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G さんの投稿された作品が25件見つかりました。

 
  • 「 」

    「……………今、5時10分です」「そうですか、じゃあまだ明るいんですね」時間感覚が麻痺しているんだろう、目が見えない状態でこんな所に何時間も居れば当たり前か。ん?というか、コイツは見えない目でどうやってここまで来たんだ?っていうか、何で俺だって分かるんだよ。「ところで気付いていますか?」………何が?ソイツは立ち上がって捨て台詞を吐いていった。「サンダルから変な音がしてますよ?」「サンダル?
    さん作 [472]
  • 「 」

    時刻は午後5時を過ぎた所、午前中からずっと寝ていたから昼飯を食い損ねた。食堂はもう準備中の札がかかってあるだろうし、売店ひ行ってもロクな物が残ってないだろうし。まぁ、あと2時間もすれば晩飯だし時間を潰していればすぐだな。穏やかな階段をワザとゆっくりと上がっていく。扉に手をかけると僅かに抵抗があった、少し力を入れてそれを退ける。邪魔をしていたのは風だった。屋上には何度か来た事かがある、風が凄く気持
    さん作 [370]
  • 「 」

    「…………………………」白い光景が見える。微かにクリーム色が入っていて、蛍光灯の灯りが眩しい。俺はベッドで寝ていた。吐き気はしなかったが、体がダルい。何でこうなっているのだろうか?「…………ああ、そうだ」俺は医者と2人の看護士にベッドに運ばれたんだ。腕に違和感があると思ったら、点滴されていた。「ベンゾジアゼピン」なんのこっちゃ?意味不明の薬品名、吐き気止めのだろうか。半分位は無くなっていた。さて
    さん作 [388]
  • 「 」

    考えれば簡単だった、着替え中を覗かれたのにもかかわらず、大声を彼女は発しなかった。俺と彼女は向き合っている、しかし俺の姿は見えていないだろう。―――目が見えないのだから。見た感じ、薄緑のパジャマ姿の幽霊。肩に掛かっている黒髪、細身の体。目は見えないが美人に分類されるだろう。「………あの〜、すみません」幽霊が話しかけてきた。間違った、篠原らしき人物が話しかけている。「何だかさっき『スミマセン』って
    さん作 [393]
  • 「 」

    ―――思い出したくもない。 女が苦手な理由―――\n実の姉貴に犯された、なんて他人には絶対言えない。俺がまだ中学生の時、家の家族構成は祖父母、父親、姉貴、俺の5人。母親は俺が小学生に上がる前に死んでしまった。だけど、悲しいとは思わなかった、ただ、物足りないぐらいにしか考えていなかった。一方、親父はかなり苦労したんだろうなぁ。同年代の人と比べても老けてる、白髪だから余計そう見える。朝飯、3人分の弁
    さん作 [433]
  • 「 」

    「…………………」何分そうしていただろう。有り得ない。病院とは男女、それこそ子供から老人までが来るが、病室に年の近い、それも青年期の異性が同室になるなんて有り得ない。「………」とりあえず足音を忍ばせて部屋を出る、プレートを確認するためだ。彼女の勘違いという可能性が一番納得いく現状 なのだが、間違いでは無いようだ。「篠原千尋」確かに手書きで書いてあった。「……………………」さらに愕然、
    さん作 [413]
  • 「 」

    はじめまして、私はSFのジャンルで小説を書いているのですが、行き詰まってしまいました。この作品はただの思いつきです。気が向いたら、観てください。俺は今、医療機関の問題を身を持って感じている。と言っても俺は医者でも看護士でもない、むしろ逆、世話になる立場の人間だ。まぁ、問題と言っても衛生的や管理といった死角問題じゃない。だからと、放って置いて良い問題でもない。問題に直面したのは、今から一時間程前。
    さん作 [439]
  • 人の掟8

    ここは菅原家、なんだか歴史の教科書にでも乗ってそうな名字。奥のキッチンから料理を運んでいるのが叔母さんの菅原涼子さん、見た目30後半って所だが実は40後半だというから詐欺だ。涼子さんの作る料理はかなり美味しく、優輝なんかもたまに食べていく。あと、朝早くから仕事で居ないが家主の菅原琢哉さん、結構おもしろい人なのだけどオレはちょっと苦手だったりする。その中の異分子、それがオレ、前崎正悟。なんて口に出
    さん作 [477]
  • 人の掟7

    家までは20分で着く筈だったが雪の所為か意外に時間がかかってしまった。玄関に入るとこの家特有の温かさを肌に感じた、寄り道なのだけれど、ああ帰って来たんだなと思わせる。外泊していたわけだし少しは顔を見せなきゃいけないなぁ。「…………ただいま」「はい、お帰りなさい」今更ながら驚いてしまう、こんなオレを普通に迎えてくれるんだから。「朝はもう食べたの? もし食べてないなら一緒に食べる?」「うん、今顔洗っ
    さん作 [425]
  • 人の掟6

    ケータイと睨めっこしてもう何分だろう、正悟は深刻そうな顔つきで画面を見入っている。どうにも気になるが家族の問題ならボクがどうこう言う権利も義務も無い。誠さんには小さい頃に一度だけあっただけなのだが、なかなかイメージが残る人で、正悟とは正反対の性格。前崎誠、なんとなく分かると思うけど、彼女は正悟の姉に当たる人だ。そういえば正悟は最近本家の方には顔を出してないって由に聞いた気がする。「ピッピピ
    さん作 [454]
 
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