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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ3―?

    「なるほど、地道な作業が必要なんだね」「ああ」「ふむ…」エナンはザックとダリルの二人を見ながら、一つ小さく頷いた。「ダリル、ザックさん、あなた達二人でカシアス山の調査に行ってくれませんか?」「は?」「え?」ザックとダリルは目を大きく見開いて、一斉にエナンの方に顔を向けた。「リリアはもう顔が知られてしまったので、調査はできません。となると、我々四人でやっていくしかありませんからね」「確かにそうだが
    いっと さん作 [388]
  • クリスタルクラッシュ3―?

    「でも、僕を斬ろうとしていなかった?」「そりゃ仕方ないだろ。いくら人殺しが目的じゃないからと言っても、お前が…」「最初から殺すつもりはありませんでしたよ」エナンはダリルの言葉を遮った。「最悪の場合でも拉致監禁くらいに収めておこうと思っていましたから」「…」ザックは顔をひきつらせた。「仕方ないですよ。あなたははっきり言って『招かれざる客』でしたからね」エナンはそれを見て、苦笑した。「…そうだね」ザ
    いっと さん作 [403]
  • クリスタルクラッシュ3―?

    エナンは報告書を置いて、傍に置いてあるお茶を飲んだ。「その結果、軍事費の増額と砦の修復等、軍関係の政策が明らかに増えていたのです」「前の王様は国を富ませる為の政策を多くしていたが、今はその逆さ」ダリルはため息を吐きながら、首を横に振った。「そしてもう一つ。保養地と称して軍関係の施設を作り始めたのです」「保養地?」「名の通り軍人の慰労を目的とした施設です。が、実際は違っていました」「違っていた…っ
    いっと さん作 [415]
  • クリスタルクラッシュ3―?

    「ダリル!」リリアはダリルを睨みつけた。「あ…いや、すまん」ダリルはしまった、といった表情で俯いた。「目撃者…?」「私たちはその目撃者から情報を得て、更に調査を進めていったのです」エナンはダリルの言葉を上手くつなぎ合わせながら、話しを続けた。「すると、その村の大爆発があった日に王や側近を見た者が誰一人としていなかった事が分かったのです。隣国への表敬訪問があった訳でも無いにも関わらず」「ど、どうし
    いっと さん作 [382]
  • クリスタルクラッシュ3―?

    「お前、クリスタルって知ってるか?」「クリスタル…国が独立する前に使われて多くの人が死んで、それを見かねた魔術師が全て隠した…っていうあの?」「そうだ」ダリルは小さく頷いた。「それをうちの王様が見つけてしまったのよ」「え…ええっ!?」ザックは飛び上がらんばかりに驚いた。「まだ誰にも知られていない事ですけどね」エナンは小さく息を吐いて、頭を掻いた。「ど、どうして分かったんですか?」「…姉のいた村が
    いっと さん作 [405]
  • クリスタルクラッシュ3―?

    ザックとリリアが小屋に入ると、既にそこにはエナンとダリル、ミーナが椅子に座って待っていた。「ようザック。第一関門クリアだな」ダリルは悪戯っぽく笑って、剣の鞘を撫でた。「第一関門って…」ザックは顔をひきつらせながら、エナンの隣の椅子に腰掛けた。「それでは早速会議に入りましょう」リリアは椅子に座ると真剣な表情に変わって、四人に呼びかけた。「エナン、トライス城内で何か動きはあったかしら?」「はい。エリ
    いっと さん作 [396]
  • クリスタルクラッシュ3―?

    一週間が経ち、ザックは芽が出てきた野菜を嬉しそうに見つめながら最後の水やりを終えた。「ご苦労さま」ブラウンはにっこりと微笑んで、ザックを家の中に招き入れた。「君がいてくれて助かったよ」「ありがとうございます」ザックは照れ笑いを浮かべた。「あなたが小屋に連れて行かれた時はどうなるかと思ったけどね」エミリーはチラリとリリアを見て、小さく笑った。「しょうがないでしょ。帰ってきたらいきなり家の中に賞金稼
    いっと さん作 [401]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「それは残念」スレイは肩をすくめてニヤリと笑うと、椅子から立ち上がった。「マーチン、引き続き奴らの動向に注意を払っていてくれ」「わかりました」マーチンは恭しく頭を下げた。「よし、作戦会議だ!」スレイはマントを翻しながら、興奮したような表情でクリスタルを握り締めた。「ふむ…」茶をすすった老人は白い髭で覆われた口をもぐもぐと動かして、小さく息を吐いた。「どうしたの?お爺ちゃん」傍でミルクを飲んでいた
    いっと さん作 [444]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「あ、あの…」「?」「ありがとうございます。なんか、迷惑かけてしまったみたいで」ザックは礼を言って頭を下げた。「…」エナンは驚いたような顔をした。「どうしたんですか?」「いえ…何でもありません」彼は首を横に振りながら、静かに小屋から出て行った。「?」ザックは眉間にしわを寄せながら、小さく首を傾げた。「私たちも家に帰りましょうか」リリアは扉の前に立って、笑みを浮かべた。「はい!」ザックは大きく頷き
    いっと さん作 [432]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「リリア、次の会合は一週間後でどうでしょうか?彼の契約が終了する日にでも」「そうね。そうしましょう」「よし、決まりだな」ダリルは一つ小さく頷いて、肩を鳴らした。「水やりしないとね」ミーナは大きく伸びをした。「ミーナ、今帰ってきたばかりでしょう?ちょっとは休んだら?」「ん?いやぁ、体動かしてないと…ね」「?」一瞬垣間見えたミーナの虚ろな目に、ザックは首を傾げた。「ま、そういう事だから。それじゃ、私
    いっと さん作 [397]
 
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