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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ2―?

    そう言って、エナンはチラリとリリアを見た。「そうね。それに彼はうちの手伝いをしてくれたわ。その恩を仇で返すような真似はしたくないの」「っ…」ダリルは納得がいかない、といった表情で剣をザックの首筋から離した。「もしも彼が逃げ出しそうになったら、遠慮なく斬っていいから。そんな顔をするなよ」エナンはすかさずダリルをたしなめた。「…わかった」ダリルは少し表情を緩めて、小さく頷いた。「さて、ザック君…でい
    いっと さん作 [523]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「ポナミ村…」「農家だったのか?」「…」ザックはその質問に、―ワイズで聞かれた事と全く同じだな。と思いながら、小さく頷いた。「ん…ワイズ?」彼はハンター認証を受けた店のオーナーの顔を思い出して、もう一度リリアの顔をまじまじと見つめた。「…あー!あの五万ガリオンの賞金首!」「!」リリア、ダリル、エナンの三人はそれを聞いて表情を一変させた。「どうやら思い出したみたいだな」ダリルは冷たい表情で座り込ん
    いっと さん作 [422]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「でもな、お前さんは残念ながら来てはいけない所に手伝いに来てしまったんだよ」ダリルは剣を肩に担ぎながら、ザックを威圧した。「…どういう事ですか?」ザックはその威圧に負けまいとして、ダリルを睨みつけた。「この顔に見覚えは無い?」リリアは自分の顔を指差した。「顔…?」ザックは怪訝そうな表情で、リリアの顔を凝視した。「ん…?んー?」彼は何度も首を捻りながら、記憶を掘り起こしていった。「…駄目です。思い
    いっと さん作 [419]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    自分は農家の一人息子だ。その家を継ぐのは当然の事。そう思っていた。「でもね、ザック。男の子なら何かしらの冒険をしてみるものよ」彼女は笑顔でそう語りかけた。「冒険をしてから農家を継いでも、遅くはないはずよ」冒険?それは何?「何かを探しに行くのでもいいし、悪い奴をやっつけるのでもいい」とにかく、広い世界を見なさい。「広い世界…」僕は一度も放った事の無い言葉を呟いて、彼女を見上げた。彼女は微笑みながら
    いっと さん作 [425]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「でも、こいつが賞金稼ぎだというのは確かだ。リリアの似顔絵を見ている可能性は大いにあるぞ」「…確かにね」リリアは小さく唸って、天を仰いだ。「目が覚めた後で彼から色々と話を聞いてみたらどうですか?」エナンは悩んでいるリリアに助け舟を出した。「それもそうね。…はあ、朝から疲れたわ」リリアはテーブルに突っ伏して、頭を掻いた。「それよりリリア、次の目標の場所はわかったのか?」「ええ」彼女は小さく頷いた。
    いっと さん作 [475]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    ブラウンとエミリーは気まずい表情で四人が出て行った扉を見つめた。「まさかこんなに早く帰ってくるとは…」ブラウンは髪をかきむしって、無念そうに下を向いた。「ねえ…彼、どうなるのかしら」エミリーは少し声を震わせて、尋ねた。「わからん…が、最悪の場合…」ブラウンはその先に出てくる不吉な言葉に身震いして、慌てて口を噤んだ。「…」重苦しい緊張感が部屋全体を覆っていた。床に落としたザックを一瞥して、ダリルは
    いっと さん作 [474]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「こっちに来なさい」少女はザックの腕を掴んで、家の外に出ようとした。「ち、ちょっと待って下さい!何が何だかさっぱりわからないですよ!」「いいから来るの!」それから二人は腕の引っ張り合いを始めた。「リリア!大丈夫か!?」その時、ダリルとエナンが血相を変えて家の中に入ってきた。「ダリル、エナン!彼を小屋の中へ連れて行って!」「よしきた!」ダリルは大きく頷いて、ザックを後ろから羽交い締めにした。「うわ
    いっと さん作 [451]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「あ、おはようこざいます」ザックは後ろにいる少女に気付いて後ろを振り返ると、挨拶をした。「…!」少女はショートカットの髪をなびかせて頭を振りながらエミリーに詰め寄った。「お母さん、あの人は誰?」「え…と、ザックさんよ。農作業の手伝いに来てくれたの」エミリーはしどろもどろにならながら、答えた。「ザックさんね。もう農作業の手伝いはいいですから。帰ってくれませんか?」「は?」ザックは少女の言葉に唖然と
    いっと さん作 [475]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    皮袋の傍に置いてある剣を見て、彼は小さく息を吐いた。―大立ち回りしよう、とかそんな気は無いけど、やっぱり最初はチマチマやるしかないんだろうな…。剣の柄を握り、抜き放とうとした。―剣は軽々しく抜いてはいけない。女性の声が頭の中から聞こえてきた。「大丈夫。分かってる」ザックは苦笑いして、剣を皮袋の傍に戻した。その時、隣の部屋で物音が聞こえてきた。客用の部屋の隣は娘の部屋だという話を、エミリーから聞い
    いっと さん作 [473]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「おい、あいつが誰か分かったか?」ザックとブラウンの様子を物陰から見ていた少年は、傍にいる銀縁眼鏡をかけた少年に尋ねた。「ああ。名前はザック・アルバート。賞金稼ぎだよ」「何!?」少年は驚きの声を上げた。「ダリル、声が大きい」銀縁眼鏡をかけた少年は不快な顔をして、人差し指を唇に当てた。「す、すまん…」ダリルと呼ばれた少年は慌てて口を塞いで、謝った。「…で、どうするの?あいつ」「斬るしかないだろうな
    いっと さん作 [454]
 
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