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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。
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ラーメンWar5
ラーミネーターは足下に置いた出前ケースを開いて何やら棒状の物を取り出して―\rカシャン カシャン組み立てられたのは―\rロケットランチャーだ!『Hey、Omachi』バシュッいきなり放たれたロケットは真っ直ぐ俺をめがけて飛んで来る!間一髪、エージェント《ラー油》に突き飛ばされる形で床に伏せさせられて、ロケットは俺の頭上すれすれをすっ飛んで行き、あっけなくドアをぶち破り―\rドドゴオオオオ
まっかつ さん作 [512] -
航宙機動部隊前史後編・3
フリースユニオン陣営は、正にこの後方体制の不備を突いたのだった。幾ら中央域でも、過疎・難所はある訳で、彼等は本軍を後退させながら、ずるずるとギャームリーグ機動部隊を引きずり込んだのだ。勿論、ギャームリーグ側もこの狙いに気付かなかった分けではない。だが、既に宇宙統一政府を樹立すべしとの声に、彼等は背けなくなっていた。純軍事的にはだから、早期戦線縮小による消耗の回避が幾ら正解と分かっていても、政治的
まっかつ さん作 [577] -
航宙機動部隊前史後編・2
この様にギャームリーグ機動部隊は、補給品目の大半を敵(占領地)に頼っていた。彼等が自力調達したのは、軍用艦艇や兵器の部品や特殊資材等に限られていた。勿論これは略奪を意味する物では無かった。彼等は物資の購入や船団の徴用に際しては必ず国債か後続軍票の形で、きちんと支払いはしていたのだ。これは中々上手いやり方だった。国債や軍票を持たされた側は、決済するまで経済的に占領軍に逆らえないからだ。しかも、ギャ
まっかつ さん作 [562] -
ラーメンWar4
だが―\rその軟禁生活も三日とは続かなかった。《あのねえ大池君!ウチも遊びじゃないんだよ。なんなんだよ部屋が爆発したって!そんな理屈誰が信じるんだ》登録している派遣会社の営業から来た、すっぽかしたバイトのクレームに俺がしどろもどろに応えていると―\r『何をやっているの!』物凄い形相で例の女が俺に当てられた寝室に駆け込んで来て、バキッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッいきなり俺
まっかつ さん作 [592] -
航宙機動部隊前史後編
第一次恒星間大戦初期に置いて、ギャームリーグ機動部隊が人類史上最強の軍事力を誇っていたのは紛れもない事実ではあった。だが、研ぎ澄まされた精密機械である分却って、少なからぬ弱点を抱えていたのも否定出来ない。取り分け短期決戦に特化したその体系は、一端その利点が失われる状況に晒されると、すぐさま隠れていた構造的脆さが露呈する危険を常に内含していたのだ。この時代、特に外征を目的とした機動部隊には、必ず産
まっかつ さん作 [644] -
航宙機動部隊前史・50
一種の戦勝中毒にかかっていた前線指揮官・例え荒っぽかろうと宇宙文明に外科手術の大鉈を振るってしまえと沸騰する宙際世論・それを煽る各勢力内ネット・時流に乗り遅れまいとする新興企業群・一早い平和の訪れよりも栄達のチャンスを求める若手政治家や投機業者・そして、歴史を動かし自己顕示欲とユートピアを同時に満たそうする衝動のまま論陣を振り回す文化人―銀河中のあらゆる利害と思惑と欲望とが複雑に絡み合っては交錯
まっかつ さん作 [605] -
航宙機動部隊前史・49
ギャームリーグ《新銀河軍事同盟》陣営の優勢は翌銀河元号一五二六年に入っても続いた。特に彼等の機動部隊が太陽系に城下の盟を誓わせた同年新年期三日(修正太陽暦一月三日)の時点で、中央域の半分に当たる・二八六の星系国家・六三000の人工植民体や船団勢力が制圧され、二七0億もの星民と、GDP全宇宙比に換算して実に二六%に匹敵する経済・生産力がギャームリーグの掌中に収められていた。作戦の九0%を達成したギ
まっかつ さん作 [552] -
ラーメンWar3
半壊したアパートを俺達は急いで降り―\r明らかにただ者ではない女性の手引きで俺は黒塗りの高級車の後部座席に転がり込んだ。そして、車が走り出した途端―\rグバアアアァァァァァン『お、俺の部屋が―』跡形もなく吹き飛んだ―\r運転席にはサングラスをかけた車と同色のスーツ姿の男が一人。俺を救った(?)女は助手席で周りに目を光らせている。『あ、あのう―』『私達は《MEMMA》よ』『メンマ?』『日本のラ
まっかつ さん作 [542] -
航宙機動部隊前史・48
開戦劈頭の一年間、ギャームリーグ機動部隊の挙げた戦果はそれまでの戦史の記録を事々く塗り替え、侵寇した中央域を舞台にパーフェクトゲームを演じ続けた。これに対するフリースユニオン・宇宙解放連盟側は手も足も出ないままに恐怖と混乱のどん底に叩き落とされてしまった。銀河元号一五二五年・第二期一0日(修正太陽暦四月一五日)、両軍機動部隊はワイマール恒星系付近で初めて大規模に激突したが、その結果はギャームリー
まっかつ さん作 [510] -
ラーメンWar2
だが―\r俺には考える時間すら与えられなかった。ドゴオオオオオオンいきなり玄関が爆発し、部屋のなかはめちゃめちゃにされ―\rそのまま床に叩き付けられた俺の目の前には、一人の男が立っていた。『発見した』筋骨隆々とした迷彩服姿の男は、優に190センチはある。どう考えても日本人じゃない。しかも、手にはマシンガンみたいのを抱えていた。『君が大池太郎だな』ドアを吹き飛ばした男は、一方的に話しかけてきた
まっかつ さん作 [590]