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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。
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クリスタルクラッシュ8―?
「うわあっ!」兵士たちは閃光から生じた爆発に巻き込まれて、次々と吹き飛ばされていった。その中で黄色いマントを着けた兵士たちは瞬時に剣で円を描くと、爆発エネルギーを円から生じたエネルギー膜で受け止めた。―バカな!コッペルは目を大きく見開いて、その兵士たちを見つめた。兵士たちは間髪を入れずにコッペルのいる方向に駆け出した。―やばい!コッペルは一目散に草村の奥へと走った。その瞬間、一筋の細いエネルギー
いっと さん作 [466] -
クリスタルクラッシュ8―?
その瞬間、またしても閃光が彼を襲った。「ちっ!」ボロスは起こそうとした体を右方向に転がして、間一髪でそれをかわした。「ボロス、早く草村へ!」草村から現れたスレイは弓を引き絞って矢を射た。矢は兵士の脇を掠める。その僅かな間にボロスは立ち上がると、草村へと飛び込んだ。「クリスタルクラッシュを創設しているとは…」スレイは顔を隠したマスクの裏で唇を噛むと、クリスタルを懐から取り出した。「何っ!?」兵士た
いっと さん作 [453] -
クリスタルクラッシュ8―?
ザックとダリルは頷いて、リリアと共に草村から林の奥へと足音を立てずに退避していった。―兵士たちが来たら計画開始までに必ず彼らの頭の上を見て下さい。そうエナンから言われていたので、メディナは身を伏せながら兵士たちの頭の上を見た。頭の上から剣が出ているのを確認して、彼女は一つ小さく頷いた。―いい判断だわ。彼女は剣の柄から手を離すと、ゆっくりと後ろに退いた。―クリスタルクラッシュ…か。メディナは唇を噛
いっと さん作 [451] -
クリスタルクラッシュ8―?
盾を持った男がこちらに迫ってくるのを見て、兵士たちは一瞬、たじろいだ。そんな中、黄色いマントを着けた三人の兵士がゆっくりと剣を抜いた。―剣であの大きな盾は防げないぞ。エナンは後方からその様子を見つめながら、冷静に分析した。「あの男は誰?味方なの?」隣にいるミーナが小声でエナンに尋ねた。「いや、違う。恐らく…」彼が首を横に振った瞬間、前方で何かが光った。そしてその次には小さな爆発が発生し、木々を激
いっと さん作 [421] -
クリスタルクラッシュ8―?
「なら、あの人は一体…?」「しっ!来たぞ!」ダリルは人差し指を口元に置いて、注意した。ザックは口を慌てて押さえながら、盾を持った男がいる場所と反対方向に目をやった。そこには坂道を登ってくる兵士たちの姿があった。「いいか、メディナさんが先頭を引きつけたら襲いかかって混乱させるんだぞ」「わかってる」「了解よ」ダリルの呼びかけに、ザックとリリアは力強く頷いた。その頃、メディナは草村に身を潜めて坂道を登
いっと さん作 [399] -
クリスタルクラッシュ8―?
「仕方ねえよ。初めてだし」ダリルは目の部分に穴が空いたフードをかぶって、ザックの背中を叩いた。ザックはそれに続いてフードをかぶる。目の部分な十分な穴を開けておいたお陰で、前がよく見えた。「前回のフードは上着に縫い付けないものだったから脱げてしまったけど、今回は母さんに頼んで縫い付けてもらったからね」「サンキュー。これで脱げないか気にしなくて済むぜ」ダリルはリリアに向かって親指を立てた。「メディナ
いっと さん作 [385] -
クリスタルクラッシュ8―?
朝。輸送部隊の中に紛れ込んだエナンとミーナは、かぶっている鉄仮面の下から周りを注意深く見回していた。―人数は前回の二倍の二十人…か。エナンは僅かに顔をしかめて、小さく息を吐いた。大きな荷車を中央にして周りを騎馬で囲み、その周りに槍を持った兵士たちが囲んでいる。―しかし…一番前にいる黄色のマントを着けた兵士は何者だ?兵士や騎士たちが着用しているマントは赤で統一されているが、一番前を歩いている兵士た
いっと さん作 [435] -
クリスタルクラッシュ8―?
夜。ザックは窓に映る月を眺めながら、一つ小さく息を吐いた。手にはメディナから贈られた剣が握られている。―いよいよか…。明日、ザックは仲間と共にクリスタル輸送隊を襲撃する事になっていた。―緊張してるよなあ。微かに震えが起こっている指先を見て、彼は苦笑した。人を殺すという訳ではないから気分的に楽ではあるものの、暴力に訴えて相手からものを奪う事は立派な犯罪行為だ。それに対して躊躇う気持ちはもちろんある
いっと さん作 [431] -
クリスタルクラッシュ7…?
「クリスタルを最初から簡単に使ってしまえばそれだけ相手から警戒されてしまい、運び込まれてくるクリスタルを奪い損ねてしまうかもしれん。だからこれを使うのは必要に駆られた時だけだ」スレイはコッペルに丁寧に説明した。「…わかったよ…」コッペルは小さくため息を吐いて、肩肘をついた。―なら俺が派手に打ち上げてやるよ。彼はそんな事を心の中で呟きながら、同じく心の中でほくそ笑んだ。「では詳しい説明を始めます」
いっと さん作 [440] -
クリスタルクラッシュ7―?
スレイは小屋に集まったボロス、ルーン、マーチン、コッペルを見て小さく頷くと、「いよいよ来週、保養所が完成する」と、言った。「いよいよやるのね」ルーンはニヤリと笑って、しなやかな指を唇につけた。「その通りだ。情報によれば保養所完成と同時にクリスタルを運び込むらしい。そこを一気に叩くぞ」「…相手の反抗も激しくなると思いますが?」ボロスは僅かに首を捻っりながら、スレイに尋ねた。「心配無い。我々にはこれ
いっと さん作 [453]