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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 処刑生徒会長第四話・8

    『第三中学校は規模も大きく、資金は潤沢、兵力も人材も豊富です。ここを手に入れ、貴校と会わせればこのZ区で逆らう者なき力を得る事が出来ますよ』青い瞳を光らせて、港リリアはそうたたみかけた。『九重会長が外から、私が内から同時に攻めれば、梅城政権は一夜にして滅びる―どうですこの提案は?是非ともご決断して下さい』ソファーに座り直した九重モエは、白テーブルのグラスに冷茶をなみなみと注ぎ、一口飲んでから『お
    まっかつ さん作 [721]
  • 航宙機動部隊前史・31

    宙際連合は徹底した人海戦術で航宙遊牧民族側の軍人・エンジニアの殲滅に狂奔したし、反面、航宙遊牧民族陣営は宙際連合や中立勢力を度々襲撃し、そこに住む市民達を略奪する《人拐い》戦術でこれに応じた。当然犠牲も大きく、この戦役の終了までに航宙遊牧民族の共祖集団の規模は三分の一にまで激減し、一方、宙際連合に至っては軍民併せて六二億人が戦死・戦傷・拉致・行方不明・居住地喪失のいずれかの犠牲を強いられた。戦場
    まっかつ さん作 [521]
  • 処刑生徒会長第四話・7

    『九重会長―社交辞令は止めましょう―あなたを騙せる程の才能なんて私にはありません。それに騙すつもりもありません』港リリアは頭のバンダナを外し―\r巻き上げられたブラウンヘアーは音もなくほどけ落ちた。エキサイトした時に良くやる彼女の癖だ。『私はね―我が会長を―梅城ケンヤを倒すつもりです。どんな手を使ってでも。どれだけ彼が英雄であろうともね』『何をいってるのですか!?』九重モエは思わずソファーから立
    まっかつ さん作 [634]
  • 航宙機動部隊前史・30

    解体された航宙遊牧民族は小さな集団に分かたれ、指定された星系外縁や公宙域へそれぞれ移住させられた。新たな植民団として再組織されたケースも多かった。宙際連合は彼等旧航宙遊牧民族を《浮囚》と名付け、厳しい監視下に置いた。その監視役に擬せられたのが、外でもない航宙狩猟民族だったのは皮肉以外の何物でもない。否。事実中央域は狙っていたのだ。敗者同士をいがみ合わせてその憎しみが自分達に向けられるのを反らさせ
    まっかつ さん作 [475]
  • 航宙機動部隊前史・29

    銀河元号七六0年―航宙遊牧民族は《ヘルマン作戦》を開始した。その最終目標は太陽系を制圧し、宙際連合を完全に滅ぼす―正に最終決戦だった。これに宙際連合は、六段構えもの防御ラインと三五万隻の大艦隊で持久戦に持ち込む《マルケリウス作戦》で臨んだ。だが、既に第一線級の軍人とエンジニアを補充し切れなくなっていた航宙遊牧民族側の戦力の六割が、徴募された傘下の航宙狩猟民族や星系・人工植民体―言わば《外人兵》か
    まっかつ さん作 [448]
  • 処刑生徒会長第四話・6

    方形の白いテーブルの上には、冷茶の入った魔法瓶と大きな漆椀に山と盛られた菓子類・それにグラスが二人分、要領良く置かれていた。九重モエは魔法瓶を持って自らグラスを二つとも満たし、港リリアに進めながら、『ではうかがいましょうか』本題に入った。グラスを受け取り恐縮して見せた第三中学校副会長は、『我が校の指導者―梅城ケンヤについてです』青い目を光らせた。『あなたの上司ですわ?』しばしば純粋培養の典型的な
    まっかつ さん作 [654]
  • 処刑生徒会長第四・5

    ――《私立k学院生徒会長室》――港リリアの求めに応じ、和平交渉の細部は部下達に任せて、九重モエ達はチャペルからここまで移動して来た。会長卓に座った九重モエはさっそく尋ねた。『それで、お話は?』『その前に二つばかりお願いしたい事があります』港リリアは立ったままだったが、更に表情もこわばりっ放しだった。『何でしょう?』『今からお話する内容は絶対に口外しないで下さい―これが一つ。二つ目はお人払いをお
    まっかつ さん作 [636]
  • 航宙機動部隊前史・28

    銀河元号七四六年―航宙遊牧民族陣営は《チンギス=ハーン作戦》を発動して、中央域文明圏への本格的な反撃に移った。この作戦で宙際連合は一七六三00隻の艦船と、二0六0万人もの兵員を失い、二二の恒星系を奪われ、そこに住む市民を中心に六億人が強制連行されて行った。更に同七五三年、より大規模な《ヌルハチ作戦》が展開され、これには航宙狩猟民族の大半が参加し、艦船二八万隻以上・将兵四千万人に迫る大打撃を宙際連
    まっかつ さん作 [478]
  • 処刑生徒会長第四話・4

    私立k学院生徒会長・九重モエは先会長の粛清・監視路線への抵抗運動の中から選出された。しかも入学したての一年生で―この点、梅城ケンヤと一緒だ。だが、思想は大いに異なる。彼女の掲げた理想はあくまでも《融和と寛容》であり、イジメ撲滅の旗印の下最後の一人までとことん処刑して回る梅城ケンヤの改革派とは真っ向から対立している。だが、両者は一度は握手を交し共に新しい学校を創ろうと誓い合ったのだ。盟友にしてライ
    まっかつ さん作 [661]
  • 航宙機動部隊前史・27

    中央域による航宙遊牧民族勢力への討伐作戦は、前後七回・四0年間にも及んだ。宙際連合はまず、経済分野から彼等を締め出すべく《ゴッズハンド》と呼ばれる半ば狂気じみた一方的な規制群を施行した。特にその中でも、第八0八条【情報言語規格複数併用化措置に関する提言】、第一0九三〜四条【宙際連合加盟国及びその管制領域並びに公宙の全てを航行する船舶の許可制の改正と許可を与える船舶の新基準体系】の両者は、航宙遊牧
    まっかつ さん作 [468]
 
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