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管理人 さんの投稿された作品が33件見つかりました。
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うっかりしてる間
僕がうっかりしている間に彼女は結婚してしまった。 どういうことだろう? 僕の何が気に入らなかったのか。僕にはよくわからない。 彼女は僕に何の変化も見せず、見事な手腕で行ってしまった。感心するほどだ。 あまりに圧倒的な負け方なので全然悔しくなかった。僕もそういう人間になりたいものだ。 僕は彼女に喜んでもらおうとしていて、色々企画を立てていた。資金を稼ぐために仕事に打ち込んでいたのだ。 うっかりし
管理人 さん作 [2,876] -
秘密
僕と彼女は、付き合っている。 だけど、僕の周りには公表してない。恥ずかしいし、良くないことだと思われているみたいだ。 僕はそんなこと気にしないけど、認められるまで手順を踏むことも知っている。あせらないでやっていこうと思う。 彼女と遊びに行くのは、大体ショッピングだ。服を買ったりすることが多い。 僕にはまだ彼女に言っていない秘密を持っている。この秘密を彼女に話したら、フられるかもしれない。今まで
管理人 さん作 [5,765] -
ハッキング
僕は凄腕のハッカー。 今日は彼女をハッキングする。 彼女のセキュリティはすごく堅固だ。気をつけなくてはならない。 どうやったら彼女を乗っ取ることができるか。 彼女のバグを発見して、そこから侵入するか。でも彼女のバグってなんだ? たとえ侵入に成功しても、彼女はとても感度のいい侵入探知センサを持っている。侵入してきたのが僕だってわかれば、すぐにアクセス禁止だ。ポートまで閉じられてしまうだろう。 メ
管理人 さん作 [3,806] -
恋愛ごっこ
僕はホームで電車が来るのを待っている。 いつもの電車だ。7時55分。5分前。彼女がやってきた。 ホームから駐輪場が見える。彼女は自転車をとめ、かごからバックを取り出し、構内に走る。 彼女は僕が中学生だったときの同級生だ。 僕は電車が来る方向を見る振りをして、彼女が来るのを待つ。 彼女は電車がホームに入ってくる1分前にいつもの場所に立つ。 電車が来た。 僕は早めに来ているので、彼女より必ず先に乗
管理人 さん作 [18,532] -
独立性の喪失(2)
「どういうこと?」 僕は冷静な声で訊いてみた。「君はわたしのことを彼女だと思っている。それは嬉しい」 彼女はまっすぐ前を向き話している。「うん」「だけど、君はわたしがどういう状態か良くわかっている」「……」「いつまでも、こういう状態でいいの?」「僕はこのままで良い。この状態は悪いと思わないし、変えることはないと思う」 僕の正直な気持ちだ。「わたしはそう思わない」 彼女は首を振る。「わたしは君とひ
管理人 さん作 [4,129] -
独立性の喪失(1)
「あの役者だよ。こういうサスペンスの配役を考えれば、あの人が犯人」 彼女は僕といわゆる、サスペンス・ドラマを見ている。 それはまだ分からないんじゃないのかな、と思ったけれど、そう言うことで発生する数々の問題がすぐに僕には予想できたので、言わなかった。リスク回避だ。「なに、違うって言うの?」「そんなこと、言ってないよ」 僕は答える。そんなこと言ってない。「言わなくても、わかるんだよ」 いつからか僕
管理人 さん作 [5,688] -
わかりあうということ
僕は異性を好きになるとか、恋愛というものがどういうものかわからなくなってしまった。僕はどうにかなってしまったようだ。 僕には彼女がいる。同じクラスの女の子だ。 この学年に進級して、初めて彼女を見たときに好きになったのだと思う。今は良くわからないけど、そのときはそう思った。 僕の中のタンクに何かがたまっていくのを毎日彼女に会うたび感じた。うれしかったし、楽しかった、と思う。 そうしているうちに、
管理人 さん作 [7,313] -
ループ 第3話
「いや、おまえは悪いやつだ。こんな夜中に何をしている」「ソ、ソ、ソ、ソれはゴかいですよ。よ。よ。」 がたがたがたがた。がたがたがたがた。「おまえは、何だ」「わ、わ、わ、わたしはホ、ホ、ホしから来たのです。ホしはトおいいですよ。よ。」 がたがたがたがた。がたがたがたがた。がたがたがたがた。「ドアから手を放せ」「ハ、ハ、ハなしたら、ハ、ハ、ハなしてくれますか。か。カ。」 僕はどうするか迷った。放した
管理人 さん作 [6,875] -
恋愛システム開発?(2)
彼女(仮に真理という名前だとする)と出会ったのは、中学校三年生のときだった。クラスがいっしょだったのだ。 真理は特にかわいいとか美人だというわけではない。個性的というわけでもない。つまり、きわめて中間的な女の子だった。彼女に対しては特に好きでも嫌いでもない、ただのクラスメイトの中の一人だった。 専門的に言えば、クラスメイトというオブジェクトのリンクリストにインスタンス化した真理のポインタをくっ
管理人 さん作 [5,004] -
恋愛システム開発?
僕はプログラマだ。コンピュータと仕事をしている。 僕はこれまで恋愛というものをしたことがなかった。特に人格的な問題があったとか、そういうわけではない。ただ機会に恵まれなかっただけだ。 最近僕にも恋人ができた。実にうれしいことだ。何しろ初めてのことなので、これからのために記録に残そうと思う。僕の頭脳はハードディスクみたいに電源を切っても忘れないわけじゃないので、バックアップを取っておきたかったの
管理人 さん作 [9,245]