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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<135>

    * * * * * *『奈央。浴室は向こうだから、髪洗い流して来いよ。俺ん家、シャンプードレッサーとかねぇからさ。それと、ついでにシャワー浴びて来いよ。ほら、これ‥着替え。俺のだから、ちょっとでけぇかもしれないけど。』聖人は、あたしに自分のスウェットを手渡した。『えっ?!/////』『ば‥ばか!!何赤くなってんだよ。変な事考えんなよな。』聖人はそう言うと、あたしの髪を染めるのに使用した道具を片付
    麻呂 さん作 [671]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。?

    このテレビ局は、“クールビズ”を採用しているのか―\r一人は、ノーネクタイのワイシャツ姿の中年男性。頭頂部が申し訳なさそうに薄くなっている。もう一人は僕と同年代に見える、ジーンズにTシャツ姿の活発そうな、若い女性。女性の手には、家庭用のデジタルビデオカメラが持たれていた。この人達二人は、もしかして、今日ここに集まった者達の審査をしてくれる人達なのだろうか?!どう見ても、中年男性は、そこいらの安っ
    麻呂 さん作 [459]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。?

    僕がアンケート用紙に必要事項を全て記入した頃に、さっきの女性スタッフがそれを回収しに来た。『お名前を書く欄の記入漏れはありませんね?それでは、このアンケート用紙に書かれている、右上の番号が、あなたの整理番号になりますので、控えておいてください。』女性スタッフは、一言そう言うと、部屋の中をゆっくり巡回していた。僕が、この部屋に案内されてから、およそ三十分が経過していた。オーディション開始は一時から
    麻呂 さん作 [417]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。?

    テレビ局の中に入った僕は、テレビ局のスタッフと思われる、ネームプレートを首から下げた若い女性に、オーディションが行われる予定の部屋へ案内された。部屋の中へ入ってしまえば、僕の会社の会議室と何ら変わりがなく、会議室用の長テーブルとパイプ椅子が綺麗に縦に並べられているといった、ごく普通の部屋だった。『これ、簡単なアンケート用紙なのですが、御記入お願いします。後でスタッフが回収しに参ります。』女性スタ
    麻呂 さん作 [444]
  • 僕は君の未来を永遠<トワ>に。?

    * * * * * *日時 〇月〇日 PM 1:00〜会場 U〇B北海道 文化放送内―\r 〇〇室にて―\r先日、僕宛に郵送されて来た二次審査の案内を片手に、僕は、そこに立っていた―\r本日、二次審査当日。気が付くと、僕はオーディション会場に来ていた。今回のオーディションは、某プロダクションとテレビ局が提携して、行うそうだ。そう、僕は興味があったんだ。元々、半信半疑で送っ
    麻呂 さん作 [505]
  • 奈央と出会えたから。<134>

    『事故ったんだ―\rそして―\r母さんは死んだ―\r俺を産んだ、その年の秋―\rある肌寒い雨の晩に―――。』『‥‥‥‥‥。』『カーブを曲がり切れなかったんだ―\r車は―\r崖の下に転落したそうだ―\r即死ではなかったと―\r後から死体を解剖した結果―\r分かったそうだ―\r俺‥‥母さんが死んだ時の事―\r親父の口から聞いた時に思った―\r母さん―\r痛かっただろうに―\r苦しかったろうに―\r母
    麻呂 さん作 [1,014]
  • 奈央と出会えたから。<133>

    『俺は、親父が車を運転してる所を見たコトねぇけど、当時は有名な走り屋だったってコトだろうな。』カチャン―\rカラーリング剤を塗り終えて―\r聖人は、クシをあたしの横のサイドテーブルの上に置いた―\r『お父さんの隣には、いつもお母さんが一緒だったんだね‥‥‥‥‥。』『あぁ。いつも一緒。何をするにも一緒だったって。親父は酒に酔うと、ついつい口数が増えるから。よく俺は話し相手になってやるんだ。』カチ―
    麻呂 さん作 [838]
  • 奈央と出会えたから。<132>

    何を迷っているの、あたしは―\rあたしは、ずっと聖人のコトを知りたいって思っていた筈―\r迷わず、聖人の胸中を聞きたいと思うのが当然じゃん―\r多分―\r知りたいと思う反面、怖かったんだ―\rあたし―。誰だって、誰にも知られたくない事があるし―\rあたしだって―\r知られたくない過去がある―\rそして―\rそれを誰かに話す事は―\rとても勇気を必要とする事であって―\rだからこそ―\r今、あたし
    麻呂 さん作 [683]
  • 奈央と出会えたから。<131>

    聖人は黙ってあたしの髪を染め続けた―\rお互いに何も話そうとしなかった―\r聖人も―\rあたしも―\r少しの沈黙が、どれ位の時間が経過したのか分からない程長く感じた―\r突如―\r家の外では、けたたましく選挙カーが走り過ぎて行き―\rその音が―\rあたし達二人の間の静寂を一気に破った―\r『俺の親父と母さんは元々、神戸の人間でさ。だから俺は、神戸生まれの小樽育ちなんだ。』聖人は―\rずっと誰にも
    麻呂 さん作 [640]
  • 奈央と出会えたから。<130>

    『別におかしいなんて言ってねぇだろ。』その一言が、どんな表情で言ってるのか気になったけれど―\r髪を染めてもらっているあたしには聖人の顔は見えなかった―\r『だって‥‥聖人、いつもあたしに何にも話してくんないじゃん。放課後‥3-5の教室で、サトル君と二人だけでバイクや車の話で盛り上がっちゃって。あたし、もっと聖人のコト知りたいもん!!聖人の好きなコト知りたいもん!!』『‥‥‥‥‥。』あたしの言葉
    麻呂 さん作 [652]
 
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