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玲唯さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • 君と見た空*6の3

    「ねえ、光。これ置いたあと抜け出そーよ」 「そーだな。あっちはあっちで上手くやってるだろーし」 「あっち?」 「シュンと角田さん。シュンが誰か紹介しろって言ってきたからさ」 え? 「なーんだ。光、リクちゃんのこと好きなのかと思った」 「なわけねーじゃん。俺にはリエがいるし」 え? そんな…… 「ねえ、もしさ。リクちゃんが光のこと好きだったらどーする?」 「無理無理! 速攻断るね。何か付き合っ
    玲唯 さん作 [420]
  • 君と見た空*6の2

    手伝った方がいいよね。 「私手伝う───」 「光! 私も行く!」 リエちゃんは私の言葉を遮って、結城くんと一緒に部屋を出た。 私は深いため息をついた。 リエちゃんと結城って、どーいう関係なんだろ。 付き合ってるのかな。 リエちゃん可愛いし、結城くんと付き合っててもおかしくない。 もしそーだったらやだなあ。 「リクちゃん、何歌う?」 後部座席の男の子、シュンくんが選曲本を差し出
    玲唯 さん作 [399]
  • 君と見た空*6の1

    06.カラオケ ───『明日10時に駅前だって』 ───『頑張りなよ!』 昨日、ユウカからメールがあった。 時間を伝え忘れた結城くんから伝言を受け取ったみたい。 ちょっと早めに着いちゃったなあ。 結城くんはまだ来てないみたいだし。 私は公園のベンチに座って結城くんを待った。 結局風邪は治った。 先生の言いつけを守らないで、夜遅くまで今日着ていく服選びをしてたのに不思議。 「早く来ないかな
    玲唯 さん作 [379]
  • 君と見た空*5の2

     間違いない。あれはアオトだ。 顔を見なくてもわかる。 するとアオトは、私の声が聞こえたかのようなタイミングでこっちを見た。 その瞬間、私とアオトの目が合う。 アオトは悲しげに微笑んだ。 車はアオトとすれ違い遠さがる。 私は急いで体を後ろによじった。 でもアオトの姿はどこにも見当たらなかった。 風邪で幻覚でも見たのかな。 「どうしたの?」 「あ、いや……。別に」 そう言うと、私はもとの体制に戻っ
    玲唯 さん作 [438]
  • 君と見た空*5の1

    05.言いつけ 土曜に結城君とデート! いや、違う。付き合ってないし。 でも嬉しいなあ。早く来ないかな、土曜日。 今日は金曜日。明日じゃん! どうしよう、着ていく服とか。 でもその前に風邪が……。 「角田さん、まだ熱あるのかしら……。顔赤いわよ?」 「体温計はさんでて」 「はい」 渡された体温計をはさんで、結城君からもらった缶ジュースを眺める。 何かもったいなくて飲めないなあ。なんて考えながらニ
    玲唯 さん作 [475]
  • 君と見た空*4の2

    「あ、寝てなきゃダメじゃん」 入ってきたのは、結城くんだった。 予想外の登場に、私の心臓は一瞬跳ね上がって、そこから凄い音を立てて動き出す。 「だ、大丈夫だよ! 授業受けなきゃ勉強遅れちゃうし」 「別にいいじゃん。とにかく寝てなよ」 そう言うと、結城くんは私の背中を押しながらベットに向かった。 私がベットに座ると、結城くんは持っていた缶ジュースを私に差し出した。 「ありがと」 私がそれを受け
    玲唯 さん作 [487]
  • 君と見た空*4の1

    04.保健室 1日休んでも、風邪は治らなかった。 熱はちょっと下がったけど、だるさと頭痛はまだ残ってる。 でも学校行かなきゃ。 授業遅れたくないし。ユウカにプリント持ってきてもらうの、何か申し訳ないし。 マスクをして玄関を出る。 いつもは何とも思わないけど、アパートにエレベーターがないのを呪った。 私は階段の手すりに掴まりながら下におりていった。 「ううっ……」 アパートを出たとき、風が体に当た
    玲唯 さん作 [455]
  • 君と見た空*3の3

     翌日、私は頭痛と寒気に襲われた。 熱を計ってみると、38℃と表示された。 これは完璧に風邪だ。 最悪。 軽く朝ご飯を食べて、風邪薬を水で流し込む。 そしてベットに横になる。 寝てればよくなるよね。 あ、学校に連絡しなきゃなあ。 いや、面倒くさい、止めよ。 目を閉じると、私はすぐに眠りに落ちた。 * インターフォンが鳴る音で、私は目を覚ました。 時計を見てみると、3時を過ぎたところだった。 随分
    玲唯 さん作 [436]
  • 君と見た空*3の2

     今の時間帯からして、やっているのはニュースだけ。 つまんないの。 適当にチャンネルを変えてみる。 すると天気予報をやっている番組が映った。 「明日は晴れで、降水量は10パーセントでしょう」 よかった。 明日は晴れだ。 アオトもこれ見てるかな。 * 昨日の予報通り、今日は晴れだった。 学校からの帰り道、私はあの公園に向かった。 「あ、いた」 公園に、アオトの姿があった。 ベンチに座ってるせいで後
    玲唯 さん作 [468]
  • 君と見た空*3の1

    03.アルバム 私の住むアパートには、エレベーターがない。 でも私の部屋は3階にあるから、上るのはそんなに苦じゃない。 鍵を開けて中に入る。 そしてベットに横になった。 私の部屋は1LDKで、家具は必要最低限しかないシンプルな部屋。 仰向けになって、今日の図書当番の事が頭に浮かんだ。 今考えてみると、凄い事だよね。 あんなに結城くんと喋っちゃった。 そういえば右手……ダメだ。 ニヤケ再来。 何か
    玲唯 さん作 [494]
 
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