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hiroさんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • タイムテレフォン4ー未来ー

    「おーい。夕食まだか?」と、兄の声が聞こえた。ちょうど、受話器を下ろしたところだった。「まだ5時だよ。それより、この電話すごいよ!」「おお、届いたのか。オレにも使わせろよ。」「だめ!これを買った目的は、今終わったんだ。」「そうか、自分は元気だったか?」「まあ。だけどこれ以上この電話は使用禁止!」「分かってるけど、もったいないな、5000万も出したのに。」「これ以上、過去に触れてはいけない。」オレ
    hiro さん作 [586]
  • タイムテレフォン3ー現在ー

    最初、何が起きたか分からなかったが、無理矢理納得した。それにしても信じられなかった。だからそのまま、「それにしても信じられない。」と言った。また、未来の自分が笑った。「それより、何か訊きたいことないか?」と、未来の自分が言ってきた。一応先輩だから、敬語を使うことにする。「え、何をですか?」と、間の抜けた声を出してしまった。頭が真っ白だ。「例えば、未来の自分はどんな人になってる、だとか。未来はどん
    hiro さん作 [581]
  • タイムテレフォン2−未来ー

    「子供の頃に戻りたいなあ。」と、嘆いているところで、チャイムが鳴った。(ピンポーン)軽快な音が、部屋を駆け回る。「あの時は、よく怒鳴られていたなあ、翔太は。」と、父の写真を見て兄は言った。写真には、真面目な顔をした父と、へらへらした自分と兄が並んでいた。「ああ、良かったな。親父もいたし。」「そうだな、今はもうとっくにいない。」父はもう82歳だ、生きていれば。あの日、事故で死んでしまった。「今は、
    hiro さん作 [613]
  • タイムテレフォン1−現在ー

    「大人になりたくないなあ。」と、嘆いているところに、電話が掛かってきた。(プルルルル…)耳障りな音が部屋に充満する。「有名な大学を受験しろ!!」と、5歳上の兄も通っていたという理由で父にうるさく怒鳴られていた。そんな自分勝手でくだらない理由を矛にして攻めてくる、馬鹿らしい大人になりたくない、と思ったのだ。こっちも、「大人になる程、頭は幼稚になるんだなあ。」と嫌みじみた言葉を盾に対抗したが、「その
    hiro さん作 [671]
  • 奪い屋5〜真の目的〜

    「勇介、なんでここに居るんだ?」死んだはずの神野勇介が家に来たから、依頼者は不思議さと恐怖で驚いている。私は笑いを堪えながらこう言った。「間抜けだなあ、親父は。」「どうなっているんだ?」「俺は奪い屋だ。10年間、親父たちの電話を待っていた。」そう、私は、両親の住所を知るために奪い屋をやってきた。あの「いつか殺してやる!」という私の言葉に震えて、私を殺すよう依頼してくるのではないかと思っていたのだ
    hiro さん作 [673]
  • 奪い屋4〜チャンス到来〜

    (プルルルル…)人が落ち込んでいる時に、誰だ。私はまだ、あの大失敗のおかげで、気が重たい。私はいつもこうだな、と思いながら、しぶしぶ受話器を取った。「もしもし、奪い屋だ。」「あの、依頼なんですけど。」どこか聞き覚えのある声だ。「何を奪う?1週間後には、お前は私に殺される。それなりのモノがいいぞ?」男は、私の言葉に怯んだようで、少し間を空けて言った。「命です。神野 勇介という男の命です。」私は嬉し
    hiro さん作 [656]
  • 奪い屋3〜大失敗〜

    (ピンポーン)私は呼び出しボタンを押した。間もなく、男が出てきた。「何でしょう。」「約束通り持って来たぞ、花だ。」「ああ、どうも。」「じゃあ、また1週間後に会おう。」私はすぐにその場を後にした。できるだけ家に居たかった。それにしても、あの男の喋り方が昨日と違ったなあ。何か変だ。1週間後、私は依頼者の男の家に居た。「何ですか、突然!」男は困った顔をしている。今頃になって死ぬのが怖くなったのだろう。
    hiro さん作 [690]
  • 奪い屋2〜男の依頼〜

    「もしもし、奪い屋だ。」いつも電話に出るとこう言う。この電話に掛かってくるのは、全て依頼の電話だ。「依頼なんだが。」「何を奪う?1週間後には、お前は私に殺される。それなりのモノがいいぞ?」「花だ。」声からすると、50代の男性だ。そんな人から「花」という言葉が出ると思わなかった。だから私は、「もしかして、ハナダという人の名前か?」と訊いた。たまに、何でも奪ってくれるということで、「命」を奪って欲し
    hiro さん作 [764]
  • 奪い屋1〜何でも奪います〜

    私は奪い屋。世界で私しかやっていない職業?だ。と言っても、私が考えたもので、裏ではまあまあ知れ渡っている。10年程前から奪い屋をしていて、今までで約300件依頼を受けてきた。金は受け取らない。その代わり、依頼の1週間後に依頼者を殺す。奪い屋の仕事は、依頼者に頼まれた物を確実に奪うこと。奪い屋の売り文句は、ー現金以外、何でも奪います。ーだ。なぜ現金以外かと言うと、単純に私は「カネ」が嫌いだからだ。
    hiro さん作 [865]
  • ドジー博士の失敗談3〜発覚〜

    テレビの中では、衝撃的なことが起きていた。そこには、大型トラックが、テレビの画面に向かって突っ込んでくる映像が映っていた!生放送で。やがてテレビは真っ暗になった。そこで青木は、はしゃいだ声で言った。「すごいのを見たぞ!ライオンがシマウマに食べられてるのを見てるくらいすごいですよ、ドジー博士!」「青木、お前は何を言っているんだ!」ドジー博士は、焦っていた。「何がですか?」「これは、私たちのせいだ。
    hiro さん作 [663]
 
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