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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ1―?

    ザックは顔をひきつらせながら、小さく頷いた。そして瞬く間に一週間が過ぎた。ザックはブラウンと共に畑を耕して畝を作り、そこに種を蒔いて定期的に水をやっていた。「君のお陰で畝作りが早く終わったよ。いつもは私一人でやっているから時間が掛かってね」土の上に広げた大きな紙の上に座って、二人は一服してお茶を飲んでいた。「ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいですね」ザックは照れ笑いを浮かべて、頭を掻
    いっと さん作 [458]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「どうしたんですか?」ザックは怪訝そうな表情で、二人を見た。「いや、何でもないよ」「ええ、何でもないのよ」二人は慌てて笑顔を作りながら、首を横に振った。「…実はあの小屋で私の父親が死んでいるのでね…」「あ、そうだったんですか」ザックは先ほどの表情の意味が分かって、納得したように頷いた。「すいません、何か嫌な事を聞いてしまったみたいで…」「ああ、いやいや、いいんだよ。もう何年も前の話だから」「それ
    いっと さん作 [484]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「って、ブラウンさん、腰は大丈夫なんですか!?」と、思わず大きな声を出してしまった。「腰?いや、何ともないよ」ブラウンは不思議そうな表情で、首を横に振った。「だ…騙された…」ザックはがっくりと肩を落とした。「騙された?」「いえ…気にしないで下さい」「そうかね?まあいいか…。それより、君が農家の出身と聞いて安心したよ。一から教えなければならないかと心配していたものでね」ブラウンは小さく微笑んで、運
    いっと さん作 [477]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「えっ!?」女性は驚いたような表情で、声を上げた。「何だ、どうした?」大人しそうな感じの男性が心配そうな表情で、部屋の奥からやって来た。「あなた、あの依頼を受けた賞金稼ぎさんが来たみたいなんだけど…」「何だって!?」男性も驚いたような顔になって、ザックを見た。「え…と、来ちゃまずかったですか?」ザックは不安そうな表情で、頭を掻いた。「いやいや、まずい事は無いんだよ。ただ、少し意外だったものでね」
    いっと さん作 [478]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「しかし陛下、あれは一つだけではありませぬ。計画に支障は無いかと存じますが…」畏まっていた男はそう反論しながら、僅かに頭を上げた。「確かにな」陛下と呼ばれた男は王冠をかぶり直して、小さく頷いた。「だが、あれが一番威力が高い代物だった。計画通りに事を運ぶには、まず巨大なその威力を見せつける必要がある」「…は…」「捜索を継続せよ。王宮騎士団長アギール・ペイン」短くそう言って、男は王家の紋章が描かれた
    いっと さん作 [672]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「種を蒔いて、収穫して…同じ事の繰り返しではあったけど、飽きる事は無かったな」ザックはそう呟いて、慣れ親しんだ土の匂いを嗅いだ。人間が食す物は一部を除いてほとんど土からくる、といっても過言ではない。その土の匂いは正に人間を育む為のものであり、貴重なものでもあった。「立て札だ」しばらく歩いていくと、立て札らしきものが見えた。「ええと…この先西へ二里先、エリム村か…夕方までには着きそうだな」ザックは
    いっと さん作 [640]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「この通りに進んでいけよ」「ありがとうございます」ザックは小さく頭を下げた。「あと、これは賞金稼ぎのルールブックだ。違反したら逆にお前さんが賞金首になっちまうからな。気をつけろよ」ワイズは傍に積まれている冊子の中から一枚を取り出して、ザックに手渡した。「ルールブックなんてあったんですね」「ルールが無きゃ何でもありになるからな。よし、説明は全て終わりだ。さっさと依頼主に会いに行ってこいよ」「何から
    いっと さん作 [575]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    「え…?」「お前さんも知っての通り、今は種まきの時期だ。この時期にそれをやっておかないと、夏の収穫期に間に合わない。だから依頼主は困っていたんだよなぁ」「う…」ワイズの言葉に、ザックは顔をひきつらせた。「…という訳だ。どうする?この依頼」ワイズはザックの持っている紙を指差しながら、尋ねた。「むう…」ザックは眉間にしわを寄せながらしばらく悩んでいたが、やがて顔を上げて、「わかりました。この依頼を請
    いっと さん作 [604]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    ワイズはニヤリと笑って、「この女の子は国の宝物を盗んだみたいでな。まあ、いわゆる王宮指定の賞金首という訳さ。だからこんなに高値がついているんだよ」と、得意げに話た。「へえ…凄いですね…」「凄いと云えば凄いがな。ただ、彼女は女の子とはいえ立派な犯罪者だ。そこの所は履き違えるなよ」「わかってます」ザックは神妙な面もちで頷いた。「さて、どうする?この女の子を追うかい?」「いえ…額が高すぎるし、どこにい
    いっと さん作 [605]
  • クリスタルクラッシュ1―?

    ワイズと名乗った男はカウンターの引き出しから紙とペンを取り出して、少年に渡した。「氏名、年齢、得意な武器をここに書いてくれ。そうすれば、賞金稼ぎ許可証が発行できるからな」「…そんな簡単でいいんですか?」「もちろん。誰でもなれるのが賞金稼ぎのいい所だからね」「なるほど…」少年は納得したように頷いて、氏名と年齢、得意な武器を書いていった。「氏名は…ザック・アルバートか。年齢は十七。得意な武器は剣…ね
    いっと さん作 [621]
 
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