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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。
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処刑生徒会長第五話・13
『へへっ…へへへっ、コイツは良いや』大隈リキはにやにやと笑いだし―\r『さすがは大所帯を束ねる九重会長―そんじょそこらの烏合の衆とは違って話が早い』ゆっくりと自席に戻り、大人しく座った。『それじゃ言いましょうか?梅城ケンヤの目的は簡単さ―討伐でもなければ戦争でもない。あいつの狙っているのは―虐殺さ』『はん!馬鹿げてる』即座に安東副会長はそれに噛み付いた。『大体根拠がないじゃないか』だが―\r『俺
まっかつ さん作 [552] -
処刑生徒会長第五話・12
『ひょっとしたら大勢の生徒が死ぬのも、彼の計算の内にあるのかも知れない』九重モエはそう、正直な感想を述べた。だが―\r『また会長の梅城驚異論が始まった』安東タロウを皮切りに―\r『相手は従姉妹の復讐の為に平気でルールをねじ曲げる様なヤツですよ?』『力はあってもそれを使いこなす知性が足りない―ただの独裁者気取りじゃないですか』『思考も方針も未熟にして幼稚―こんなヤツ恐れる必要もありますまい』『そう
まっかつ さん作 [593] -
処刑生徒会長第五話・11
《翌9月15日・私立K学院生徒会役員会》『そうですか遂に決まったのね』役員会議室は同校生徒会メンバーと他校からのオブザーバーとで一杯だった。主座と言っても、他と同じ折り畳み机にパイプ椅子に過ぎなかったが―そこに着いた九重モエは憂慮に顔を曇らした。昨日とは打って変わって残暑まみれのかんかん照りだったが、目先に与えられた事態は、その程度では彼女達の心を明るく出来るとは思えなかった。第三中学校・東京都
まっかつ さん作 [573] -
処刑生徒会長第五話・10
集中豪雨と化した夕立に晒された廊下の中で―\r第三中学校生徒会長と副会長は沈黙を保ったまま対峙した。やがて―\r『教えて下さい梅城会長』うつ向き加減に港リリアが沈黙を破った。『あなたは本当に―何をしようとしているのです』梅城ケンヤは少しだけ驚いた表情を示した。が―\r『頼む』さっきより少しだけ深く、彼は頭を下げた。『私に反対し・矛盾を突き・不備を改め・行き過ぎをいさめる―これはあらゆる組織に無く
まっかつ さん作 [588] -
処刑生徒会長第五話・9
生徒総会が終り―\r『お待ち下さい梅城会長!』細部の詰めを行うべく休む暇なく役員会が召集された第一会議室へと向かおうとする梅城ケンヤを、副会長・港リリアは引き止めた。『危険です―危険過ぎます!』一層激しくなる夕立の雨音が鳴り響き、分厚い雨雲によって薄暗くなる一方の廊下の中で―\r彼女は柳眉を逆立てていた。『こんな無謀な闘い―認める分けには行きません!』リリアの声は怒りと憂いに満ちていた。『副会長
まっかつ さん作 [591] -
処刑生徒会長第五話・8
『梅城会長!あんたの話は良く分かった!!』『俺達も協力するぜ!!』『だから辞める何て言わないでくれ!!』『戦争は恐いけど私も賛成するわ!!』『本当、レイプとか拉致とか絶対許せない!!』『ああやってやるさ!不良が何だってんだよ!!』『ここで第一中学校を見捨てる分けには確かにいかないな』『ここまでやって来た改革だ―最後までやり遂げようぜ!!』『あんな鬼畜集団だからな。いずれは俺達を襲い出すかも知れな
まっかつ さん作 [673] -
処刑生徒会長第五話・7
唯一の光源が消され、再び完全な暗闇に満たされた体育館はそこに1000人も居るとは思えない程に静まりかえっていた。そこへスポットライトがぱっと付き―それは演壇に向けられた。『皆さんこれでも無関係と言えますか?』強烈な灯りと1000人分の視線を浴びながら、梅城ケンヤは語り出す。考え抜かれた演出だ。『この様な強姦魔が、殺人鬼がここからわずか20kM南に、隣接した区にいるのです、しかも800人も!!』演
まっかつ さん作 [594] -
航宙機動部隊前史・40
だが、この政策も程なく限界点を迎えた。人口は指数関数的に増加すると言うマルサスの教説は完全に裏切られた。何故なら、人類の平均寿命が地球時代では考えられない程延びていたからである。一組の夫婦が精々七〜八0年の生涯で二人か三人の子供をもうける地球時代と、一二0年はある一生で良くて同じ位の出産しかしない戦邦時代とでは、人口増加のペースには大きな開きが出来る。しかも、地球時代とは較べ物にならない人権と知
まっかつ さん作 [526] -
処刑生徒会長第五話・6
スクリーンの中で当然不良達は不平たらたらだった―\r『ああ?不夜城!?何でそこまで連れて行くんだよ!!』『こいつらは俺達の獲物だぜ!?今更横取りするつもりかよ!?てめえ!!』『おいおいタクト―いくらテメエでもこれだけは聞けねえなあ』『それとも何か?オメエは俺達全員ぶちのめしてでもこの女共はヤラセねえってか?』『最近テメエも上役風吹かせる様になって来たじゃねえかよ?』いきなりストップをかけられた不
まっかつ さん作 [532] -
処刑生徒会長第五話・6
スクリーンの中で当然不良達は不平たらたらだった―\r『ああ?不夜城!?何でそこまで連れて行くんだよ!!』『こいつらは俺達の獲物だぜ!?今更横取りするつもりかよ!?てめえ!!』『おいおいタクト―いくらテメエでもこれだけは聞けねえなあ』『それとも何か?オメエは俺達全員ぶちのめしてでもこの女共はヤラセねえってか?』『最近テメエも上役風吹かせる様になって来たじゃねえかよ?』いきなりストップをかけられた不
まっかつ さん作 [580]