トップページ >> るーROOMさんの一覧
るーROOMさんの投稿された作品が482件見つかりました。
-
がんばったで賞 115 〜同情以上の価値〜
知っていくうちに、心が砕かれていく。もう、涙も出なかった。『言ってくれて…ありがとう。』「…うん。」アキが言えるのは、これくらいしかないが、カズヒロの心の痛みを感じ、やっぱり涙が溢れてきた。その涙には、カズヒロにたいして同情以上の価値がある涙だった。「あんな男に…アキが遊ばれてたまるか…ってんだよ…。俺が…俺が…絶対に…。」カズヒロは泣き崩れて言葉になっていなかった。『私も…カズヒロを守りたい。』
るー6さん作 [331] -
ラブほっぺ 21 〜エピソード2、憧れのしのたく、最終話〜
3月も終わりに近付き、終業式の日。あれからずっと、明日香はこないし、学校でも話さなくなってしまった。しのたくはそれはそれで勉強に集中するのかと思ったが、意外と集中できない毎日が続いた。そんな毎日は嫌だ。しのたくは放課後、明日香と話すことにした。放課後、食堂。2人は集まったものの、長い沈黙が訪れてしまった。でも、しのたくは心に決めたことは言わないと、と思って、明日香に話すことにした。「あのさ…。」「
るー6さん作 [324] -
ラブほっぺ 20 〜エピソード2、憧れのしのたく、第9話〜
しのたくも、あまり気にしていない、明日香のせいじゃないとは言ったものの、実はD判定に物凄くショックを受けていた。気づけばもう3月。『桜』が身近に感じられるようになる季節。しのたくは、学校の隅に植わっている桜を見上げた。「俺…こんなことでくじけちゃ…いけないよね…。」まだ蕾も固く閉じている桜は、誰も目を止めないけれど、しのたくは勇気を貰った。桜も、花を咲かせる準備をしている。しのたくは、図書館に向か
るー6さん作 [374] -
ラブほっぺ 19 〜エピソード2、憧れのしのたく、第8話〜
「じゃあ、次に期待するけど、本当に大丈夫?せめてランクは『B』くらいまで戻さないと、この時期やばいから。」「はい。失礼しました。」職員室を出ると、明日香がいた。「あっ…、」しのたくは気さくに話し掛けた。「また分からないことある?教えてあげる、数学だっけ。」「違うの。」「…それじゃあ進路の話?先生の前に俺に聞いておきたいとか?」「違う。」明日香はしのたくを責めた。「私、なんで篠原くんが先生に呼び出さ
るー6さん作 [313] -
ラブほっぺ 18 〜エピソード2、憧れのしのたく、第7話〜
しのたくの笑顔に、明日香は、「そうです…いや、そうだよね…これでいい?」萌え系の言葉にしのたくはちょっとやられた。有馬なら即死だろう。っていうか、しのたくメインのストーリーなのだから、有馬とかみーくんとか入ってくるのはそもそもNGと思う人もいるかも知れませんが、作者自身は面白いのでがんがん入れます。「うん、いいよ。」しのたくの顔が赤くなるのを感じた。放課後、前日知らないうちにやってた模試の結果が返
るー6さん作 [345] -
ラブほっぺ 17 〜エピソード2、憧れのしのたく、第6話〜
「あの…。」「何?」明日香の顔が赤くなっていく。見るに見兼ねたしのたくは、「それは、男の俺に言わせて。」明日香は、「はい」と小さく言った。「じゃ…なんか緊張するな…。」「頑張ってください。」明日香は、しのたくを心から応援した。「俺は、明日香のことが好きです。」「私もです。」明日香は、まだ立ち直れそうになかったが、しのたくといて、嬉しそうだった。翌日、2年1組。「ここは、公式2を使うんだ。」しのたく
るー6さん作 [332] -
ラブほっぺ 16 〜エピソード2、憧れのしのたく、第5話〜
しのたくの言葉は、明日香の心に染み渡っていった。「教えて。」「お母さんが…死んじゃったんです。」「えっ…?」そういえば昨日、明日香は、『お母さんの手料理食べたくて帰るんです。』と言うほど、お母さんっ子だったんだろう。「私、どう生きていけばいいか分からない。」「1人に…なっちゃう?」しのたくの質問に、明日香は涙ながらに頷いた。頷く姿を見て、しのたくは明日香を抱きしめた。「俺の親は、俺の面倒は家政婦に
るー6さん作 [332] -
ラブほっぺ 15 〜エピソード2、憧れのしのたく、第4話〜
次の日も、しのたくは図書館にいた。前にいるのは、やっぱり木村さん。そんな日々に、しのたくも少しきつく言ってしまった。「あの…俺も毎日勉強教えられないんだよね。俺自身の勉強もあるし…。」すると明日香は、「そうですよね…。」と、若干さみしそうに言った。出せなかった数学のノートが、辛そうに震えている。「ごめん。受験も控えているし…。」「じゃ、私帰りますね…。」今日の明日香さんは、何か…違う。遠ざかってい
るー6さん作 [334] -
ラブほっぺ 14 〜エピソード2、憧れのしのたく、第3話〜
勉強を教えてしばらく経つと、「あの、もう遅いので私、帰りますね。」午後7時をまわり、明日香はしのたくにお辞儀をして、帰る支度を始めた。すると、「篠原くんは、まだ帰らないのですか?」「帰らない…っていうか、帰りたくないかな。」しのたくは思わず言葉を洩らした。「どうしてですか?私早くお母さんの手料理食べたくて帰るんです。もしよろしければ、一緒にどうですか?」「いいや。まだ勉強あるし。」しのたくは、即答
るー6さん作 [338] -
がんばったで賞 114 〜すべての真実〜
『いやぁ〜。超楽しい!』「うん。それなら良かった。」食事の時間は、会話がメイン。何を話そうかカズヒロは悩んでいた。すると、『ねぇねぇ。』アキに呼ばれたカズヒロ。「ん?」『何であの時、カズヒロは泣いてたの?』「えっ…。」それだけは…。と思っていたのに。『ごめん。こんな話、したくないって思ってたけど、泣いてたカズヒロが頭から離れなくて…。』「い…いや…俺は大丈夫だから。」『タクヤ先輩に、なんて言われた
るー6さん作 [344]