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まっかつ改 さんの投稿された作品が432件見つかりました。
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航宙機動部隊第三章・50
同日二0時・パレオス星系外縁・戦艦《サルタン=バヤズィット?》―\r基底艦橋には最外縁征討軍の職業軍人組の幹部連が、残らず参集し、整列していた。『気に入らん作戦だな、こいつは』戦時総指令官・ロバート=ハートフォード大将は普段からいかつい外貌に口調だったが、与えられた命令に抱く不服は、それに一層強い味付けをして余りあった。軍人だから好戦的と言う分けではない。少なく共、直接命を落とすポジションに居る
まっかつ さん作 [466] -
航宙機動部隊第三章・50
同日二0時・パレオス星系外縁・戦艦《サルタン=バヤズィット?》―\r基底艦橋には最外縁征討軍の職業軍人組の幹部連が、残らず参集し、整列していた。『気に入らん作戦だな、こいつは』戦時総指令官・ロバート=ハートフォード大将は普段からいかつい外貌に口調だったが、与えられた命令に抱く不服は、それに一層強い味付けをして余りあった。軍人だから好戦的と言う分けではない。少なく共、直接命を落とすポジションに居る
まっかつ さん作 [411] -
航宙機動部隊第三章・49
リク=ウル=カルンダハラの唐机の下には、一つのジュラルミンケースが置かれていた。ただのジュラルミンケースだ。その中には総領事の繰り出す【切札】が詰められていた。札束も宝石も、核ですらそれには敵わないだろう。短時間だが密度の高い労苦の末に得られたそれは成果だった。フーバー=エンジェルミを破滅させ、太子党の息の根を止める一撃必殺のそれは切札だった。その所有する波及効果は、確かにそれだけの自信ないし期
まっかつ さん作 [412] -
処刑生徒会長13
港リリアが退出して間もなく、机上に置かれたノートパソコンに通信が入った。連絡主の名前を確認して、梅城ケンヤは少し嫌そうな顔をした。だが、同時に出ない分けにもいかないのも分かっていた。《梅城会長!また処刑されたんですって!?》写し出された画面で腕を組み、早速相手は噛みついて来た。《これで何人目です!?幾ら改革の為とは言え、このペースじゃあ貴方の卒業までに生徒は全員死んでますよ!?》『九重会長―今俺
まっかつ さん作 [977] -
処刑生徒会長12
梅城ケンヤはふと思い付いた。―そうだ。ナツを死なせたイジメグループに正義の鉄槌を下す良い手を思い付いたぞ。梅城ケンヤは副会長に尋ねた。『そうそう…間もなく我が校のサマーフェスティバルだね』『ええ、もうすぐ一学期終了ですから』Z区立第三中学校恒例のそれは学園祭だった。―そうだ。それを使おう。一任期、本選挙のある二学期十一月までかかるかと思っていたが、案外早くに決着が付きそうだ。多少無理をする事にな
まっかつ さん作 [963] -
処刑生徒会長11
翌日―\r早めに登校していた梅城ケンヤは会長室で朝食を取っていた。そこへ―\rコンコンノックの後にドアが開くと―\r『私です。会長』一人の女子生徒が入って来た。そして、ご飯に味噌汁、鮭の切身、納豆にお茶と言う実にオーソドックスな和食が広げられている机の前に進むと―\r『これは、お食事中でしたか―申し訳ありません』彼女はそう気を使って見せた。『ああ、いや構わんよ。あいにく君の分は用意してなかったが
まっかつ さん作 [1,241] -
航宙機動部隊第三章・48
星間諸侯お得意のマインドコントロールだ。否、愚民化政策と言った方が、より本質を突いている。現人神たるフーバー=エンジェルミは全知にして全能・恩徳溢れその慈愛で全ての者を包まれたもう。そして、ただひたすらそれに隷属し、崇拝し、与えられる恵み施しに歓喜し讃歌を捧げるだけの星民達。この番組に巧妙に込められたメッセージ・もしくは集団催眠は間違いなくこれだ。そして、番組の最後にフーバー=エンジェルミはこう
まっかつ さん作 [536] -
処刑生徒会長10
―こいつらは、こいつらは。楽しんでいたんだ。梅城ケンヤは窓枠を力一杯把んで沸き上がる激情を必死に隠した。有権者達の前で本心を暴露する分けにも行くまい。今は、まだ。一般生徒達はイジメとは無関係を装う事で、絶対に責められない立場にある。だが、実はイジメを産みだし、助長してるのはこいつらだ。イジメグループの影に隠れて、イジメのターゲットをなぶり物にするゲームを楽しんでいるのは、今ここにいる善人面したこ
まっかつ さん作 [1,095] -
処刑生徒会長9
ここで再び梅城ケンヤは、カーテンを開け放ち―\r(あいつ等を見てみろよ)窓の下の情景に目を向けて、内心で吐き捨てる。殺した連中にじゃない。殺した連中に群がる連中にだ。今、会長室の真下に広がる中庭には、体育館の壁に吊されたままの三体の晒し物目当てに大勢の生徒達が集まり、まるで何かのイベントみたいにはしゃぎ回っている。死体に罵声を浴びせかけ、石を投げつける者。ここぞとばかりにイジメグループ達の悪口を
まっかつ さん作 [666] -
処刑生徒会長9
ここで再び梅城ケンヤは、カーテンを開け放ち―\r(あいつ等を見てみろよ)窓の下の情景に目を向けて、内心で吐き捨てる。殺した連中にじゃない。殺した連中に群がる連中にだ。今、会長室の真下に広がる中庭には、体育館の壁に吊されたままの三体の晒し物目当てに大勢の生徒達が集まり、まるで何かのイベントみたいにはしゃぎ回っている。死体に罵声を浴びせかけ、石を投げつける者。ここぞとばかりにイジメグループ達の悪口を
まっかつ さん作 [784]