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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「ありますよ。剣技の見本みたいなものは何度も見せてくれましたから」「なるほど」エナンは小さく頷いた。「あの…実はエナンさんに一つ質問があるんですが…」ザックは遠慮がちに手を上げた。「何でしょうか?」「リリアさんに関してはご両親がこの活動を知っているのですが、…その、エナンさんやダリルはそこの所どうなんでしょうか?」「うちやダリルの両親はこの事を既に知っていますよ」エナンは即答した。「そ、そうなん
    いっと さん作 [400]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    メディナは不味そうに顔をしかめながら、「もうそんなに時間が経っていたのね…」と、呟いた。―さて…後はこの三つね…。彼女は羊皮紙に書かれた残りの村を指差した。そこには「エルム村」という文字がはっきりと書かれていた。剣と剣の擦れる音が林に響き渡った。「たあっ!」「よっ、はっ!」ザックはエナンを相手にして上段からの打ち込みと横からの薙ぎ払いの動作を繰り返し練習していた。「最後です!」「だああっ!」エナ
    いっと さん作 [395]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「基礎がこれだけ出来ていれば十分です。後は細かい動作や体の使い方を覚えていけばいいでしょう」エナンはそうアドバイスをしながら剣を構えて、「では早速、始めましょうか」と、言って、にっこりと微笑んだ。「はいっ!」ザックは大きく頷いて、同じく剣を構えた。「…しかし、あの剣、奇妙な形してるよな」ダリルはザックが腰に提げている剣を見つめながら、ポツリと呟いた。「奇妙な形?」ミーナは首を傾げて、その剣を凝視
    いっと さん作 [393]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「うわっ!」ザックは驚いて、慌てて剣でその攻撃を受け止めた。「まだまだ行くぞ!」ダリルは声を上げながら、次々と剣による攻撃を加えた。「わっ、わっ、わっ」ザックは防戦一方になって、どんどん後ずさった。「はあっ!」ダリルはとどめとばかりに剣を鋭く薙ぎ払った。「うわあっ!」ザックの手から剣が弾け飛んだ。「おーい、ダリル」エナンは困惑したような顔で、ダリルに声を掛けた。「何だよ?」「勝負をしてどうするん
    いっと さん作 [392]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「よぉし、早速俺の出番だな!」ダリルは勢いよく椅子から立ち上がると、腰に提げた自分の剣に手を伸ばした。「ダリル、真剣じゃなくて木剣でやりなさい」リリアは呆れたような顔で、ダリルに注意した。「おっと、危ない危ない」ダリルは頭を掻いて、小屋の壁に立てかけられた木剣を手に取った。「ほらよ」「…ありがとう」ザックは不安そうな表情で、手渡された木剣を見つめた。「心配いりませんよ。普通に日頃の訓練で得た力を
    いっと さん作 [400]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「良かった…長雨で何も調査かできなくて不安だったんですよ」「あの地方は雨が多い所ですからね」エナンは苦笑した。「後はダミス山の保養所完成を待つばかりね」リリアは腕組みをして、言った。「見張りは奴に頼んでおいたぞ」「奴?」ザックは不思議そうな顔で、ダリルを見た。「ああ、お前には知らせてなかったか。実は他にも協力者がいるんだよ。そいつにダミス山での見張りを頼んでおいたって訳だ」ダリルはお茶を飲んで一
    いっと さん作 [394]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    マーチンは地図上のダミス山に目印をつけながら説明した。「で?いつ奴らを襲撃するんだ?兄貴」一人の男が地図を見ながらニヤニヤと笑って、言った。「未定だ。クリスタルを運び出す日がまだ分かっていないからな。…まあ、保養所が完成した後になるだろうが…」「…と、いう事です。宜しいですかな?コッペル様」マーチンはコッペルと呼んだ男をチラリと見た。その目には微かに侮蔑の色が透けて見える。「そうか…なら、やる日
    いっと さん作 [400]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    その頃、ダミス山の麓の村では、村人たちが困惑したような表情で、中央からやってきたという白髪混じりの役人を見つめていた。「この山に軍の保養所を造る…!?」「どうしてこんな所に?」「ここらに砦ってあったか?」「静かにして下さい」役人の男は小声で疑問を口にする村人たちを制した。「来週からカシアス国軍は保養所建設の為ここに仮設の邸宅を造ります。ですが、あなた方に迷惑を掛けるつもりはございませんので、いつ
    いっと さん作 [435]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「どうしたの?」ザックはミーナの異変に気付いて、心配そうに声を掛けた。「ん?なあに?」ミーナは瞬時に元の表情に戻ると、首を傾げた。「…いや、何でも…」ここに来てからの三日間で彼女がこういう反応を見せたのは一度や二度では無かった。―何かあったのかな…?ザックは頭を掻きながら、小さく首を横に振った。机の上に脱いだローブを置いて、メディナは濡れた髪をタオルで拭いた。―さすがに国家犯罪。情報提供の薄さは
    いっと さん作 [380]
  • クリスタルクラッシュ4―?

    「それはそうだけど…それじゃ二手に分かれた意味が無いでしょう?」ミーナは苦笑した。「それもそうか…」ザックは小さく頷いて、頭を掻いた。「あ…それより、賞金稼ぎになるキッカケになった女性ってどんな人だったの?」ミーナは興味津々といった感じの表情で、ザックを見た。「何で突然そんな事?」「暇だし、話す事も限られてきたし…とくれば、やっぱり恋愛話ししかないでしょう!」「…はあ…」ザックは顔をひきつらせな
    いっと さん作 [456]
 
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