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デルDASH さんの投稿された作品が8件見つかりました。
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お前がいたから?-?
年齢非公開の我らが担任、通称ゆかりん先生は教卓について、いきなり「はぁ〜」と大きくため息をついた。軽く憂いを帯びたその表情に俺は疑問を感じたが、そんなことよりも俺には芳川が言ったことのほうが何倍も気になっていた。しかし、そんなゆかりん先生の憂鬱そうな表情の原因はすぐに判明したのである。「今日ホントは転校生が来る予定だったんだけど、まだ来てないのよねぇ……どこに行ったのかしら?」その瞬間、どっとク
デルDASH さん作 [448] -
お前がいたから?-?
最初はもうダメかと思った。見たこともない美少年と少女マンガチックな出会い方をして、呆けていたこと約一分。 この痛すぎるタイムロスに絶望しながらも、五臓六腑に鞭打ちながら駆け抜けた結果、なんとか俺はチャイムが鳴る五秒前に教室に着くことに成功した。ゼイゼイと肩を上下に揺らしながら、曲がりなりにも無事に教室に着けたことを、俺は何かに感謝したい気分だった。息も絶え絶えに、俺は自分の席に着く。汗で制服が
デルDASH さん作 [432] -
お前がいたから?ー?
だが……と、俺はその美貌の次に、学生が乗ってきただろう物に目を奪われた。日差しを浴びてまぶしく光るそれは、誰がどう見てもキックボード。あぁ…俺も欲しかったなぁ…それ………、いやいやいやいや、そうじゃなくて、なんでこいつはキックボードに乗ってたんだ。まさか、これで登校するつもりだったんじゃなかろうな?「あ、うん。僕は大丈夫だよ。ありがとう」擦り傷が出来た腕をさする学生はそう言った。うーむ、全体から
デルDASH さん作 [483] -
お前がいたから?ー?
ベタすぎてあり得ないと言われればそこまでだが、その日は実際にそうであったのだから仕方ないとしか言いようがないだろう。前日に夜遅くまで起きていたつけが回って来てしまった俺は、遅刻するということもあって、朝食のトーストを一枚口にくわえたまま家を飛び出していた。新学期が始まって1ヶ月しか経ってないこの時期に遅刻することが非常にはばかられた俺は、自分の格好の特異性に気付くこともなく、ただひたすら足を進め
デルDASH さん作 [492] -
お前がいたから <序章>
はっきり言おう。俺は尋常じゃないほど普通の人間だ。顔も並みだしファッションセンスも並み。運動神経は並み以下だが、そんな俺の頭脳レベルは更に並み以下。中の下か、下の上かを毎回毎回後ろから撃ち落とされてもおかしくないくらい超がつくほどのスピードでのろのろと赤点ラインギリギリを飛び回っている。特に趣味があるわけじゃないし、これといった特技もない。唯一のトレードマークといえば、この眼鏡くらいだろう。人は
デルDASH さん作 [499] -
ただ平和が欲しかった?
こんなことを考えていたのは確か中学3年の頃だった。昨日までの5日間の休み、GWが終了し、俺はだらけきった体を学校に向けて動かしながら、そんなことを思い出していた。ほんとに突然に。「全く、俺も夢見がちなものだな。」いくらなんでも現実離れしすぎているのも考えものだ。日本を壊すなんて無理にきまっている。どこにでもいる一学生に国家を打倒するなど不可能なこと。実際いくつかものテロ組織があるのにもかかわらず
デル さん作 [412] -
ただ平和が欲しかった?
俺の望みは何なんだろうか。不意にそう思うことがある。望みと言ったってそれは人によって千差万別だろう。あれが欲しい、これが欲しい。彼氏、彼女が欲しい。あるいは、将来あれになりたい、これになりたいといった望みだってある。人間は決して望みを捨てることなんてない。現状に満足できず、新しいものを求める。望みなんてきりがない。俺だってそうだ。だけど、俺はそんなのを求めていない。そんな利己主義的なものでもない
デル さん作 [409] -
ただ平和が欲しかった
それは近い未来の話。日本国憲法第九条が改正された。日本国は「自衛隊」を「軍隊」と名称を変更。そして、日本国は他国間の抗争に対する武力的介入を推進した。それにより諸外国からの非難を浴びて友好関係が決裂。国際連合やE.U.のヨーロッパ諸国との関係にも亀裂が入った。そんな中、日本は尚も同盟関係にあるアメリカを模倣し、国内における拳銃等の武器の一般販売を許可。武装が認められたことで、国内の犯罪が増大し日
デル さん作 [449]
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