麻呂 さん作 [606] -
奈央と出会えたから。<163>
物凄いスピードで峠から下りて来る車が一台――新谷先輩だ――『奈央ちゃん。新谷が目の前でドリフトするから!!しっかり見といて!!』大沢先輩が言った。『はい!!』あたしも素直に答える。『おい!!来たぜ!!』聖人も身を乗り出している。キキキキィー―‐ッ目の前のカーブでドリフトをカッコ良くキメてくれた新谷先輩は、物凄い速さで、あたし達の前を通り過ぎて行った。『す‥凄い‥‥。カッコ良い‥‥‥。』思わず呟い
麻呂 さん作 [599] -
僕は君の未来を永遠(トワ)に。<28>
* * * * * *結局行き着いた場所がココですか――此処は札幌の中心街“ススキノ”――だから、ソウイウ場所は沢山ある訳で。別に僕達は、ソウイウ場所にソウイウコトをする為に入った訳じゃない。ダブルベットの上には、彼女が服を着たまま眠っていて―\rその端に僕は座り、これからどうしようものかと考えている――終電の時間は、もうとっくに過ぎてしまっていた――『それにしても、可愛い寝顔‥‥‥。』まるで―
麻呂 さん作 [391] -
僕は君の未来を永遠(トワ)に。<27>
* * * * * *僕達は、カラオケボックスを後にした―\r『ねぇ、エリカちゃん。今日はもう帰った方がいいよ。』勿論、彼女と飲んだのは今日が初めてだったし、彼女が決して酒に弱いとは思えなかったけれど、とにかくさっきから飲むペースが早過ぎると思った。『ええ〜〜。まだいいじゃん。あたし達、お互いに両思いだったってコトが判明したコトだし。あはははは。』彼女は全然、悪びれた様子も無く、屈託が無い笑顔を
麻呂 さん作 [393] -
奈央と出会えたから。<162>
『大沢ぁ――!!そんじゃ行くぜ!!おいっ!!サトル!!さっきからボーっとつっ立ってねぇで俺に付き合え!!』新谷先輩は、サトル君をスープラに乗せ、峠の頂点目指して走って行った。平日の真夜中だけに、この広い駐車スペースには、あたし達を乗せた大沢先輩のGT-Rだけしかいなかった。その車の中には、大沢先輩、聖人、あたしの三人だけ。あたし達三人は、新谷先輩がドリフト走行で下りて来るのを、今か今かと待ち構え
麻呂 さん作 [583] -
奈央と出会えたから。<161>
『じゃあ、奈央ちゃんと聖人は、途中の駐車スペースで待機しててくれ。俺が上から下へドリフト走行で下りて行き、その駐車スペースの側のカーブでカッコ良くキメてやっから、しっかり見とけよ。本当は一緒に乗せて体感させてやりたい所だが、仕方ない。生憎、大沢のGT-Rは、その構造上、ドリフト走行は、難しいしな。ま、俺のテクなら四駆のGT-Rでのドリフトも可能だがな。』新谷先輩は、“毛無し峠”を上る途中の、広い
麻呂 さん作 [560] -
奈央と出会えたから。<160>
* * * * * *〇港から小樽へ戻り、朝里から“キロロリゾート”へ向かう途中に、その峠はあった―\r〇港で新谷先輩と大沢先輩のゼロヨン対決を見た後、あたし達は、その峠を目指して走っていた。さっきと同様、新谷先輩のスープラに、あたしと聖人、大沢先輩のGT-Rにサトル君が乗っていた。『奈央ちゃん、さっき新〇でドリフトギャラリーは見たかい?!』新谷先輩が助手席のあたしに向かって言った。『はい。見ま
麻呂 さん作 [560] -
奈央と出会えたから。<159>
『“毛無し”行くって‥今、ゼロヨン対決したばっかじゃん。先輩ら、すげぇ気合い入ってんな。』カチ――聖人が煙草に火を点ける―\r『でもよ、聖人。車もいいけど、俺らはやっぱりバイクだよな。』カチ――そう言って、サトル君も煙草に火を点けた―\r『俺達は此処、〇港へ来る時は、何時もバイクだからな。サトルのCBと、俺のXJRのゼロヨン対決な。』聖人とサトル君の今の話から、あたしは聖人とサトル君が、此処でバ
麻呂 さん作 [587] -
奈央と出会えたから。<158>
“すげぇ。おい、みんな見てみろよ!!あの二人、久々の勝負だぜ。”“大沢先輩も新谷先輩には敵わないさ”“直線ならやっぱりスープラか。”“いや、大沢先輩のテクは上級クラスだぜ。”あたしは、何時か見た映画の中のワンシーンを思い出した―――\rスタートはストックスタート―\rプレステージランプが点灯し―\rステージランプが点灯する―\rスタータがスタートシグナルボタンを押し―\rクリスマスツリーの黄色の
麻呂 さん作 [623]