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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「なるほどね」メディナは感心したように頷いた。「で、その三手の内訳は?」「そこが問題なんですが…」エナンは言いよどみながら、チラリとメディナを見た。「何?」「いえ…この囮役にメディナさんを指名したいと思っているのですが…」「いいわよ」メディナはあっさりと承諾した。「そ、そんな簡単に了承していいんですか?」「実力的にはそれが順当な配置でしょう?私は奴らからクリスタルを奪う事ができるなら何でもやるわ
    いっと さん作 [443]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「保養所が来週いよいよ完成するようです」エナンは小屋の中でザック、ミーナ、ダリル、リリア、メディナに向かって報告した。「いよいよか!待ちくたびれたぜ!」ダリルはニヤリと笑って、指を鳴らした。「それで、あれが運び込まれるのはいつなの?」「情報によれば保養所完成と同時のようです。ですから来週には行動を起こさなければなりません」「来週…!」ザックはゴクリと唾を飲み込んだ。「で、私たちはどのように行動す
    いっと さん作 [391]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「母親が亡くなってからあの冷酷さが表に出てきたと上司は話している。だから奴を止める者はもういないのさ」リカルドはそう言って、天を仰いだ。「母親か…」「ああ。奴が唯一心を許した相手だ。上司の話しによると、穏やかで争い事を好まぬ性格だったらしい」「なるほど…だからそんな母親を冷たくあしらう父親を憎んだのか」「ああ」彼は小さく頷いた。エナンは肩を揺すって首を傾けると、「で?決行はいつになる んだ?」と
    いっと さん作 [410]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    エリックはかつて父親から自分と母親に浴びせた冷たい眼差しを思い出しながら、小さく唸った。「彼は約束してくれたぞ」とある町の路地裏。リカルドはフードを目深に被って腕組みをしながら、言った。その隣には同じようにフードを目深に被ったエナンが、小さく頷いていた。「だが…危険だぞ」「…それでもやるしかない」短いやり取りの後、彼らは一斉に息を吐いた。「あの方はどうなっている?」「大丈夫だ」「そうか…良かった
    いっと さん作 [426]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「保養所はいつ完成する?」「来月には…」アギールはエリックの前に畏まって答えた。「そうか…」エリックは玉座から静かに立ち上がると、邪悪な笑みを浮かべた。「奴らの修練はどこまでいっている?」「は…?」アギールは怪訝そうな顔で、エリックを見た。「秘密精鋭部隊の事だ」「…ほぼ修練は終わっております。後は実戦のみですが…」「よし。ならば保養所にあれを運び込む時に奴らの内三名を護衛につけろ」エリックは小さ
    いっと さん作 [408]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「ふうん…じゃあ、ザックは?」「…僕はあまり明確な理由は無いんですけど…」「明確な理由が無い?」メディナは首を傾げた。「単にかわいそうだから、とかそんな考えでここに加わっている訳じゃないんです。何て言ったらいいのか…うーん…」ザックは小さく唸って、頭を掻いた。「あえて言うなら全てを知りたい…というか、知らない世界を知りたい。これが大きな理由ですね」「知らない世界を知りたい、ね…。じゃあ、あなたは
    いっと さん作 [396]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    ダリルはニヤニヤと笑って、大きく頷いた。「…何笑っているんだ?」「いや、何でもない」「?」ザックは首を傾げながら、木の枝にかけておいたタオルで汗を拭った。「メディナさん、一つ聞いていいですか?」「何かしら?」ダリルはニヤニヤしていた顔を元に戻すと、「その剣技って誰から学んだんですか?」と、尋ねた。「剣の基礎の部分は父から習ったわね。あとは我流よ」「我流…」「ええ。賞金稼ぎになって様々な仕事をこな
    いっと さん作 [407]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「ふっ!」メディナは軽くその攻撃をいなすと、剣を横に薙ぎ払った。「くっ!」ザックは瞬時に体勢を立て直して、横から来た剣を受け止めた。「やるようになったわね」メディナはニヤリと笑いながら、剣を引いた。「そ、そうですか?ありがとうございます」「でもまだまだ覚える事は多いわよ。慢心せずに、謙虚な気持ちで修行に臨みなさい」「はいっ!」ザックは力強く頷いた。「様になってきたなあ、ザック」近くで見ていたダリ
    いっと さん作 [398]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    リカルドはサクリスの言葉をさらりと受け流した。「確かに。判断するのは私だな」サクリスは小さく笑って髪を掻き上げると、「しばし考えさせてくれ」と、言った。「わかりました。答えが出ましたら、城下の宿にいる私をお呼び下さい」リカルドは小さく頭を下げて、立ち上がった。「リカルド」「は…」「もしも君をここで捕らえて計画を阻止しようとしたら、どうなる?」サクリスは顎を触りながら、挑むような目でリカルドを見た
    いっと さん作 [404]
  • クリスタルクラッシュ7―?

    「それは?」「サイファ様が監禁される前に書いたものです」「監禁される前に?」サクリスは目を大きく見開いた。「はい。サイファ様はこうなる事を監禁前に既に予想されておりましたので」「ほう…」「どうぞ」リカルドは僅かに前に出て、サクリスに手紙を手渡した。「…ふむ…」サクリスは手紙に目を通すと、一つ小さく頷いた。「いかがでしょうか?」「よく練られている。これなら上手く運ぶであろう」「では…」「だが、リス
    いっと さん作 [378]
 
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