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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。

 
  • 処刑生徒会長第二話・8

    ―7月21日・東京都Z区西Z駅前―\rお互いの待ち合わせ場所に指定した広場の噴水前に最初に来ていたのは、村上シンジだった。『うへぇ、お前、相変わらず色気ねえな。大昔のド近眼ガリ勉苦学生かよ』五分遅れでやってきた桂シュンスケが、杓子定規の学ラン姿を指差し笑いころげた。『お前こそ―何だそのチンピラみたいな格好は?どう考えてもナンパしに来ただけじゃないのか?』『あったりまえじゃん。それ以外に何があるん
    まっかつ さん作 [830]
  • 処刑生徒会長第二話・7

    村上シンジはふと思い出して、開けた鞄からとあるプリントを取り出した。例のサマーフェスティバルの招待状だ。多少気になる事がある。同じ秀才でも、シンジはシュンスケ以上に慎重だし、目端が効く。新生を果たした生徒会・イジメ問題に関心ある会長―\rほんの僅かだが、しかし懸念すべき要素だ。今更バレてる分けもないし、かりにそうなっていても、実質時効みたいな物だ。だが、やはり気になる―\rプリントを机に投げて、
    まっかつ さん作 [816]
  • 処刑生徒会長第二話・6

    イジメは必要悪だ―\r競争相手を減らすのにこれ程便利な手段はない。村上シンジはそう心でつぶやきながら自分の席に戻り、カバンに教科書を詰め出した。ナツを毎日校内掲示板でリンチしていたのはこの俺さ―\rここで、シンジは簡単な計算を始めた。仮に全体のパイが10と仮定して、これを俺含めて10人で分けるとする―\r俺の取り分は1―\rたったの1だ―\rだが、仮にパイが半分の5しかなくても分けるべき人数が2
    まっかつ さん作 [885]
  • 処刑生徒会長第二話・5

    『俺が官僚を目指すのもその為さ。官僚になって、中央省庁に入って、イジメや自殺のない学校・社会を創る―剥き出しの力や競争主義で人を淘汰するやり方を変えて、加害者も被害者も出ない平和で明るい日本にしたい―大それた望みかも知れないけど、これがね、俺の夢なんだ』『素晴らしいわ!シンジ君!貴方ならきっと出来るわ!私も応援するから!』村上シンジの語る【理念】に、相手の女子はまともに目を輝かせ、両手を打って賛
    まっかつ さん作 [843]
  • 処刑生徒会長第二話・4

    同日・都内国立A大学附属高校―\r『それは間違っています。弱者は守るべきであって、見捨てるべきではありません!』同校生徒会にて行われたディスカションで、一際光彩を放つ男子生徒が一人…『誰かを【敵】に仕立てあげ、攻撃することで一時の安全を保つなど、あってはならないことです―僕はそんな考えはしたくありません。綺麗言と思われても結構です』熱弁に感動したメンバーから満場の拍手を浴びながら、村上シンジは深
    まっかつ さん作 [882]
  • 処刑生徒会長第二話・3

    東京都S区・とある鉄橋の下―\r『おいおい今日はこれっぽっち〜?これじゃ女と遊べねえじゃん』桂シュンスケは偏差値70近い有名私立高校に入学し、成績・素行ともに優等生と言って良かったが、そのストレスの処理の仕方も実に手が込んでいた。土下座して侘びるいじめられっ子の頭にぐりぐりと革靴が押し付けられる。『あのさあ、遊びじゃねえんだぞ〜?毎日50万持って来るってや・く・そ・く、したでしょ〜?』そして、火
    まっかつ さん作 [906]
  • 処刑生徒会長第二話・2

    ―― 東京都Z区立第三中学校卒業生・OB様各位 ――拝啓…早くも夏らしい熱暑の日々が続く中、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?我が校はみなさまのお陰をもちまして、無事七0周年を迎え、これからも授業に部活動・ボランティアと、ますます精進し、地元の伝統校の名に恥じぬよう努めて参る所存でございます。さて、今年も恒例の《サマーフェスティバル》の時期が近付いて参りました。七0周年と言う節目でもあり、
    まっかつ さん作 [917]
  • 処刑生徒会長第二話

    社会通念は崩壊し、教育も治安も悪化の一途をたどる20хх年・日本―\r学校は無法地帯と化し、それに対処すべく、各校の生徒会には軍事警察権が付与され、生徒会長達は独自に死刑まで執行出来る強大な力を振るっていた。ごく普通の野球少年だった梅城(うめじょう)ケンヤは、幼なじみの従姉妹・ナツをイジメによって失い、復讐を決意し地元のZ区立第三中学校に入学。おりからの不祥事で行われた臨時選挙で生徒会長に当選し
    まっかつ さん作 [1,050]
  • 処刑生徒会長15

    イジメや不登校のない学校のために、一緒に頑張りましょう―\r集会場で九重モエはそう言って手を差し出し―\r梅城ケンヤはそれを握り返すしかなかった。だから二人は共に改革を誓い合った同志と言う事になる。少なくとも先方はそう考えている。だから厄介なのだ。厄介なのだが、今更掌を反す分けにもいかない。それを良い事に、と言う分けでもないのだろうが、こうして九重モエはちょくちょく連絡を取っては、【善意に満ちた
    まっかつ さん作 [1,184]
  • 処刑生徒会長14

    いかにも純粋培養された天然ボケ・典型的お嬢様―\r九重モエに与えられたそんなイメージの恐らく半分は正解だ。だが―\r『いつかはそうしたいと―思ってるよ』彼女に対する時、梅城ケンヤはどうしても歯切れが悪くなってしまう。『とにかく、いますぐ止める分けには行かない。仮にそうしてもまたイジメグループはつけあがる』《梅城会長は【目には目を】で全てが解決すると本当にお考えなのですか?》モニターの中で真っ赤な
    まっかつ さん作 [1,153]
 
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