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十日十月さんの投稿された作品が328件見つかりました。

 
  • 手のひら 死の花 鎮魂歌

    貴女が突然死んだ時その死の理解をするためには私はあまりに幼くてぴくりともしない亡骸を何もわからず見つめてた貴女へ捧げる鎮魂歌(レクイエム)その歌詞の意もわからずに無垢な私はただ歌う冷たい貴女の手のひらに無知な私の握らせた菊は葉もろとも枯れ落ちて母の涙も渇れ落ちた
    兼古 朝知 さん作 [373]
  • どんな夢だとしても

    夢の中で空を見上げ飛べるような気がしたから力の限り地面蹴ったら頼りない背に大きな翼飛んでゆこうかいけるところまで夢の中で死を体験してそれが全てとは思わないけど私の死に際全てが闇で死への恐怖は大きくなるばかりたかが夢だけど飛べる気がするのたかが夢だけど死ぬのが怖いのあるわけない とわかっててもどうしても期待してしまうどうしても臆してしまう今日は 夢の中で何が見えるんだろうどんな夢だとしても変わらな
    兼古 朝知 さん作 [377]
  • 自分なり短歌

    レール上「脱線した」のは勘違い右に逸れてもそれもまた 道
    兼古 朝知 さん作 [353]
  • 恋詩

    嘘は要らない偽善は要らない同情も要らないホントにあたしが好きならば何も言わずに抱きしめて
    兼古 朝知 さん作 [365]
  • 自分なり短歌

    この想い一途に一途に 胸に秘め結局伝えず捨て場所探す
    兼古 朝知 さん作 [333]
  • 叩かれた頬

    じんと熱をもっている。叩かれて随分立つのにいまだに痛い。嘘をついたら叩かれた。何故だろう。特に悪いことを隠したワケじゃないのに。ただ つまらない嘘をついただけなのに。何故あんなに怒ったんだろう。しばらくすると私のもとに母がやって来てぶすくれた私の表情を見た後で頬をさすってこう言った。ごめんね。痛かったね。母さんはねあなたのしたことに怒ったんじゃない。嘘をついたから怒ったの。あなたには嘘つきな人に
    兼古 朝知 さん作 [461]
  • デシマエシン?

    「提案したソイツ…ナマエ何だっけ?まぁいいか…。ソイツを凄い目で見てただろ?アレはよかったなぁ」あぁ あの時の…確かに憎んでいたから、な…。「それを…伝えるためだけに、私を殺さなかったのか?」「そうだよ」にっこり笑って、彼は私の胸ぐらを掴む。「もう用済みだから…死んでみる?」「か、は…!」息が詰まり、私は高々と持ち上げる彼の手を掴む。「…知ってたさ」「ん?」掴む力が弱まった。私は呻くようにして言
    兼古 朝知 さん作 [698]
  • デシマエシン?

    ある日クラスメイトの一人が提案した。「皆でカメラを持って海岸沿いに行こう」と。それに猛反論する者も勿論いたが、皆で行けば一人は生き残るはずだ と、その男は半ば強引に押し切った。「何て馬鹿な発案だ」眉をひそめて言う私に、“彼”…出島は「面倒事になったね」と言った。その表情があまりに穏やかだったため、「お前…死ぬかもしれないのに よくそんな顔できるな」と私が言うと、彼は「別に死ぬ時期にこだわるつもり
    兼古 朝知 さん作 [608]
  • デシマエシン?

    その男の名は出島 恵信(デシマ エシン)と言った。私が笑って「中国人みたいな名前だね」と言うと彼も穏やかに笑い返した。彼は中学二年の二学期に転入してきた。席が近かったので、私と彼はよく話していた。いつしか、彼とは親友と呼べる仲にまでなっていた。彼の家に行ったこともある。彼の部屋には余計なものは一切なく、すっきりしていた。「不必要なものはイラナイからね」それが彼の言い分だった。彼の性格をよく知っ
    兼古 朝知 さん作 [646]
  • 後悔

    同情されたくないんなら自分の事打ち明けんじゃねぇよその考えは間違いだった同情されたくて話したんじゃなくてただ聞いて欲しかっただけそうだったんだよね…?なのに突き放してごめん折角 話してくれたのに打ち明けるななんて言ったりしてごめん気づいたのが今更でごめんもし 後悔するのがわかってたなら…君が 無機質なコンクリートへ自ら身を投げることを事前に知っていたなら…もう 遅い          …後悔
    兼古 朝知 さん作 [404]
 
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