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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 処刑生徒会長第二話・17

    イジメグループ達は、立ったまま、あるいは這いつくばったまま、お互いを見合わせた。この中で最後に生き残ったヤツだけが救われる―\rそう自覚すると、三者三様に巡らされた思惑と打算とが見えぬ火花となって激しく交錯した。何よりも、一番凄まじかったのは、生き残りたいと言う執念だった。そんな連中に、残酷な喜びにはち切れんばかりの目線と言葉を梅城ケンヤは投げ付けた。『弱肉強食―なんだろう?だからイジメてライバ
    まっかつ さん作 [847]
  • 処刑生徒会長第二話・16

    得意がる一条フサエに逆上して、梅城ケンヤは熱線銃をぶっ放したりはしなかった。代わりに演壇の内側をまさぐって、彼は1つの黒いファイルを投げ付けた。『これを見たまえ―このファイルを』足元に落ちたそれを拾うフサエに、ケンヤは再び銃を構えながら、『君の父親がどれだけ力があろうとも、地位が高かろうとも、官界も教育界もだから一枚岩と言う訳じゃない。増してや強過ぎる力は敵意や反感の源ともなる!』汚職・不祥事・
    まっかつ さん作 [974]
  • 航宙機動部隊・前史

    西暦20世紀より始まった人類の諸問題は、21世紀に入るといよいよその存亡に関わる程に本格化・大規模化して行った。だが、いまだ抜けきれぬ国家エゴ・企業エゴ・宗教対立等が、根本的解決の障壁として大きく立ち塞かり、旧来の世界・価値体系は已然として大きな支配力を振るっていた。資源・エネルギー・人口・環境の四大危機に加え、科学技術の暴走に比べて、それを統御すべき倫理・道徳の歩みは遅々として進まなかった。そ
    まっかつ さん作 [560]
  • 処刑生徒会長第二話・15

    村上シンジは泣き叫びながら、床をころげ回る。辺りには凄まじい焦げた臭気が漂い、周囲の風紀委員達はみな鼻を押さえ顔を背けた。焼き払われたなんて物じゃない。村上シンジの片足は、一瞬で蒸発していたのだ!『ひぃぃぃぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ俺の…俺の足がぁぁぁぁぁぁ』感覚のなくなった空間に両手をかざしながら、村上シンジは完全に気が狂っていた。梅城ケンヤの片手には、米軍から仕入れたマイクロウェーブ収束銃(熱線
    まっかつ さん作 [874]
  • 処刑生徒会長第二話・14

    風紀委員達の構えた自動小銃の檻に完全に囚われてしまったイジメグループの頭上で照明が点灯し―\r明るくなった体育館の左右の観覧席には、一群の人々がこちらを見下ろしている姿があった。老若男女はみな一様に、梅城ケンヤと同じ目線をこちらに向けて来る。怒りと憎しみと復讐心に満たされた突き刺す様な目付きだ。『彼らが分かるかね、彼らが?』演壇から悠然と、梅城ケンヤは三人に語りかける。『君達は彼らにも縁がある―
    まっかつ さん作 [824]
  • 処刑生徒会長第二話・13

    立ち上がりながら梅城ケンヤは自分の携帯を取り出し、いじってみた。―駄目だ。―やはり動かない。―そろそろ寿命だったからなあ。―ふっ。―大事な計画の実行を前にして、俺も案外抜けてるな。自分の迂濶さに苦笑してから、『風紀委員長―体育館に向かう前に最終報告を聞こう』赤木マモルは会長の机の前に立ち、『現在我が委員会32名が校内を固めております。他に10名が周囲をパトロール中―全ては予定通りです』『予定通り
    まっかつ さん作 [878]
  • 処刑生徒会長第二話・12

    全校を挙げてのイベントの最中に、港リリア程の要職が自宅でのんびりくつろいでいる自体、おかしい。だが―\r『ああ、本当は今日の午後から開催なんですけど、終業式で通達があって2日間延期するって…何でも体育館の老朽化が予想以上で、補修だの改装だのが入るから一般生は下校したら速やかに返れと…実質閉鎖ですよね』それを聞いて、九重モエは焦り出した。《えっ?そうだったの!?じゃあ梅城会長は今どこに!?》『もう
    まっかつ さん作 [843]
  • 処刑生徒会長第二話・11

    タクシーを捕まえた二人は後部座席に乗り込み―九重モエは携帯をかけた。だが―\r第三中学生徒会長・梅城ケンヤにはつながらなかった。何度もかけたがつながらない。『おかしいわね…』そういぶかりつつも、彼女は機転を利かせた。午後1時20分―\r第三中学副会長・港リリアは、自宅でベットに寝転びながら、少年アイドル誌を読んでいた。『あーあ、私もこんな彼氏が欲しい…』そこへ枕元に畳まれた携帯が鳴る。『はい、も
    まっかつ さん作 [809]
  • 処刑生徒会長第二話・10

    九重モエは、雑誌を読む振りをしたまま片手で携帯を取りだし、メールを打ち始めた。1分後、とある男子生徒の携帯が震え出す。彼女の真後ろに横向きに並ぶ本棚から、制服姿の男が1人、やはり立ち読みの振りをしつつ、九重モエやその周りをちらちらとのぞき続けていた。ストーカーではない。忠実なボディガードだ。その彼が素早く自分の携帯を開くと―\r【霧島。今タクシーに乗り込んだ三人を見た?】霧島はすぐさま返信を出し
    まっかつ さん作 [988]
  • 処刑生徒会長第二話・9

    タクシー乗り場に向かう途中、村上シンジは再び念を押し出した。『良いか、シュンスケ、フサエ―シンポジウムが終わったら余計な事はせずに真っ直ぐ戻るんだ。否、2〜30分位は学内の出し物を見物する振りをして、それから帰る事にしよう―』『お前、頭大丈夫かよ?たかが学園祭でなんだってそんなにビビッてんだよ!?』毎度毎度の相手の用心振りに、さすがにシュンスケはいらつき出したが、『最後まで聞け―帰る時は勘繰られ
    まっかつ さん作 [1,015]
 
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