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さんの投稿された作品が33件見つかりました。

 
  • 伝染鍵?

    鍵の送り主は結局分からなかった…僕は箱を開ける勇気がなかった。何となく察しがついていたから…「生まれる命、消えゆく魂。」大体想像がついていた。でも、あの鍵はなんども僕を助けてくれたし。今回ももしかしたらよい方向に転がるかもしれない。そう信じ、小山内のいないところでこっそり箱を開けてみた。中にはまた一回り小さな箱と、母子手帳が入っていた。その時。ドアが開き、小山内が立っていた。慌てて僕は母子手帳を
    さん作 [569]
  • 伝染鍵?

    あれから数週間たった…僕らは一緒に住むようになり、同棲をしている。小山内に渡された小箱の裏には、僕宛に「生まれる命、消えゆく魂、さぞかし悩むだろう」と、書いてあった。何のことかさっぱり分からない…僕は早く箱を開けて、中身をみたかった。何が入っていて、どう使い、何の役に立つのか。知りたかった…でも今回は、鍵が無い。小山内に聞いたが「分からない…鍵は伝染するものだから探しても見つからないはずよ。」そ
    さん作 [577]
  • もっと、器用に…

    俺がもっと、器用な人間だったなら…もっと器用に生きたい。もっと器用に嘘をついて。もっと器用にお前を大切にして。もっと器用に時間を使えたなら。もっと器用にお前を愛せたのかもな…俺がもっと器用なら…お前をすぐに忘れられるんだろうな…
    さん作 [444]
  • スクリーム

    8月の暑い日。愛しの母を失った。僕は母と同時に「声」を失った。あまりのショックな出来事だったから。喋れなくなった。僕には身内はいない。生まれてすぐに捨てられたから。そんな僕を他人だった「母」が育てた。でも今はもういない。遺骨を抱いたまま、わずかな小銭を握って家を出た。と言うか、追い出された。だって…まだ。家賃なんて払える年じゃないし。とにかく遠くに行きたかった…わずかな小銭を僕は切符に変えて、電
    さん作 [441]
  • 伝染鍵?

    アパートの小山内の部屋をノックした。「小山内さん?いるんだろ?いるんだろ!」ガチャガチャ…鍵がかかって開かない…ベランダから回れるはずだ。ベランダから少し中が見えた。見たくもない光景だった…。小山内が天井からぶら下がっていた。ガラスを割り、部屋へ飛び込んだ。まだ息がある。「小山内さん。小山内さん!」 ふと頭の中をよぎった、「助ける勇気。死なせてあげる優しさ。」僕は迷わなかった。彼女が苦しんでも…
    さん作 [605]
  • 伝染鍵?

    次の日、僕は浮かない顔で小山内さんのいる病院へ向かっていた。あのナイフ…一体何に使えばいいのだろう…。しかも今回は一回り小さな箱ははいっていなかった。もしかするとこれで伝染は終わったのだろうか? 考えながら歩いているとすでに病院に着いていた。病室をノックしても返事がない…「小山内さん?」部屋を開けるが、小山内の姿は見当たらなかった。絶対安静なのに…何をやってるんだ? すると携帯が鳴った 「小山内
    さん作 [557]
  • 伝染鍵?

    隣人の小山内と、親密な関係になり毎日部屋を行き来するようになったある日。朝から体調の優れない彼女、「どうした?顔色すごく悪いよ?」「なんだろ…お腹が…痛い…」その場に倒れ込む彼女。僕はすぐに救急車を呼び、病院へ連れて行った。すると病院の先生から彼女が難病を抱えてることを聞かされた。「彼女は子宮に爆弾を抱えてるんだ、今調べたんだが、他の病院へも同じように診察を受けてるようだね。」僕はとっさに聞いた
    さん作 [628]
  • 伝染鍵?

    遺品の整理が終わり、荷物をまとめ病院を後にした。家につくと、さっきバタバタとひっくり返した部屋を片付けた。するとあの小箱が出てきた。箱の裏には「人を助ける勇気、死なせてあげる優しさ。あなたならどちら?箱の中身を使い答えを出しなさい」僕は首をかしげ、しばらく考えた。小山内に言われた「私達は感染者」が、どおしてもひっかかる。部屋も隣だし。聞いてみることにした。「ピンポーン」「小山内さん!ちょっと聞き
    さん作 [627]
  • 伝染鍵?

    病院につき、すぐに母の元へ駆け寄り、手を握った。ドラマでよく見るシーンの様だった。「母さん、今手紙を読んだんだ。ありがとう、僕、強く生きるから」「て、手紙?私は書いてないよ…」か細い声で母は答えた。「母さん笑顔を見たいって書いたじゃないか」「ずっと思ってた事だね…あんたの笑った顔が大好きだったから。笑わなくなってから、ずっと思ってたんだよ。あんたみたいなジャニーズ系は、笑ってないと損しちまうんだ
    さん作 [634]
  • 伝染鍵?

    やっと家につき、「あの箱」を探した。部屋中ひっくり返し、やっと箱をみつけたが、箱には鍵がかかっていて開かない。「ちくしょー。」その箱を思いっきり床に叩きつけ、僕は涙を浮かべしゃがみこんだ。「ついに困ったときが来たのね?」「小山内さん?」おもむろに胸の谷間からネックレスを引き出すと。あの鍵が出てきた。「この鍵をだらしなくそこら辺においとかないで!」怒る彼女に「あんたには関係ないだろ。一体なんなんだ
    さん作 [667]
 
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